日々のあわ
あかり 



 卵とミイラ

入浴中の会話。

長男Rが、私のおなかの傷を指して、
「ボク、ここから産まれたんだよねー」といった。(長男Rは帝王切開で出産)
そして、
「でも、Kちゃんはココ(私の股間を指差す)からなんだよねー」と無邪気に続ける。(次男は普通分娩)
すると、次男K(3歳)はしばらく黙ってポツリと言った。


「・・・・ボクは卵で???」と。



すかさず、長男Rから「それじゃぁ、鳥だよ。」と突っ込みがはいる。
そして、なぜか非常に照れた顔をしていた次男Kの顔が可笑しかった。



寝る前の会話。

私の祖父はもうじき100歳になる。
遠く離れていてもう何年も会っていないので、なんとなく子供達にも普段話をしないもんだから、彼らにはひいおじいちゃんの存在感は薄い。
何気なく、
「ねぇ、ママのおじいちゃんはまだ生きてるんだよ。
もうすぐ100歳なんだから。すごいでしょ。」
というと、長男Rは驚いて
「え???100さい・・?どこにいるの???」
と聞く。
「ちょっと遠いけど今度会いにいこうね。でも、もう寝てばっかりだからRのことはわからないかもしれないよ。ママのこともわからないかも・・・」と独り言のように私が言うと・・・








「え???・・・(すごく考えている)・・・・・・・・
・・・ミイラ??・・・」


ちーがーうーっ。(爆笑)
生きてるよ。生きてるのよー。あはははは。

だめだ。ちゃんと会わせてあげないと。と心に誓った私でした。

2003年08月27日(水)



 免許の更新

免許の更新に行った。

講義、めんどくさいなぁ。と思いながらぼんやり聞いていたら、
ビデオを見せられた。
教習所でも散々見た事故のビデオだろうな。と、またもやぼんやりながめていたら、
例の高速道路でトラックに突っ込まれ後部座席の女の子が2人亡くなった事故の、30分間の映像レポートだった。

画面に映る悲惨な事故現場。
ホームビデオで撮影された子供達が無邪気に遊ぶ姿。
ニュースで知ってはいたものの、こんなに酷かったのか。と驚愕した、助手席に座っていたお父さんの全身の火傷痕。
その後も続く残された家族の苦悩と傷。
事故後、誕生した三女のくったくのない笑顔。
子供3人を連れて保育園に登園するのが楽しみだったお母さんの働く姿。
定期的に通っているカウンセリングの模様。
「刑務所に3食付で入っている加害者のほうが楽をしているんじゃないか。」
そう語っていたのが印象に残る。

入院中のお父さんが見た夢の話をしていた。
2人の亡くなった子供達が出てきて、「お父さん、がんばって」と言ったという。
たまらなかったのは、
『だから、夢うつつで、子供達は助かったんだ。と思ったのに。』
『がんばって。っていう言い方が・・・下の子の独特な言い方があって・・・本当に近くで励まされている感じで・・・』
と語っていたこと。

最後まで涙がとまらず。教室全体の空気もシーンと止まった感じだった。
いつまでたっても終わることのない痛み。忘れることのない子供達の思い出。
向けても受け止められるところのない怒り。
想像しただけでも息がつまった。

今更ですが・・・
何も解らず眠っているまま突然炎につつまれて、命を奪われてしまった姉妹のご冥福をお祈りします。
癒えることはないのかもしれないけれど、少しでも多くの希望の光が残された家族にふりますように。
そして、ご両親の心の訴えが、どうか、多くのドライバーに届きますように。


**************
余談。
仕事帰りの電車で友人と一緒になる。そして私が今日の話をして、自然にトラック事故の話になった。
飲酒運転は論外だけど、過労運転も問題になっているよね。
それって、結局、物を早く早く!と求める人がいるからだよね。
時間通りに物を運ばないと仕事がなくなるわけでしょ。
だから休憩もとらないで走らせるんだよね。
コンビニのお弁当だってさ、賞味時間が過ぎたら捨てるじゃない。次のお弁当は当たり前のようにどんどん届くってのも、考えるとやりすぎな感じがするね。
等等・・・しゃべりまくる。

で、駅につくころには二人で「やっぱり、スローライフにならないと。」と熱く語り合ってバイバイした。


2003年08月26日(火)
comments
初日 最新 目次 MAIL