土曜日に、学校の先生が2家族帰国されて、ぽっかりきてました。
空港で、自分ひとり置いてきぼりを食らって途方に暮れている子供みたいな泣きじゃくり方をしてしまった。 ははは、おこちゃまか、祐子は。
でも、なんかやたらと寂しくて。 その後、身内と一緒に、ヴィラノフに新しくできたイタリアレストラン「カステロ」にお昼ご飯を食べに行きました。
午後から一緒に過ごしてくれたのが、付き合いの長い身内だったから、傷心しているのを隠す必要もなくて助かったかも。
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そして今。3月末締めの新人賞に向けて、最後の推敲をしています。 400字詰め換算で、280枚になりそう。
主人は、つい先週まで、私が原稿と向かい合っていることを、全く気づいていなかったらしい。夜更かしもしていなかったし、夕方には結構のんびりビールなんか飲んでいたからね。私も余裕を持って、計画的に執筆できるようになったのかもしれないし。
今週末はウィーンに行くので、週半ばには脱稿して、日本に送りたい。
この後すぐ、6月末締め切りの中篇に取り組む予定。 フィクションの恋愛小説を書いてみたいけど、恋愛小説というものは、自分が恋愛モードでなければ、艶のあるいいものは書けないものなのよ。
どうかなぁ、今の自分。……絶対に、恋愛モードとは程遠いかも。
カメラマンとの恋愛なんかどうだろう。うん、いいかもしれない。でも。 一体そんな人、このワルシャワで、どこにいったら出逢えるんだー!!!
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そ、そういえば。 先日のフィルハーモニーでのピアノコンサートで、撮影用のカメラが入っていた。テレビかビデオかしらないけど。 日本人のその手の業界の人が、スーツ姿でカメラを覗いていた。 右手の二階席の最前列にいたカメラさんだったけど。
私、妙に興味を示してしまった。私の席からよく見えたのよ。 だって、普段そういう方、お見かけすることなんてないんだもん。
色黒(ゴルフ焼け?)だった。焼け具合がちょっとセクシー。 ワルシャワのおじさんは、毎週ゴルフしても日に焼けません。欧州だから。
それに襟足が隠れるぐらい髪が長かった。 うちの旦那もたまに襟足隠れるけど、あれはただ散髪に行く時間がないだけ。 キャメラを覗いている姿がかっこよかった。 ファインダーを覗く首の傾げ方とか。 キャメラの角度を合わせる肩の動かし方とか。 顔つきも、会社務めのおじさんたちとは全然違ってた。
ビジネススーツのおじさんしか見慣れないから、一挙手一投足、全てが新鮮だったの。 コンサートに行って、何に興味を示していたのやら。 ははは、祐子さんも好きねぇ。
でもちゃんとピアノも真摯に聴いてたんだけどね。
水曜日。ワルシャワ日本人学校、6年生一人だけの卒業式。 そのまま引き続き中学部に進むので、お別れではない。 湿っぽくないけれど、ほろほろとくるものがあった。
引き続き、帰国される先生方の離任式。 湿っぽくなるのを避けて、小道具を使って子供を惹きつける先生もいらしたけど、最後の校歌斉唱で、先生も生徒も保護者も号泣。 私もむっちゃ涙腺弱いから……。
お楽しみ会は、お母さんみんなでポーランド民族衣装を着て、お歌を歌ったの。キャピキャピ楽しかった。みんな、かわいかったんだよー。自画自賛。ははは。
木曜日。鈴木先生と田中先生ファミリーのお見送り。 空港でも涙がいっぱい出たけど、前の晩から、そして当日空港に向かうまで、先生方のことを思うたびに、ウルウル来ていた。
涙って、お別れがつらいときだけじゃなくって、感謝の気持ちを伝えるときにも出る。海外育ちで日本語もおぼつかなかったうちの子達の成長振りは、本当に先生方のお蔭なのです。本当にありがとうございました。
土曜日に、ほかの2家族の先生ファミリーのお見送り。 子供たちも同じクラスだったし、あぁー。心がぽっかりしちゃうだろうな。
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昨晩、フィルハーモニーにショパン記念コンサートに行ってきた。 日本人女性とポーランド人男性と、休憩をはさんで欧州人男性。
クラシックのピアノコンサートは初めてだったけど、演奏者によって聞きなれた曲でも、全然違って聞こえるものなのだなと実感。
ポーランド人男性は、音の表現者だった。素晴らしかった。 欧州人男性は、ちょっとこなれたショパン屋さんってなかんじ。 和音の音の厚みが深く感じた。ピアノがよく響いていたというのか。 素人だからよくわかんないけど。
祐子さん、連日連夜、涙を流してきたから、目がしょぼしょぼ。 コンタクトがからからで、目を開けて聴いているだけでも大変だった。
今朝、起きだしてきても、目がしょぼしょぼ。
今日は終日、久々のオフ。家でゆっくりする。 春休みを満喫。
ワルシャワも暖かくなりました。
最近、ようやくお尻に火がついてきて、だらだらネットで時間をつぶさず、ちゃんと推敲に時間を割いている。
この調子で行くと、来週の週明けには脱稿できそう。 締め切りぎりぎりよりも、できるだけ早めに出したほうが出版社の担当者にも、余裕を持って読んでもらえるようだし。
明日は、卒業式、それから春休み突入。たてつづけにお見送り。 と、身辺はかなりばたばたする。
でも、なんとかコンスタントに原稿仕事はできそうな感じ。
秋の短編は、いつも精神状態に何らかの異常をきたすけど、今回は、それほど精神面で負担を感じず、余裕で書き進めてきた。 一年間かけて、ゆっくり執筆したからか。
やがて、芽が出たらいいな。でも今すぐじゃなくてもいいの。 まだ子供に手がかかるし、自分も人間的に大人になりきっていないから。
2、3年後あたりに、どどーんと華を咲かせたい。
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