日記雑記
ソンナモノハ妄想ダ 表紙|以前|以後
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外の空気に当たりたいと思って屋外でサラダを食べようとしたら大学猫が寄ってきて私の椅子の右側に座り込んでしまったので、猫に見守られながら黙々と食べた。とても居心地が悪かった。 利き手の側に佇まれたせいで食べながら追い払うこともままならず。あんなに食べてるところを見つめられたのは産まれて初めてだった。 餌付けはよくない。餌付けした人はことの重大さを身を持って知るといい。
愚痴だよ。 ……私が初めて自力で読んだ分厚い本って「若草物語」なんですよね。今もうちにあるけど福音館の紙箱入りのやつ。 人の思い出の本になんてことするんだよ。
都の写真美術館行ってきた。 記憶をコンセプトにするような作風の写真家の展示が気に入った。 近付いてみると白っぽいところもざらざらとした色の点があるのが見えるのが面白くて、なんかつい近寄って眺めてしまった。モノクロ写真って面白いなあ。因みにあまり近付きすぎると全体の印象はわからなくなるし、かといって遠くから眺めていてはただ普通にプリントされた写真とかわらなくなってしまう。
「霊応ゲーム」読了。 ネタバレですよ! 実は父親と血が繋がってないとかいう昼ドラ真っ青のドロドロ展開を期待していたら、むしろ母上との関係が核だった。手負いというか生まれついてのものだったか…。 なんか予想していたものとはちょっと違ったけど、ひどいバッドエンドぶりにちょっと震えた。リチャードはまあ仕方ないとしても、ジョナサンとかニコラスとか双子とか先生とか周囲の不幸っぷりが。というかニコラス……(泣)。生き残ってしまった者も滅茶苦茶にされてしまったんだなと思った。
リチャード語録。 「ぼくは、あんたがその泣き声を聞いて、赤ん坊が苦しんでいるのがわかっても、どうすることもできずにじっと耳をかたむけているしかないといいと思う」(123頁) 対継母。呪詛の言葉。頭が二つあって目のない異形の赤ん坊というのは彼自身の閉塞感を反映したものなのかなと思いながら読んでた序盤。 「説教なんかしてくれなくてけっこうだよ!ぼくはわかってほしいんだ!だれかに理解してもらいたいんだよ!」(230頁) 対ジョナサン。誰かにじゃなくてジョナサンになんじゃないのかよ!と読みながら突っ込んだ。これが本心だって信じたいよ。 因みに終盤はどこを切り取っても病んでいてセレクトできませんでした。いやあ…本当に。
叔母さんとか校長夫人あたりは「リチャードはしっかりして見えるけどやっぱり友達が必要なの」という方向で話をしていて、私も割かし少年同士の友情に希望を抱きたい派(笑)。 でも、校長とか先生とかは邪悪とか狂気とか概ね厳しい判断を下しているのが興味深いです。パブリックスクール育ちの当事者と、夢を抱く女性達の差なのかな…。 私も実際クラスメイトだったならば、とにかくリチャードの射程圏外に裸足で逃げ出すべきだったと思います。やばいもの。
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