きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 娘に伝えたいこと

本日の担当:ユキリン

私は親から褒められたことも、
抱きしめられた記憶もとんと無い。
うちの両親は、同級生の子の親たちより、年齢がちょっと上
だったこともあってかオープンな愛情表現は皆無。

でも私にとっては、
それがごくごく普通だと思っていた。
だから自分を除いた周囲の子供達は皆「過保護」なんだと、
中学生くらいまでは思いこんでた。

親だから、きっと愛してくれていたんだろうけど…。
それはそうなんだろうけど…。
ハッキリと目に見える愛情が欲しい時もあるんだよね。

「シックス・センス」という映画をご存知でしょうか。
死んだ人が見えてしまうという特殊な能力を持った主人公の少年が、
ストーリーの最後でそのことを母親に打ち明ける。
信じてもらうために、亡くなった「母の母」、
つまり少年の亡きおばあちゃんとの会話をお母さんに話すシーン。

「おかあさんがおばあちゃんのお墓に来て、いつも聞く質問の答えだけど、
『もちろんよ』って言ってる。なんて聞いていたの?」
そこで母親が涙して答えた言葉
「私のこと愛してくれていたの?って」

このシーン。
心に突き刺さった。
私の母は私が18歳の時に亡くなっている。

生きていたら、ケンカも出来るし文句も言える。
でも死んでしまったら、聞きたいことも聞けない。

聞かなくても絶対に確信出来るものを与えたい。
私は絶対に愛されてるって。
子供のこと、本人はもちろん、誰がどう見ても
「愛してる」って分かるように育てたい。

でもこんな私にオープンな愛情表現なんてできるの?
出産前までちょっとした悩みでした。

でもそれは徒労に終わった。
毎日毎日「すきすきー」って抱きしめて、無理やりチュウしてる。
いつのまにか、それが自然になった。
私は私で、私とRinの母子関係を築けばいい。
今のところ、Rinは分かってくれてるみたい。
起き抜けに「ままぁ、っきー(すき)」って言ってくれるようになったから。

2002年05月30日(木)



 こんなパパで申し訳ない

本日の担当:銀吟

実はボクには悩みがある。

同居の義父、ボクの友人達、そして我が妻ユキリンも、みんなRinと接している時はとても楽しそう。Rinの方も、もちろん楽しいことだろう。
もちろんボクも楽しいのだが、ボクは今ひとつ、楽しい雰囲気に欠けている気がする。だから何となく“Rinもパパといるのがつまらないのではないか”という不安が付きまとう。きっとあんまり楽しくないんだろうなァ。

Rinはいつもユキリンと一緒。
それは母子だし、ユキリンは専業で主婦業をやってもらっているので当り前ではある。でも夫のボクが言うのも何だが、ユキリンは本当にRinと接するのがうまいなあと思う。
先日、収納棚を購入したのだが、その空き箱がRinがすっぽり入るほど大きなダンボールで、それを見たユキリンはせっせと小屋を作り出した。完成した小屋で遊ぶRinは大興奮。
その場にボクはいなかったが、2人して満面の笑顔で楽しく遊んだだろうことは、容易に想像がつく。
さて、ボクはそんな風に出来たであろうか?

ボクは子供の頃から、家族で楽しく過ごしたという記憶があまりない。
家で一人でボーっとテレビを見て1日が終わるという日々が何年も続き、まるっきり頭を使わないでずーっと生きてきた。
そして今、そのツケがまわってきている気がする。

こんな父にもRinは笑顔で駆け寄ってくる。甘えてくる。抱っこをせがむ。
どうしたらRinは喜んでくれるのか。
彼女を見ているだけで何気に涙が出てくる。

2002年05月29日(水)



 こんなあたしの恋敵

本日の担当:kina

 SHYとSizはよく似てる、と昨日の日記にも書いてあったけど。
 別に構わないわよ? 
 おんなじ顔してたって。
 おんなじ体勢で寝てたって。
 ええ。
 構うもんですか。
 どーせ、痛がり損なのよね、母親なんて。ふんだ。

 

 最近はそんなコト、どーでもいいのだ。
 
 SHYを返してよぉ。

 ...母、というか妻の切実な思いであった。
 この日記を始めた当初にSHYも書いていたけど、あたしとSizは泥沼の三角関係を築き上げている。このごろはそれもめっちゃ加熱してるし。
 悔しいのはSizがSHYにべったりなことじゃなくって。

 SHYがSizにラブラブなこと。

 なんてことなの。


 そー言えば。
 SHYも銀吟もSizやRinちゃんが生まれるまでは、あたしのカミサマのような人々でありました。
 この日記を読んでたり、二人が話しているところを見ると、今でもそれは変わらないのに。

 どーしてあーなっちゃうかね。
 所詮、カミサマも子供にはかなわないってこと!?
 もー目じり下がりっぱなしで。

 おいおいおいおい。

 ま、子供がかわいくて仕方ないっていうのはイイコトだけどね?
 でもね。
 SHYはSizを一人の人間として、大人と同じように扱うって決めてるのさ。
 つまり。

 ホントに

 あたしの恋敵。

 そーゆーことじゃんよぉぉぉぉぉ。
 
 
 今朝も二人でくっついて寝てたら、真中に割り込んできましたわ。
 寝てるのに。



 ちっ。

2002年05月28日(火)



 もらったものは...

本日の担当:SHY

 「キミは何を受け継いでいるの」
 何のことかと言うと、遺伝のこと。
 Sizはどちらかというと私に似ている。
 ...というか、kinaに似ていない。
 kinaが言うには「まぶたの厚いところだけ似ている」とのこと。
 そしてkinaはSizを哀れむ。
 哀れむほどのことじゃないと、私はいつも思っている。
 ついでに言うならX脚もkinaに似ていると、私は知っている。
 そして同時に貧乳なところも似るであろうことも想像がつくし、そっちのほうがむしろ哀れなんじゃないかとも思っている。

 Sizの血液型は私と同じA型。
 kinaはO型。
 確かにAは優性遺伝子なんだけど、そのことだけでもkinaは負けたと思っている節がある。
 私とkinaは思考パターンが全然違っている。
 それだけではない。
 何もかもが違うと言ってもいいくらいだ。
 似ているのは2人とも運動が苦手という点くらい。
 ただし、私が「どちらかといえばインドア系」というのに対しkinaは「まったくダメ」。
 さて、そんな2人の許にやってきたSizはどうなのか。

 私とkinaにこの話をさせても、お互い相手に似ている方が得、という水掛け論になってしまうので、答えは結局出せないんだけど。

 「どっちに似ていてもいいから幸せになって下さい」
 最終的にはこんないい加減な結論しか出せず、Sizに申し訳なく思う日。

2002年05月27日(月)



 今週の新技

本日の担当:SHY

 「間に合ってよかったね」
 何のことかと言うと、「2」のこと。

 1歳の頃は「いくつ?」とSizに聞くと人差し指を立てて「いち!」と答えていた。
 2歳になって「いくつ?」とSizに聞くと両手の人差し指を立てて「に!」と答えるようになった。
 しかし、2歳になって早5ヶ月。
 彼女は彼女なりに、自分のやっている「に!」はおかしいということに気づき始めていた。
 私を見てもkinaを見ても「に!」は両手ではなく片手で表現している。
 そして負けず嫌いの彼女は片手での「に!」を試みるようになった。

 が。

 これがなかなかうまくいかない。
 それに間違ってるし。
 色々な間違いのバリエーションを経て、最近落ち着いていたのは中指、薬指、小指を立てての「に!」
 ...それは「さん」。
 教えても、彼女はそれを改める様子はなかった。

 それが先日...。
 「でった」(できた)と言うので、何事かと思ってみたらスタンダードな「に!」が彼女の左手に完成しているではないか。
 そう、彼女は正しい答えを知っていた。
 それが出来ていない自分のこともわかっていた。
 「すごいね〜、できたね〜」と褒めつつ、Sizは何でも理解していると思った日。
 3歳になる前にできるようになって、よかったね。

2002年05月24日(金)
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