徒然日記
Toy



 星野富弘さん

先日、星野富弘氏の「花の詩花展」へと赴いた。
氏の作品は以前から知っていたけど、
こんなに沢山の作品と対面するのも初めてだったし、
氏が事故の為に両手両足が不自由だとは知らなかった。
口で筆をくわえて、
あんなに素晴らしい絵が描けるものだろうか。
私はその才能に感動するばかりだった。

詩の内容としては
体が不自由なのを踏まえてのものが多かったような印象を受けた。
その経緯を知らなければ意味が分からないだろうな、
と感じるものもあった。

しかし、詩の中に滲み出てる「自分という存在に対する不安」
共感し、思わず涙ぐんでしまった。
そして、「悩んでるのは自分だけではない」という再認識。
彼の詩に出会えてよかったと、
今は心より思う。

2002年05月01日(水)



 昨夜は蒸し暑かった。

そのせいかは知らないけれど、
とうに忘れたはずの人物が夢に出てきた。
寝苦しくて夜中に何度も目覚めるが、
その度にその人が登場してくる。
そして何故か私はその人を追いかけている。

先日、毎日利用する駅で
よく似た後姿を見かけたからだろうか。
私のあやふやな記憶を手繰り寄せても
その身長や
頭の形や
少し猫背な肩のラインや
ちょっと片足を引きずるような歩き方が
似ているように思えた。
でも、怖くて顔を確認することが出来なかった。
自分の中で葛藤があった。
「もし仮に本人だったとしたら、どーするつもりなの?」
と。
今更、過ぎ去った時間も失われた感情も
取り戻せるわけもない。
勘違いだったと自分に言い聞かせて終われるものなら
そのほうが幸せだとも思った。

「今更会って、どうするの?」

でも、幸せだったあの頃に
戻りたいと言う気持ちも強かった。


2002年04月30日(火)



 初夏は新芽の匂い

この時期の雨上がりや天気のいい日に
表を歩いたり、車で窓を開けて走っていると
心地好い風に乗って
この時期独特な草木の匂いがしてくる。

なんというか、
決して不快ではないけれど
ムっとした濃い緑の匂い。
きっと新芽の匂いだろう。

私はこの時期が一番好き。




2002年04月29日(月)
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