日々のあわ
あかり 



 お正月のあれこれ

向田邦子さんのドラマを観ました。お正月ですね・・・

私は向田ファンです。
作品もそうですが、彼女のひととなりが大好きなのです。
聡明なところもお人よしなところも食いしん坊なところも好き。あっけらかんと男前なところがありつつも、どこかいつも哀しげな雰囲気にもひかれる。

「恋文」は読んでいませんでした。何となく。
見てはいけない感じがしていたんですね。
でもドラマは見てしまいました。
はじめは、いつもの昭和な風景や生活っぷりを、やっぱりいいなぁとぼんやりと眺めていました。
石油ストーブの灯かりがゆれる部屋や姉妹が行ったり着たりする台所。
子供の頃の何となく覚えのある風景にひたるのも楽しみの一つ。

だんだん見ているうちに、あのどこか哀しげな感じはこんな時間を過ごしていたからなのかなと単純に思ってしまった。(まことに単純なんですけど)
全てを表しきれないのはしょうがないと思います。ドラマだから。
そして物語ではないし、本人達はもうここには居ないわけだから。
でも、だからこそ、本を読んでみようかなと思ったり思わなかったり(どっちなんだろ)
うーん・・・結局やめて再び阿修羅を手にしてしまったり、眠る盃を読み返してしまったりしそうな予感でいっぱいです(笑)

いつも思っているけれど、彼女の作品にでてくる女性は年齢設定がたとえ自分と同じ年であっても、かなり年上な印象をうけます。
今日は本人がモデルの作品をみたわけですが、やはりその印象は同じでした。
きちんと意思を持って凛と前を向いている姿勢。なんと美しいことでしょう。
そして人間らしくまぬけているところも温かい。
彼女の作品にひかれるのはそんなところかもしれません。


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テレビで、デパートの福袋売り場に群がる人々を映していました。
これも毎年恒例のお正月映像ですね。

そして私は、毎年、毎年、思うんです。
フクブクロの存在意味がワカラナイ(←かなりおおげさ)
いっくらお得だといっても、きちんと目で見て気に入ったわけでもないものに、
何万円も払うってどういう感覚なんだろう。わからないなぁ。
いっくら素敵な物が入っていたと喜んだところで、本当に欲しかったならば福袋を買っている場合ではないのでは?
などなど、思ってしまって、今年も相変わらず理解不能でございました。
「あら!得しちゃった―!」っていうめでたい感じがいいのかな?
楽しそうだしなぁ、みんな。

私は本当に欲しい物意外は別に要らないとおもってしまうので駄目なんでしょうね...

あ、別に批判しているわけではないです(笑)
すっごく不思議なことの一つなんです。福袋って...。
そして毎年同じことを思って家族につい言ってしまうので、
「うん、わかったから、いっつも聞いてるから」と弟に言われてしまいました。
かなり恥ずかしかったです・・・・

2004年01月02日(金)



 年輪作成作業スタートの日。

明けましたね。
新年です。

こんなに実感のない年もめずらしいかもしれません。
何一つ年末らしいことができませんでした。
が・・・・
夕食時に姑イクさんが何度も言っていた
「皆が元気で、こうやって一緒にご飯が食べられるのはありがたいわね。」という言葉と、
まだ仕事中のJGの事を孫に
「パパは皆がご飯を食べているときにも仕事を頑張っているんだよ。ありがたいね」と話すお父さんの言葉で、
すこし自分の中で色々な改める心がしんみりと立ち上がる。

新年早々、日記を書いているわけですが、理由の一つに、JGがまだ仕事から帰宅していないのをぼんやり待っている。というのがあります。
さっき、「やっと終わったよー。これで明日は休めるよ」と連絡がありました。
大変なお仕事です。土日はもちろん年末年始も当然お休みをもらえる方々もたくさんいるけれど、彼の仕事は違います。
そうでないことにがっかりしたり途方にくれたり、いらいらしたり、正直しました。
毎年、仕事終わった電話をもらうたびに心から「お疲れ様」と言いたいのに。と思っています。
でも昨日もやっぱり「お疲れ様ー」の言葉の底の底に
「早く帰ってきてよー。蕎麦くらい一緒に食べようよー」
という不満の声が(笑)。
妻という名の相方としても、私はまだまだ未熟でございます。

とある素敵な場所で「年輪」のお話を読みまして、自分の年輪についてしばし考えました。
うむ。昨年の年輪はギザギザかもしれない。そして色はちょっと濃いめ?過渡期だったからなぁなどと思う。
今年はつるりとしたふっとい円がいいな。(あくまでも理想です)色は薄くていい。緩やかな平均的な輪がいいな。

子供達をはじめ、家族が元気に過ごせた一年。
働くことができて、表現することができて、温かい家があって、悩むことや考えることができた一年。
新しい一年が始まる。

少しでも理想の年輪ができるようにまた一歩。


2004年01月01日(木)
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