日々のあわ
あかり 



 Peace

今週、偶然にも外国に住む友人達から次々とメールが届いた。
ニューヨーク、スペイン、ギリシャ、ハワイとそれぞれの地で
それぞれの生活を送っている友人達。
結婚している人もしていない人も、子供がいる人も居ない人もいる。
彼女達の近況を読むと、お腹の底がじわ〜っと温かくなった。
文面からあふれてくる生活のエネルギーとでも言うのかな。

その中の一人、ニューヨークに住む友達の話。
彼女からの便りは、3人目の赤ちゃんが生まれた報告だった。
なんと自宅のリビングでお母様と旦那様と2人の娘に協力してもらい水中出産をしたとのこと。すごい。
今はお産の仕方も多様にあるから驚くことではないけれど、
本当に苦しいときは一人がいい(動物がひっそり身を隠してるかんじ)と思っていたので、立会い出産もしなかった私。

でも水中出産には魅かれた。余計な力が抜けそうでよさそうだし。
水の中で誕生っていうのも素晴らしいではないか。
生まれた赤ちゃんも、家族中の人の目の前でありったけ祝福されてこの世に誕生するのだ。
もう、愛満載でウエルカムだ。そんな光景を想像したらやっぱりいいなぁと思った。

そういえば、長男Rを産んだとき、JGは分娩室の扉にへばりついてひたすら子供の誕生をまっていた。
なかなか生まれず、胎児仮死になってしまって緊急帝王切開になったとき、
今にも子供が抱けるはずだったのに急遽手術承諾書にサインをした夫。手が震えたと言っていた。
子供は元気に産まれてあたりまえのようにどこか思っていた私。
それが、生まれてすぐ抱くこともできなかった。
動けない私に、どんなに可愛く愛しいかを分刻みに伝えにきてくれた夫。
はじめて親子3人で対面した産院の小さな部屋の光景は匂いまで憶えてる。泣けて泣けてしかたがなかった。
あぁそうだ。愛満載でウエルカムされたのはうちの息子も同じだ。

友達の話に戻るけれど、彼女は日本で助産婦の仕事をしていた。ボランティアで外国に行った時にいまの旦那様と知り合ってNYへ行った。そして子供を産んで母親業に徹している。
3人目の娘の名前が書いてあった。

「彼の国の言葉でピース(平和)という意味だそうです。
今の世界がこんななので、この子達の生きていく時代が
早く平和になるように。と願ってつけました。」


なんて豊かな女性だろう。もう7年会っていないけれど、たまらなく彼女に会いたくなった。


2003年12月05日(金)



 お気に入りのもの。

あぁ。そうそう。

お店の前ですっかり商品と目が合ってしまうことってありますよね?(誰にいってるんだ:笑)
「あぁ。このコート、私を呼んでる〜」とか思っちゃうの。
高いけど本当に気に入って、幸せになる色だったり手触りだったり。
タンスに入っているだけで幸せになるっていうのもよくわかります。
いい買い物をしたなぁ。とホクホクしたり(笑)

JGはよっぽど気に入った服があると同じ形で色違いを2,3着買う。
で、もう、これでもか。ってくらいそればかり着る。
いろんな格好をする私と違って、JGのシルエットはいつもだいたい同じだ。
いいなぁと思う。
こだわってよく考えて買ってとことん着る。私もそんな買い方をしたい。

先日、友人達とフリーマーケットをやった。
JGが昔着ていた、高っかいなぁ〜と思っていた彼の勤めるお店のブランドコート。
エプロンしたおばさんが「あらぁ、これ雨の日の買い物にぴったりだわぁー」と300円で買っていかれた(笑)
それもそれ。
タンスで眠っている服が再び活躍するのって素晴らしい。
自分の価値観と人の価値観の違いに、えらく驚き感動すらする。そうやって、どんどん生かされるのはいいことだし、逆にものすごい掘り出し物を発見したときは本当に嬉しい。
どんなにまけて貰っても気に入らなきゃ買わないしね。

よく、霊能力のある人が故人の遺品を見てその人のひととなりを当てるっていうのがあるでしょ。物から発している霊気を読む。ってやつ。
私、自分が毎日毎日身につけているもの(ブレスとか指輪とか時計とか)家に帰ってきてそれらをまとめて置いてあるのをみると、「うわぁ。なんか、これってすぐに読み取られてしまいそうだなぁ。」と思う。
その霊能力者にね(笑)
もう、自分臭がぷんぷんするの。
JGは私以上に読み取られやすいかも。財布とか鍵とかサングラスとかニット帽とか。彼のコーナー(笑)に置いてあるものをやっぱり彼の臭いが漂っている。
みんなそうか。多かれ少なかれ。
そういうものの消費の仕方はとても好き。

物を数多くもつことが豊かなわけではないよ?
子供達にそういってもまだわからないだろうけど、そんなこと、知って行ってほしいなぁ。と思う。
あ、そうね。まずは自分の身辺整理から。

2003年12月01日(月)
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