2005年01月12日(水) |
日常が戻ってきました。 |
冬休みも終わり、子供達が学校に行き始め、我が家にも日常というものが戻ってきました。
ボグダンじいさんとのテニスのトレーニングとか、英語の学校も始まったことや、お掃除おばさんが来てくれるようになったことや。
最近のワルシャワ、むっちゃ暖かい。 今日は10℃超えてたのかな。
今日なんか、ゴルフの打ちっ放しいってきたよ。50発だけ。 フリース姿で十分。でかい腹をねじって気持ちよかった。 数ヶ月のブランクがあったけど、フォームは忘れていないもんだなぁと思った。ドライバーの飛距離がまたまた伸びました。ガッーツ!
それ以外は、今日一日、ELTON JOHNの新譜「PEACHTREE ROAD」を聴いていたの。歌詞カードがないので、ネットで拾ってみた。
アマゾン・コムのレビューに書いてあったんだけど、声が老化しているのかもって。確かに、声のハリがない部分や、しわがれてる声の曲があるの。スコンと抜けてないというか。でもね、CDの後半に収録されてる曲がどれもいいかんじ。
明日は、日本人学校でPTA定例会。
さっき、パパに宣告しました。
「次の連休には、ウィーンに行くからね」と。 「何しに?」と能天気な夫。
「画を観にいくの。クリムトの。ベルベデーレ宮殿に。シェーンブルン宮殿も」 「で、誰? クリムトって?」
ワタクシ、早速クリムトの画集を持ってきて、パパに差し出しました。
これは、おととしの夏、神戸のお友達の家に遊びにいったとき、たまたま訪れた兵庫県立美術館でやってた「ギュスターフ・クリムト」の特設展で、記念に買ってきた画集。
私、それまで、クリムトなんて知りませんでした。何となくどこかでみたことはあるような気がしたけど、あまり私の好みではなかったようです。
実は先日、クリムトの画集を引っ張り出して、みていたばっかりだったの。 イタリア旅行中、どこかでクリムトの画かポスターを見かけたのを思い出したから。
私、びっくりした。 日本の美術館で観たクリムトと違って、ヨーロッパで見るクリムトは圧倒的に、絶対的に華やかに感じるものなのだ。
周りの雰囲気にマッチしているというか。街の雰囲気とか、展示されている壁紙とか、画の前を通り過ぎていく人種とか。全体が。
県立美術館で見たベートーベンフリーズの壁面全体の長い画は複製だったにしろ、他は本物であろう。
私自身、クリムトに対する理解が浅かったせいもあるけど、ウィーンの華やかで奔放な女性の肖像画や、欧州的な大胆な官能表現は、閉鎖的で性に潔癖なニッポン人が列をなしてみんなで鑑賞するには、何か違和感みたいなものを感じてしまったのだ。
一度、本場のウィーンの宮殿で本物のクリムトの画を見てみたい。 心から切にそう思った。 久しぶりに、主体的かつ具体的に自分の意思表示をしたような気がする。
まぁ他にも密かに行きたいと目論んでいるところはある。 ロンドン「ターナー記念美術館」 ターナーの水彩画がすきなの。 パリ「ロダン美術館」 愛弟子のカミール・クロデールの作品のほうが好き
でも、どれもガイドブックには取り上げられてないようなマイナーなところばかり。私なりに、ターナーやロダンたちの彫刻の芸術性には深い思い入れがあるんだけどね。
ターナーだったら、家族でロンドンに観にいってもいいような気がするけど、ロダンの彫刻は、できれば家族とはみに行きたくはない。 やがて、子供達が大きくなってからあらためて訪れるための憧れの場所としたい。
なんだか話がそれちゃったけど。 今度の3連休は、イースター。三月下旬。
げ、春休み中か〜。いろいろ忙しい時期だなぁ。がう〜。
 ギュスターフ・クリムト「接吻」
どこかのサイトから無断引用しました。ゴメンナサイ。
2005年01月07日(金) |
白ワインをどうぞ・・・ |
年末は、毎週のように知人宅に招待していただいた。 我が家に集う機会は多くても、こうしてよそのお宅に家族で伺うことはあまりないのでウキウキして家を出た。
大晦日に伺ったお宅でのこと。
まずは、ビールで乾杯。 食事も進み、じゃ、そろそろワインでも抜きましょう……ということになって、そこの(若い)ご主人が、キコキコ、っポンと、栓を抜いた。
「では奥様からどうぞ……」 ボトルを差し出されたので、私はワインの脚元に手を添え、グラスを少し前に滑らせた。
いえでは、ワインの栓を抜くのも注ぐのも、パパが担当だから、こんな風に他の男性から、……というか若い男の人からワインを注いでもらうことなど、滅多にない。 ふへへ。一歳でも若い人にお酒を注いでもらうと嬉しい正真正銘のオバサンになってきたの、最近。
「どうぞ、白ワインです……」 と一声添えて、そっとボトルを傾けてきた。
私ね、ワインが注がれる瞬間ってすごく好きなの。
このワイン、どこのだろう? って。 一応ヨーロッパの地図を思い浮かべてみるの。
そして、どんな味だろう? って。わくわくするの。 かるめのさっぱり系かな? 濃厚で辛口かな? こくがあって舌に残る味かな? とかって。
瞬時にいろいろ想像するの。 今まで飲んだことあるワインの記憶を巡らせて。
そんなにワインに詳しいわけじゃないけど、ドイツ時代から量だけは飲んでるからね。美味しいワインに当たったら嬉しいじゃない、ねぇ。
それから、どんな色だろ? っていうのも大切なポイントかな。 赤だったら、産地によって違うし、白だったら、品種によっても違う。 ここでごちゃごちゃ書くのは、かったるいので割愛するけど。
最近飲んだシャブリがねぇ、神秘的な透明感があってすごくきれいな色だったんだよ。二人だけでぺろりと空けたんだけど。あれはお友達も一緒に飲みたかったかな。
で、注がれる瞬間に、今からグラスを満たしていくワインについていろいろ思いをめぐらせるわけですよ。
来客時、パパについでもらうときは、こっちも席をたってばたばたしてることが多いし、二人で飲むときは、だらしなくソファでふんぞり返ってるから、いつのまにかパパが注いでくれてることが多い。
だけど、こうして誰かからあらためて……となると、きゅっと顎を引き気味に、ちょっと緊張などしてみる。
ボトルの口から、今まさに、白ワインの液体が流れ出ようとしている。
「(この前飲んだ、シャブリみたいな色だったらいいな)」 と期待しながら、グラスの内側がワインで満たされる瞬間を待った。
が!!! なんとなんと、瓶の口から出てきたのは、鮮やかな、あ、あ、赤ワイン! 透明感のある限りなく透明に近いゴールドの液体を想像していた私は、椅子からずり落ちてしまうくらいにびっくりしてしまいました。
「も〜、白ワインっていったじゃな〜ィ」 「あれぇ?! 赤でしたねぇ。白のボトルだと思いました。わはははは」 「中の液体も黒くみえてるじゃないのー。ぎゃははははー」 一座、しばらく笑いの渦に包まれました。
それにしても。 白だと期待していたワインの液体が、真っ赤だったのは、手品を見たときのように衝撃的だったよぉ。
あのパフォーマンスはしばらく忘れられないだろうなぁ、きっと。
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