薔薇園コアラの秘密日記

2007年04月07日(土) 土曜出勤

 パパ、土曜出勤。ここはアジアだから。

 ワタクシ、外出するのにまだまだものすごいエネルギーを必要としているようで、毎日、帰宅したらぐったりしてしまいます。

 今日は住民登録証用の証明写真を撮りにいってきたので、ローカルチックなところでお昼を食べたんだけど、何を選んだらいいかわかんないし、どれもこれもやたらを量が多そうだし、お金は前払い制のところだったんだけど、みんなに割り込まれて自分の番が廻ってこないし、狭くてみんなにぶつかってしまうしで、あれやこれやで思いっきりひるんでしまった。

 唯一ほっとしたのは、目の前にいながら、オーダーしそびれている私を気遣って、お店の人がほかの人を制して私のオーダーを先にとってくれたこと。些細なことだけど、すごくすごくうれしかったんだ、となかいは。

 私、反省しないといけないんだけど。私の何気ない視線は、周りに対する違和感を隠し切れずにいるんだろうなと思うことがある。

 たとえば、ここのローカルの人はスプーンとかを使わないから、ぐじゃぐじゃのものでもみんな指先で器用にたべているんだけど、私、見慣れないもんだから、半分驚愕の目、半分目をそむけて隣のテーブルを見たりしているんだと思う。残念ながら欧州で暮らしていたときのような好奇心の目ではない。

 ここにきたら、いろいろスリランカのお料理も覚えて。。。とワルシャワにいた時は意気揚々と周りにいっていたけど、やっぱりどうしようかな……。ってなかんじ。

 でも、フルーツは、パッションフルーツがややおいしかった。でも、日本にあるキャンディーとかの人工的なパッションフルーツ味が私の味覚の基準だから、ほんとの味はわかんない。もっとおいしいものなのかも。

 嫌いな味は、マンゴー。
 これも本当のおいしいマンゴーをまだ知らないのかも。
 このフルーツのイメージがやたらと悪い。

 レモンやライムが、さっぱりさわやか系。白いソックスが似合う運動部系のイメージなら、マンゴーは淫猥、淫靡系。少女売春のイメージ。
 もう、あまり好んで口にしたくない匂いと甘さ。

 私のばかげた発想、および偏見たっぷりのイメージかもしれないけど。

 となかいは、まだまだカルチャーショック的違和感をありありと感じてここでゆるゆると生活を始めているところです。



2007年04月01日(日) 元気にしてるけどまだまだ。。。

 こちらに赴任してから、早一週間。
 早々にネット環境が整って日記の更新なんかしてるし、一人でお買い物に出かけるようにもなったから、ずいぶん前からここにいるような気がするけど、実際にはまだまだこれからってな感じ。

 私、思ったほどここになじめそうもなくて。
 マンションの中で暮らしている分には、ワルシャワと変わらない感覚なんだけど、ここから一歩でも外に出ると、急に心が萎縮してしまう。テロが怖くて……というのではなくて、あまりにもの見慣れない異国ぶりに。私にとっては相当なカルチャーショックだったんだろうな、ここの国では。ドイツ→ポーランド→スリランカだし。カルチャーショックも徐々にエスカレート。まったくどうしたこったい、ってなところかな。

 むき出しの路肩とか、産業廃棄物か家具かわからないようなものがある軒先とか。交通法規なんかあってないようなカオス的交通量とか、まだまだ見慣れない現地人の肌の色とか裸足の習慣とか。お金の価値とか。大音量で流れるお経のテープとか。床を拭いても拭いても足の裏が汚くなる汚れた空気とか。もう、かんべんしてよ……、ってなかんじ。

 気候はむし暑いけど、いやじゃないかな。汗かいてるのすきだから。
 エアコンに慣れなくてちょっとしんどいぐらいかも。 
 ちょっと汗をかくときは、ニッポンの温泉タオルがほしいね。ぺらぺらに薄いやつ。首に巻いてもかさばらないような。欧州サイズのタオルは、やたらとでかくてごわごわだからね。

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 ちょっとぞっとするような話なんだけど。

 今日ね、近所から午前中に女性の声、午後は男性のような声で、ものすごいうめき声のようなものが聞こえました。リンチとか折檻を受けているような感じの声。人間が耐えうる痛みの限界を通り越して、衝撃に合わせて声を張り上げているような声。マンションの右側はスラム街風の民家。左側はゴルフ場なんだけど、どこから聞こえいたのかはわからなかった。なんなんだろう。。。鳥や動物の鳴き声にも聞こえるんだけど、声の質は人間のような気がする。聞いているのがすごくつらくなるような声でした。聞こうとしなくても聞こえてきてしまうし。こわかった。

 私、まだまだカルチャーショックが大きすぎて、見るもの聞くものすべて、必要以上に過敏に反応してひるんでしまうようです。精神を鍛えなおす必要ありかも。

 外出先の車の後部シートで。
 この四角い車窓からみえる光景が、そっくりそのままテレビ番組の画像だったらいいのに……と思いながら、見慣れないアジアの町並みを見送っています。

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 お料理は一応キャンプ料理に毛の生えたようなものを作っています。

 ここで、カンクン(空芯菜)というアジア産の菜っ葉をよく料理しています。清二がベーコン・ガーリック炒めをおいしいといってたくさん食べてくれたので、ママは気をよくして何度も作っています。←そのうち食べ飽きちゃうくらいに。

 かっぱえびせんはピリ辛でおいしい。ベビースターラーメンちゃんぽん(?)みたいなおいしいおつまみも見つけたよ。
 ビールもおいしい。汗いっぱいかくから。

 明日、月曜日は、ポヤ・デーといって、シンハラ人の満月の日のお休み。どこもかしこもお休み。会社もお休み。で。酒類を一切飲まない日なんですって。

 私たちは宗教的には関係ないから、きっと昼間っから家でたらふくビール飲んでると思うけど。パパ、土曜出社で、今日明日はお休みだし。



2007年03月30日(金) 海外安全情報見たかな?

 なんだかもう、いきなりです。
 海外安全情報でスリランカが話題になりました。

 26日、コロンボ国際空港に隣接する軍事施設で、テロによる空爆があり、死者三名。翌日は、街中の検問強化してました。大渋滞。

 空爆があったのは日本時間では26日だけど、現地時間では、私がコロンボ入りした15時間後。25日の深夜。

 ちょうど私は、寝室の窓から外の夜景を見ながら、こんな静かなところ、テロなんかあるわけないじゃない。。。と思って物思いにふけっていた時間帯でした。ははは、やっぱりありましたか。テロ攻撃。いきなり緊張します。

 外出時は、要人関係施設の近くを通るときには十分注意すること。とありましたが、そこを通らなければ、どこへもいけないので、ドライバーに連れられてごく普通に通っています。一般市民はあまり緊張感もなさそうです。

 ドライバーに案内されて、ここが首相官邸、ここがアフガニスタン大使館。この前襲撃されたけど、被害は少なかったとのこと。ここは銃撃戦があったところ。銃弾跡がいまだ生々しいでしょ? とのこと。

 このテロのせいで、日本人学校の在校生がたくさん帰国して、新転入生は少ないみたいです。仕方ないよね、こういう政情だし。

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 今日、ヴィクトリアパーク内の植木市に行ってきました。

 早速、私と同じ背丈のヤシの木2鉢と、熊手みたいな笹の大鉢を1鉢。
 お、お、おもかった。。。

 でね、植木鉢が土器! 土器だよ土器。 
 縄文模様はないけれど、いつの時代に作ったんだい、一体。。。ってな感じのプレーンな柄。横じま三本。しかも周りじゅうに黄色い土がいっぱい。(ワルシャワの家にあったきれいなセラミックの鉢、みんな覚えてる? あんなのとはぜんぜん違うんだよ、こっちのは。。。) 

 でもね、白地のタイルによく映えます。
 モスグリーン系のソファとカーテンファブリックをオーダー中なんだけど、それにも絶対よく映るはず。アースカラーって言うの?

 私、植物のない空間での生活は息が詰まっちゃうのよ。
 だから、生活の立ち上げもそこそこに、何をさておきまずは観葉植物。
 パパが見たらあきれ返ると思うけど。

  新居でも ちゃんと育てよ ヤシの木よ (となかい作)

 で、熊手笹の鉢に、蟻が巣食っていました。
 家のリビングの床に置くやいなや、わらわらわら。。。うわ、どこだどこだ! (←シンハラ語で) ここは一体どこなんだ!  ってなかんじで、たくさんたくさんでてきました。うげ、びっくり。

 となかいは容赦なく、ポアします。次から次へと。
 しかも素手で。←ティッシュくらい使え! ってか?

 ありんこも学習能力が高いらしく、私の姿や足音を確認すると、鉢の中へすばやく逃げ込んでいるようです。

 お砂糖の山大匙一杯を床の上に置いて、おびき寄せてるんだけど、その真横で、パソをいじっているせいか、一匹も姿を見せません。

 明日の朝起きたら、お砂糖の山、えさとしてなくなってるだろうけど。

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 追記

 夕食時。
 小皿はないの? とパパ。
 うん。まだ買ってないの。と私。

 ヤシの木は買ったんだけどね。 


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祐子 [MAIL]

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