今朝、有吉佐和子著「悪女について」読了。
スキャンダルにまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家・富小路公子。彼女と関わりのあった27人へのインタビューの形で展開する小説。
精神構造がシンプルな私にしてみたら、この女の知られざる多面性が怖くてしょうがなかった。
女の職業はたまたま実業家であったけれども、多忙を極める職業についている人間というものは、職業性別を問わず、彼女のような多面性も、大なり小なりビジネス上必要なのだろうな、と思いながら読んだ。
馬鹿正直な性格では大成しないのであろう。
この文庫本、先日デュッセルドルフで買ってきた。 13、5ユーロだった。定価は629円 たか〜い、ぶ〜ぶ〜。でも海外で買うと大体こんなもんだけど。 でも高いお金を払って買った本がおもしろかったので大満足。
有吉佐和子の本は、そんなに多くは読んだことはないけど、近年では、団地妻の見栄の張り合い戦争物を読んだことがあるかな。どろどろとした女の世界に腰を抜かしてしまったものだ。
おもしろい話を書く女流作家というものは、同性への観察眼がすこぶる鋭い。そういう点では、有吉佐和子の視点はとても勉強になる。 乃波アサの心理描写とか、身がちぢみあがるかと思うぐらいに怖い。 でも、私のように、常日頃「臭いものには蓋」的な人生を送っているようでは、人間的に深い文章は書けないんだよなぁ。
私自身、悪女になりきれず。悪妻にはなれるけど。
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さてさて、デュッセルドルフで見かけた、おっかなおばさんたちの話。 あの町は、日本人が多いけど個人的に面識のある人はほとんどいないから、全く見ず知らずの人たちのことなんだけど。
デュッセルドルフのとあるカフェの前を通りかかったら、中の4人掛けのテーブルで、お茶を飲みにきている日本人の駐在奥さん方がみえました。勿論、見知らぬおばさんたちです。40代ぐらいの。
まぁ、おばさんが寄り集まってお茶を飲みながらおしゃべりを楽しむのは、どの国、どの街でもよくあるわけなんですけど、そのおばさんたちの表情が断然よろしくなかった。
4人掛けのテーブルで、皆で頭を突き合わせて、ごそごそ話をしている。 4人のうちの一人の顔が道路側を向いていたので、表情をもろに見てしまったんだけど、そのおばさんったら、しかめっ面を作り、「でしょ〜?」とかって、なにやら他の3人に同意を求めている様子。
げ、あのシチュエーションのあの表情は「悪口」と相場が決まってるぞ。 同じ日本人の駐在奥さん同士の悪口でも言ってるんだろうか。 楽しい話だったら、椅子にゆったり座って、お互い笑いを発散しやすい距離で話をするだろうし。
おばさん4人で何話してたんだか。 お互い相手の毒で、毒あたりとかしないんだろうか? おぅ、くわばらくわばら。。。
女のおしゃべりだけでなくても、おじさんたちのお酒の席も一緒だよね。 愚痴は前かがみで話すけど、バカ話はのけぞって話をするもんでしょ?
あぁ、そういえば。ドイツで仕入れてきた本場ワインがいっぱいあるんだった。ドイツワインを片手に、楽しくわいわいお酒を飲みたいなぁ。
ラインワインの味がわかって、お酒が強くて、楽しい会話ができる人……どこかにいませんかね。。。三拍子全て揃った人。
2005年05月04日(水) |
ロレアル パーフェクトスリム・デュオ |
ドイツの免税店で、ロレアル社の「パーフェクトスリム・デュオ」という、痩身ジェルを買ってきた。(昔、クリスチャンディオールの「スベルト」とかが大流行したことがあったよね、そういえば)
朝晩用にジェル200mlが2種類入っていて、15ユーロ。
早速試してみますとねぇ、効果ありそうです。確かに。 特にふくらはぎのお贅肉に。すでに実感。
ただ、香料がやたらと強い。いい匂いだけどね。ちょっと気になるかな。
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ここんところ、もやもやしたものを抱えてずっと悶々としていた。でも、今回ドイツの空気を吸って、すっかりリフレッシュしてきた。
現実に目を向けるのが嫌で、一人創作に打ち込んだり、身体を動かしに出かけたりしていた。でも、古い知人達と話しているうち、将来に向けて何かをつかんだような気がした。
視野が狭くなると、どうしても目先のことばかりが気になってしまって、卑屈になったり、了見の狭いことを考えたりして、ネガティブな方向に落ちていってしまう。
もともと私は、そんなネガティブな発想を持ち合わせた女ではない。 それなのに、ここんところ、なぜかしら一人でもがき苦しんでいた。
足元、目先を見るのを止めた。 そして、遠い空、遠い将来を見ることにした。 そうしたら、心がすっかり軽くなった。
なんだか私の精神構造ってとっても単純なんだけど、それでも、そういう心の切り替えができるというのは、わたしの強みなんだと思う。
神様が私に与えてくれた強さなんだと思う。
2005年05月03日(火) |
やっぱり古巣がいいね |
4/30〜5/2と、ドイツの青空の下にいた。
レンタカーでライン河沿いの町を走り、ワイン卸商でワインを買ってきた。 お昼を食べたレストランのオーナーに地元で有名なワイン商をいくつか紹介してもらって、そのうちの一軒を探し当てていってきたのだ。 口当たりのよかったワインをまとめ買い。
夕方は、古い知人達と再会。ノリが昔と全然変わらない。 「祐子ちゃん、昔、目が離れていたのに、今太ったら、あまり目立たなくなったねぇ。」だって。あはは、いまだに女の扱いを受けていない。 やっぱり、古巣はいいぞ。 自分の人生観、価値観が出来上がった土地だし、ここぞ、ホームグラウンドってな感じ。
私にとって、ワルシャワ生活はアウェーなんだよなー、なんて思った。 そうこうするうちにアウェーの生活もはや5年目。はぁ。。。 * * * * * * * *
デュッセルドルフのゴルフショップで、サンドウェッジのゴルフクラブを買ってもらった。
前日に、「ゴルフショップに行くんなら、サンド買って欲しいんだけど」 といったら、「へ、なんで?」だって。
そういえば、ワルシャワのコースでサンドをなくしてしまったって、報告していなかったかも。
「やっぱり、バンカーには球、落とさないから、サンドはいらないかなー」 と見栄を張ってみたんだけど、 「無いと困るだろ」 といって、快く買ってくれました。ダンケ・シェーン。
40ユーロ弱。ま、そんなものか。
暖かくなりました。私にとっても、ゴルフシーズン到来。
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