ひとや、ひとは、 この星の上で 何をしてるの?
どこへ行って、 何をしてるの? 走りまわって、 そのあとどうなるの?
この星の上で、何かが、 変わるの? お金が増えたり、へったりして、 そしてそのあとは、どうなるの? たべものを、つくってたべて、 そのあとは、どうなるの?
おしえてください・・。 おしえてください・・。
本当の心の声きいたことある? なんだかわからないけど 心の中でいっぱいしゃべってる。
どうしようもない。 どうしようもない。 うまれてきてしまったんだから どうしようもない。
わたしって誰? 本当は誰? あなたは誰? 本当は誰?
春、私、ひとり歩く。 ひとりだって楽しい。 風が行く先おしえてくれる。 そんなふうに生きてみるのも いいかもしれない。
だって、生きてるから 旅をする。 本当の心の声、 ききにゆく。
この波の上に リュウグウノツカイが ひょっこりと頭をあらわして くれるかしら?
白くて長くて竜のような まぼろしの魚なんだって。
私の心があなたを呼んだら この波の上に ひょっこりと頭をあらわして くれるかしら?
姿だけでもとおくから 見せてくれるかしら?
木の間から 顔を出してる 小さな小さな ふしぎな子
もうずっと前から そこにいるみたい 私をみてるの? まあるい目
さみしい時でも だいじょうぶ
ふっとあらわれ ふっと消える
ほらもう すぐそこに
名前もなくて 森の奥 だれも姿を見たことのない ふしぎな子
原始のうずまき みつめてる 海のうずしお みつめてる
波‥ すなはまに す足、痛い この肌色も 自然の恵み? こまかい砂が いっぱいついてる 魚になったみたいに
砂浜‥ごろーんと ねそべって 陽をあびてる 一日中 波の音聴いてる
とおくで うずしおが よんでる‥
空は 青
森は 緑
雪は 白
花は 桃色
夢は 虹色
人は 肌色
月は 金色
せかいの えのぐ
ふいに流れてくる、 旋律。 どこからきたの? どこへきえるの? 心を強く揺さぶる旋律。
やってきては、 また流れてく
―あのひとも同じなの―?
私の心をこがして、 涙をあふれさせて、 そして、思い出したいのに 思い出せない何かを 語りかけては、やめる。
ふいに、流れこんできて そして、いつのまにか 空気の粒に溶けていく 旋律。
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