2005年10月25日(火) |
「兎の眼」灰谷健次郎 |
泣き腫らした眼でまっかっか。まさに兎の眼。
「兎の眼」灰谷健次郎著、さっき読了。もう何回読んだかな、これ。 冒頭から滂沱の涙。終盤近くまでずーっと涙流しっぱなし。 先生、生徒ものに弱いの。私。
以前は、ハエにしか心を開かない鉄三と小谷先生のふれあいに心をうたれたりしたけど、今回は、中盤ででてくる小谷先生の教室で受け入れた障害児児童のみさ子を巡る周りの児童達の成長振りがとても印象に残った。
今回読んでみて、みさ子の視点というものがとてもよくわかるような気がした。私も身近で似たようなケースを経験したことがあったので、状況をとてもよく理解できたからだと思う。みさ子の級友たちの心の動きなんてまさに感涙もの。
この本、たまにうっかり出先なんかで読んでいると、所構わずぼろぼろ涙が出てきて、はずかしい思いをする。自宅読書専用本。
昨晩、ショパンコンクール受賞者コンサートに行ってきました。 6人各30分弱の演奏。 個人的には、コンクール本選のほうが緊張感があってよかったかな。 会場で今回のショパコンの通しCDが、NO12まで発売されていて、買い足しました。ミーハーだなぁ、私も。ははは。
ようやく、ワルシャワの秋、ショパコンの秋が終ろうとしています。 演奏するほうは勿論大変だけど、聴衆も一緒に結果に一喜一憂して、力が入っていた分、終った後の脱力感は大きかったです。 今日あたりは、予定をいれず、朝からゴロゴロ。 昨日買ってきた、ファイナルのピアノコンチェルトを聴きながら、だらだらとリビングで読書。
ソファでごろ寝して、右手にコーヒーカップ。左手に文庫本、庄司薫著「赤頭巾ちゃん気をつけて」を持って、左指先にパッチのチョコレート。あたし、どうやってページをめくったらいいのでしょう? おバカなぐうたらおばさんだ。
そういえば。 ショパコンの審査員の一人だった中村紘子女史。庄司薫さんとご夫婦なんですよね。
昔々高校生のころ。私は庄司薫さんの大ファンで、新刊が出るたびに単行本を買うのが楽しみだったころがありました。
エッセー「ぼくが猫語を話せるわけ」で、ある人が猫とピアノと一緒にうちに転がり込んできて、彼女はそのまま居ついてしまった……。とあって、誰なんだろう、図々しい女の人もいるもんだなぁ。なんて思っていました。ははは、当時はまだ発想が子供だったからね。
その女性が、中村紘子女史だと知ったのは、私が本当に大人になってから。ふーんそうだったのか……。と思ったけど、どっかそこいらの音大卒の若い女の子じゃなくてほっとした、というのが、正直な感想。
当時好きだったからなぁ。庄司薫さん。主人公が作家自身の「赤頭巾ちゃん…」を読んで、こんな幼馴染が傍にいたらよかったのに……。なーんて思ったものでした。初めて作家の私生活に興味をもって、その作家に淡い淡い恋心を抱いた経験……なのかな、私にとって。
さっき、庄司薫さんの生年月日調べてみたら、昭和十二年生まれだって。 やだー。うちの両親とそんなにかわんないじゃない。 昔はそんなこと、全然意識しなかったけど、えー、やだー。もっと若い人だと思ってたのにー。
2005年10月22日(土) |
第15回ショパンコンクール、ラファウさんが優勝! |
第15回フレデリック・ショパン国際コンクール受賞者
ということで。 当初からの優勝候補だったラファウさんが、見事栄冠を獲得。
韓国人リム兄弟が仲良く3位。 日本人青年達が同時に4位。おめでとう。
ショパコンが終りました。現地では熱く盛り上がりました。 日曜日に、みんなで受賞者による披露コンサートを聴きに行きます。
今では私たちも、にわかショパンファン。 ラファウさんのCDもちゃっかり買って、いつも聴いています。
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