麻綴り
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いいレースだったよね。 初めから終わりまで、力と力のぶつかり合い。 F1ってかっこいいなぁ〜と、また改めて思い知らされる。 全力で戦って、勝った人も、及ばなかった人も、みんな晴れ晴れした表情で。 ……よかった。 ミヒャが2位でもね。 嬉しかった。
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はぁ……しかし。 今回から、レース後のドライバーコメントの要約の仕事を始めたので、レースの余韻に浸ってる暇はなかった。 レースの中継が終わったのが11時20分頃だったか……。中継終了後、入浴を済ませ、コメントの原稿が入るのを待つ。
夜中の12時半頃から訳しはじめたのだけれど、朝までかかってしまった。 要約すればいい、とは言っても、下手に悩んで短くするより、全訳した方が速いような気もして、結構全訳に近いものになってしまった。22人分のコメントを一気に訳すというのは、ものすごくハードだった。 この年になると、徹夜はつらい……! あと数人分、というところで(もう空は白みかけていた)、なんだか目が見えなくなってきた。……というか、見ても意味がまったく頭に入ってこなくなった。そのうちに床にダウンして、しばらくウトウトしてしまったようだ。 朝6時前に、へろへろになって、やっと入稿できた。
「あ〜、ちょっとでも寝ておこう」と思ったら、こんな日に限って、なぜか娘が早起き。6時すぎに起きてくるではないか……。 娘はおじいちゃんと一緒に、朝のジョギングに行った。 その帰りを待って、「じゃ、ちょっとだけ寝るから」と言い残し、布団に倒れ込む。 その後、夫が娘に朝御飯を食べさせ、弁当を作り、幼稚園の支度をさせてくれた(ありがたや……)。 とはいえ、私も、「連絡帳書いてない」とか、「お弁当にデザート入れた?」とか、何か思い出すたびに布団から起きあがって、出ていって手伝い、終わるとまた布団に戻る、というくり返し。 頭はガンガンするし、朦朧とした状態で、「あ〜もうダメ」。 夫と娘が出かけた後、お迎え時間まで、朝食も昼食も抜きで爆睡してしまった……。
これだけ消耗すると、なんだかレースの感動も、疲労の彼方にかすんでしまって。 いけませんね。
やりがいのある仕事だけど、こんなに大変だとは予想していなかったからなぁ。 今後、GPの週末、金曜と日曜にこれをやることになるんだけど……引き受けちゃってよかったんだろうか。 慣れれば、もっと速くなるのかもしれないけれど。 とにかく、今回はしんどかった……。
昨日の日記は、時間ばかりかかって、そのくせ、書こうと思ってたことをすっかり書き忘れてた……。
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昨日は、月に2回の「ハープクラブ」の日だった。 メンバーが増えてきたうえに、見学の方が大勢(7名)いらして、大盛況。 発表会の練習は、緊張しまくりだった。普通弾けている曲でも、他の人と合わせていて、いっぺんつっかえると、復帰するということができない。 本番で、間違えずに弾ければいいんだけど……。
自分の楽器を持っていない方も多いので、片づけの時は、ひとつの楽器に何人もが群がるかたちになった。 そのとき、メンバーのひとりがふと、「F1みたいですね〜。大勢がササッと寄ってきて……」と発言。 F1などという単語を聞くと思っていなかった場所だったので、ものすごくビックリした! 思わず、「今週末はモナコGPですね」と言いそうになったけど、とりあえずその言葉は飲み込んでおいた。 彼女がF1を見るような人だとは思っていなかったけど、私も、F1のディープなファンには見えていないだろうな……。
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モナコの予選について。
フリー走行のときは、眠くて眠くてへろへろだったのだけど、予選はしっかり目を覚まして見ていた。 まあ、なんというか……やっぱり、タイヤなんでしょうかね。 ミヒャは、いまいち走りが決まらないようだった。 トラフィックの問題とか、いろいろ勝負のあやもあったけど。
予選3番手は「なんだかな〜」という感じだけど、チームメイトより前だったことで、ホッと胸をなで下ろしてる私(臆病者なんです……)。
そういえば、今朝のウォームアップでは、ミヒャが2位、バリが6位だったっけ。 トップはハインツ! 20位のもんちは、何があったの、って感じだけど……。
レース前はやっぱりドキドキする。 放映開始時間になるので、今日はこの辺で。 レース後は、ドライバー全員のコメントを要約する仕事があるんだ……。 願わくば、よいレースになりますように。
2002年05月25日(土) |
今更、フィギュアスケートを見たりして…… |
モナコの予選を見終わったところです。結果については、また明日にでも書きます。
予選中継が終わってザッピングしていたら、Jスカイスポーツ2で、2002年世界フィギュアスケート選手権(in長野)というのをやってたので、ボーッと見ています。男子シングルです。 男子フィギュアの話題が、冬にあれほど盛り上がっていたのに、私は全然テレビを見なかったため、今更見ても誰が誰やらさっぱりわかりません。 あらら。これってもしかして羅さんが見に行ったやつですか? ……そのようですね。
「遙かなりシューマッハ」のバックナンバーからレポートを見つけだして、読み返しつつ、じっくりテレビを見てしまいました。 今更……なんてズレたやつなんでしょう、私。
表彰式を映して、放送が終わりました。 これって、最初から見てたら、羅さんの黄色いチューリップの花束とかも映ったんでしょうか。いや、どのみち予選と重なってて見られませんでしたけどね。 再放送、ないのかしら。
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昨夜、見に行った、「ロード・オブ・ザ・リング」の話を少々。
私は子供の頃から原作の熱烈なファンなので、あの映画に関しては、いわゆる普通の感想は書けないのです。 先日、一度目に見に行ったときには、初っぱなからもう、涙がドバーッと出てきて、どうしようもありませんでした。なんだか――「私は『中つ国』にいるんだ」と思ったら、それだけで泣けてしまって。 永遠にたどり着くことのないと思っていた世界が、目の前に広がっているのを見て、その映像にただただ圧倒されてました。
二度目の今回は、スクリプトを載せているサイトで予習をしていきました。 前回は、けっこう字幕を見てしまったので、今度こそちゃんと台詞を聞こうと力を入れてました。 前回は映像の方ばかりに意識が集中していたのですが、今回、台詞をちゃんと聞いてみると、それぞれのキャラクターに、ちゃんと映画なりの肉付けがしてあることがわかりました。やっぱり、字幕に頼ってちゃいけませんね。
前回ほどは泣きませんでしたけど、やっぱり感動しました。 今回は、第2部の予告編がついていたので、それもよかった。ちゃんと、次を見たくなるような作りになっていて、予想以上にドキドキさせられました。 今後の話の展開は知っているので「待ちきれない〜!」という感じではないですが、それでも、来年の公開がいっそう待ち遠しくなったのは確かです。
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なんだか、日記にえらく時間がかかってしまいました。 フィギュアを見たり、「指輪物語」についてつらつら考えたりしていたせいですね。 娘は予選の途中に、おとうさんにだっこされて寝てしまいました。 赤いパジャマに、赤いデクラキャップをかぶって、応援してたんですが……。
では、また明日。
2002年05月24日(金) |
“I was struggling” |
今朝入稿したお仕事は、F1関連記事の3本立て。 ・2輪のヴァレンティーノ・ロッシのチームオーダーに関する発言。 (「自分だったら、オーダーを無視して無線の故障のせいにする」って……。大きなお世話。――というか、それって、前にラルフが使った手じゃなかったっけ……? フェラーリで通じるとは思えないけど。) ・ミナルディもリストラ敢行 (危ないと言われてて、まだ首切りをやってないのは、あとアロウズだけだそうな……。) ・ミヒャのインタビュー
ミヒャのインタビューは、ちょっと苦労した。 観衆やプレスのバッシングに対して、"I was struggling a little bit"とか、"I struggled to deal with it"と発言しているのだが、struggleという言葉のニュアンスをどう伝えたらいいのか……。それこそ、私もstruggleしてしまった。 「対処に苦労した」では、ちょっと違う。別に、場を取り繕おうとして苦労したわけではないのだから。もっと、内心の葛藤や苦痛が表れる訳にしなくては、と思って、あれこれ試行錯誤してみたが……。うーん、力不足。
(とりあえず、その辺の発言部分だけ、引用しておきます。)
シューマッハーは、フェラーリのチームオーダーについてはよく知られているのだから、ファンやメディアのリアクションには驚いた、と語った。 「驚かずにはいられないよ」とシューマッハー。「本当のところ、僕らがどういう戦術を取るかということは、じつに明白だったんだから。あんなリアクションがあるなんて、ちょっと驚いてしまう」 彼はまた、ファンからブーイングを浴び、レース後の記者会見でメディアから敵意に満ちた反応を受けて、どうしたらいいかわからなかったとも語った。 「いやだったよ。初めは、あの状況にどう対処したらいいのか、まったくわからなかった。苦しかった。あんなことがあって、マシンから降りたらファンからあんな感情をぶつけられ、プレスルームに行ったらあんな雰囲気で。本当に驚きだった」 「あんなことは初めてだったから、対処に苦しんだよ」
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今日は、市内の映画館で、「ロード・オブ・ザ・リング」の最終日なので、夫とレイトショーを見に行く予定。 夫は前から見たがっていたが(原作は読んでいるので)、忙しくてチャンスがなく、今回が初めて。私はだいぶ前に一度見ているけれど、思い残すところがないように、もう一度見ておこうと思って。 問題は、娘が許してくれるかだ……。 おばあちゃんは、寝かしつけてくれると言ってくれてるけれど。
娘が昨日見た夢は、友だちみんなと家族みんなでパーティをする夢だったそうだ。 それはそうと、一昨日の夢の「王子様」というのが気になったので、さっき、娘を布団に入れてから訊いてみた。 「どんな王子様だった?」 「あのね、かわいい冠をかぶってね、かわいいズボンはいてた」 「それで? どんなお顔?」 「やさしいお顔」 あれこれ問いだだすと、髪の毛も目も黒くて、日本人の王子様だったとのこと。 なーんだ。金髪で、ドイツ語を話す王子様だったらどうしよう……と思ってたんだけど。 ミック王子とかじゃないのね。 あたりまえといえば、あたりまえか……。
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モナコGPも開幕してるというのに、なんでまた、こんな話をしてるんだろう。 べつに、ミヒャ初日11番手だったことにショックを受けてる、ってわけじゃないんだけど。
でもさぁ……正直言えば、安心させてほしかったんだ。 もうチームオーダーなんか必要ない!っていう走りを見せて、チームメイトも他の誰も彼も、ブッちぎり続けてほしい――。 まあ、初日には初日の仕事があるのだろうし、実力を反映した順位にはなっていないようだけれど。 それでも、バリより下は嫌だ。いろいろ、余計な心配が頭をもたげてくるから。
ネットライブでフォローしていたのだけれど―― ミヒャが最初にコースに出たところで、「観客席から“thumb down”が……」というレポートを読んで、やや落ち込む。 やるせない気持ち。
とはいえ、この件で、一番やるせない思いをしたのはミヒャ本人なのだろうし。 オーストリアでのゴール後の心境を語ったインタビューを、これから仕事で訳すことになっているのだけど、私が落ち込んだって仕方ないよなぁ……。
ともかく、すべてのゴタゴタを吹き飛ばすような走りを、ミヒャが決勝で見せてくれることを祈りたいと思う。
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話は変わって、ミカのこと。
あ〜、逢いたかったよお、ミカ。 写真で見ると、やっぱりちょっと太ったみたいだった。 それにしても、一緒に写ってたヒューゴくんの大きくなったこと! ビックリしたわ……。子供の成長ってすごい。
復帰するか否かはまだ決めてないって……うーん。あんたねぇ。そんなことで、本当に戻ってこられるの? 戻ってきてくれなきゃ困るのに。
なんだか、彼が過去の人みたいになっちゃうのはつらい。 これ以上、遠ざからないうちに、「復帰する」って言ってよ、ミカ……。
昨夜は結局、娘の様子を見に行ったきり、娘の隣でグーグー寝てしまった。 夜中、布団から何度も押し出され、かなり寝苦しい思いをして、何度も目を覚ましたにもかかわらず、起き出して仕事をする気力がまったく湧かなかった。 ようやく起き出したのは、朝6時前。
その後、ネットを巡回して眠気を覚ましてから、仕事をした。 ジャガーのモナコ・プレビュー。そして、ミヒャのインタビュー。 ミヒャの記事は、オーストリアの件にはいっさい触れず、サッカーのこと、モナコの展望などが淡々と書かれていて、なんだかホッとする。 私も、面倒なことはおいといて、ただ、純粋にレースを楽しみたいよ……。
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午後、外出先でまとまった時間があったので、人様から借りているキアラン・カーソン著『アイルランド音楽への招待』という本を読破した。 なかなか刺激的な本で、トラディショナル音楽の立場から、音楽の概論、使用される楽器、もろもろの音楽現象などについて語られている。伝統音楽の世界に、クラシック的な価値観がいかに介入し、悪しき影響を及ぼしているか、という点が強調されていたりして、興味深く読んだ。
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娘は外出先では、絵本の続きを描いたり、日記を書いたり、お菓子のパッケージと画用紙で飛行機を作ったりしていた。 帰りの車の中で眠ったので、帰宅後、そのまま布団に入れた。 今頃はもう、とっくに夢の中だろう。
毎晩、「いい夢見てね」と暗示をかけてやるのだけれど、そのせいなのかどうなのか、娘はいつも、楽しい夢ばかり見ているようだ。 「どんな夢見たの?」と訊いてやると、遊園地へ行ったとか、動物園へ行ったとか、あれこれ楽しそうに話してくれる。 一昨日は、3日間のお泊まり会をして、プールに入ったり、遠足へ行ったりしたそうだ。 そして昨日は、お城で王子様と結婚式をしたんだって! さあ、今日はどんな夢だろう……。
2002年05月21日(火) |
出歩いてばかりの一日。 |
今日は、朝からいい天気だった。 多少暑くても、晴れてる方がいい。 私は寒いのは苦手、夏が好きだ(冬の生まれなんだけど)。 梅雨をすっとばして、夏になってくれればいいのに……。
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夫と娘を送り出し、洗濯を済ませてから、おばあちゃん(義母)と一緒に、ユザワヤに浴衣地を見に行った。 浴衣を持っていない私に、おばあちゃんが「縫ってあげるわよ」と言ってくれていて、その生地を選びに行ったのだ。 小学生の頃に着ていた化繊の浴衣以来、自分の浴衣というものは持ったことがない。 若い頃は、花火大会のときなど、ちょっと浴衣姿に憧れを抱いたりもしたものだが、年に何度も着ない衣類に金を出そうという気にはなれず、今に至っている。
実際に浴衣地を選ぶ段になると、「うーん、10歳若かったらこれでもいいんだけど……」という柄ばかりで、なかなか決められなかった。 お年寄りの着るような地味なのも困るけれど、若い娘さんの着るような華やかな柄を着られるはずもなく。 結局、そこそこ無難な、紺地に紫陽花の柄を選んだ。 でも、やっぱり派手かなぁ……。
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午後は、幼稚園のお迎えの前に、図書館に寄った。 といっても、ちゃんとした本は借りていない。ほとんどが洋裁の本だ。 ユザワヤでいろいろな生地を見ていたら、娘に服を作ってやろうか、などと思い立ったもので。 いや、これまでに、何度も思い立ってはいるが、実際にはほとんど実行に移されていない。 とりあえず、この手の本を見るのは好きなので、いろいろ選んで借りてきた。
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お迎えの後は、魚屋と八百屋に寄り、明日幼稚園に持たせるパンを買いに行き(娘はアトピーなので、駅の近くの自然食品店まで行く)、帰宅後、娘にせがまれてもう一度図書館に行った。 なんだか、出歩いてばかりの一日だった。
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娘はさっきまで、公約どおり、昨日の絵本の続きを描いていたのだけれど、途中で眠くなって文章がぐちゃぐちゃになり、グズグズいいだしたところで、時間切れ。 私が「ブー! 時間切れ〜!」と言ったら、大泣きになって、えらい騒ぎだった。 やっと泣きやんで、「ごめんなさい」をして、布団に入ったところ。 やれやれ。ちょっと見に行ってきます。
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