きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 彼女は自ら種を蒔く

本日の担当:SHY

 最近のSizは即物的で困る。

 車の中で「ママ、だっこ〜」と始まると、もう手に負えない。
 「ベルトしてないと、どこにも行けないよ。車もう乗れなくてもいい?」
 「いい」
 「来週、ディズニーランドにも行かない?」
 「行かない」

 あとは歯医者だ。
 「歯医者さん、行こうよ」
 「行かない」
 「ジュース飲めなくなってもいい?」
 「いい」

 そうやってその場しのぎの対応を繰り返す彼女に、どうやって因果応報を教えてやろうかと思案した日。

2002年10月07日(月)



 嘘つくべからず

本日の担当:ユキリン

ウソをついてはいけません。
幼い頃に習いました。はい。

自分の子供には小さな嘘だってつかないわ。
親として誠実でありたい(瞳キラキラ)、なーんて思っていたのに
最近、嘘つきママになってしまった。

それは、食事前にRinがお菓子を持ってくる時。
ただでさえ痩せっぽっちだから、食事は食べてもらいたい。
おやつなんぞで腹いっぱいでは困るのだ。

それで苦し紛れに出た言葉が
「そ、それねー、ミィちゃんのなんだよぉ…」

アンパンマンや赤ちゃんの絵がついているお菓子だと通用しないけど
ポテトチップスなんかだと、これはイケル。

Rinは「あぁー、ミィちゃんの!これミィちゃんのぉ。はーん」
などと言って、手でもポンと打ちそうな勢いで
あっさりと納得してくれるのだ。

これに味をしめ、私は最近この作戦をとるようになってしまった。
基本的にお菓子は隠してるんだが…。

しかし、ある休日の朝。
銀吟に何やら、吠えまくるRinの声。
地団太踏んで怒っている模様。




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そう、数日前、私がまた嘘ついてしまったのだ。
なんか箱がまさに猫用ドライフードみたいじゃないですか、あれ。

銀吟は私の嘘に気付いたらしく、
「ゴメンね、Rin。パパ、ミィちゃんの間違って食べようとしちゃった。戻しておくね」
ざらざら〜っと袋に戻してくれた。。。

…うっ、2人ともゴメンよぉ。


2002年10月03日(木)



 ふたりで大笑い

本日の担当:銀吟

近頃ますますお喋りが達者になって、母親ばりのマシンガントークでまくしたてるRin。
ボクが家にいない間の出来事や、その場の感情などを必死で伝えようとしているようだ。
ただし、相変らず7割は何を言っているのかボクには理解できない。
正直言って、これにつきあうのは少々辛い。
(仕方なく)昨晩はRinの話した言葉を、そっくりそのままオウム返しをしてみた。
言葉だけでなく、ゼスチャーも忠実に真似てみた。

すると意外にも好反応。
ボクが真似することが面白かったのか、狂ったように笑う、笑う。
きっと自分の行動にストレートな反応が返ってくるのが嬉しいのだろう。




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それでもあれだけ大笑いしたのは実に久しぶり。
父と娘の距離が狭まった気がして、内心“フッ、俺もやるな”なんて思ってみたものの
考えてみればRinのお喋りにあれだけ付き合ったのも
もしかしたら初めてだったのでは、と気が付いて
結局のところ、やっぱり減点なのであった。


2002年10月02日(水)



 とにかく、怖い。あたしの本音。

本日の担当:kina

 最近、真面目に考えてること。
 第2子のこと。

 欲しくないわけじゃないです。
 絶対欲しい、という感じでもないです。

 でも。

 カラダの方は確実に妊娠のチャンスを狙ってます。
 1回でも避妊しないでえっちしたら、排卵日じゃなくったって妊娠しそうです。そりゃないって。
 そんな風に思ってしまうくらい、ちょっと真面目に考えています。

 でも。

 そんなに考える、くらいならまだまだまだあたしの手には負えないことなんでしょう。とも思います。Sizと過ごし始めてもうすぐ3年です。いろんなお母さんと赤ちゃんに会いました。やっぱりまだ子供が小さいので、妊娠中はどーだった、とか、出産の時はどーだった、などという話をします。もちろん今現在のことも話します。
 その度に、あたしはとっても恵まれてるなぁ、と思います。妊娠中も軽いつわりがあったくらいで体重もさほど増えず終わりました。出産も大安産でした。そうして生まれてきたSizはびっくりするくらいかわいらしかったし、元気です。あたしにしては超・上出来なムスメです。

 あんまり恵まれすぎてる。

 だから、二人目は心配です。
 体の弱い子だったらどうしよう。
 Sizのようにかわいらしく思えなかったら?
 あたしだって、元気なまま妊娠期間が過ぎるとは限らないし。
 あんなに安産ですまないかもしれない。
 元気で生まれてくれればそれでいいはずなのに、おなかにその子が来てから「男の子じゃないのかぁ」なんて残念に思ってしまうかもしれない。

 ココ数ヶ月、そんなことばかり考えています。
 40週、あたしがおなかに抱えてるっていうコトは、可愛い子が生まれるのも、頭のいい子が生まれるのも、あたし次第な気までしてきました。もし可愛くなかったらあたしのせい.お馬鹿だったらあたしのせい。そんなわけないんだけどね。
 案ずるより産むが安し??
 そんな簡単に出来れば苦労しないってば。ねぇ。

 

 あーあーあーあーあーあ。
 今日妊娠して明日生まれてくれるんなら、二人目がすぐに来ても構わないんだけどなぁ。じゃなきゃ、コウノトリに頼むとか。
 イタイ思いも、元気とか可愛いとか心配するのも怖くって先に進めない。

2002年10月01日(火)



 準備完了

本日の担当:SHY

 「キミもいつかスタイルを確立するよ」
 何のことかと言うと、運転のこと。

 私は車で帰ってきたときに、駐車場の手前でオーディオの電源を切ってシートベルトを外す。
 「うるさい」とマンションの住人から苦情を言われるのも面白くないし、大きな車をバックで狭いスペースにねじ込むからだ。
 もうその動作は1つのシーケンスになっていて、ぽち、かちゃ、しゅるしゅるしゅるっ...という感じだ。
 あとは窓を開けて車庫入れをするのみ。

 ...これをSizが見逃しているはずもなかった。

 昨日は車で出かけていたのだが、家が近づいてきたところでシートから脱出したい素振りを見せ始めた。
 そんな様子をミラーで見ていると、目があった彼女は言った。
 「お歌、止めて」

2002年09月30日(月)
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