あなたと私にしかきこえない周波数で話そう 小指にはめたエメラルドグリンの指輪
あの石みたいに 光っていたい じぶんの光で 光ってみたい
自分をもやして 光ってみたい つながるものは 私の気持ち ほんとの気持ち
星のかけらを 小指にはめて あなたと私にしかきこえない 周波数を聴こう
言葉のひとつひとつも なんの役にもたたなくて ただ、だまっていたくて ただ、何も言わないで 微笑んでいたい まどろんでいたい よりそっていたい
言葉のひとつひとつも なんにもいらなくて ただ、見つめていたい ただ、眠っていたい
人がもしかりに100年生きるとしても それは1年が100回分ということだ しかも、100回もない人が多いんだし だから1年というのは、とっても大事だ。
1年っていうのは、ひとつき が12回で できているんだ、 だからひとつきっていうのは、大事だ。
ひとつきっていうのは、1日が 30回前後でできてるんだ、 地球が30回くらい、自分で回転すると ひとつきたってしまうんだ だから、1日っていうのは、大事だ。
1日っていうのは、1時間が24こで できてるんだ、 だから、1時間っていうのは、大事だ。
1じかんっていうのは、考えてみたら 10分が6こでできているんだ、 10分が6回分でもう1じかんなんだ、 だから10分っていうのは、大事だ。
10分っていうのは、1分が10回で もう10分なんだ、 だから、1分っていうのは、大事だ。
1分っていうのは、1秒が60こ分で できてるんだ、だから、1秒っていうのは、 大事だ。
1秒っていうのは、…
玄米のつぶを、 噛んで、 噛んで、 かみしめるように、
私を、 噛んで、 噛んで、 かみしめてみたい。
私がもらったいのちの、 味を、 かみしめてみたい。
青年は 苦行をかさねて 死にかけたあと おおきな木のしたで 金星を見た、そのときに きづいたという、
あの星を動かしている おおきなちからと この私を動かしている おおきなちからとは 同じものだと
あの星と、わたしは、 うちゅうの中で、 おなじものなのだと。
それは、ひとびとにつたえられ、 仏教が生まれた、 脈々と
星のちから、 星のちから、
あの星を動かしているちからと この私を動かしているちからとは、 同じものだと、 星は教えてくれますか? わたしは、しんじていいですか?
雪の中に結晶をさがす てのひらで結晶をさがす 足あとがてんてんと みたこともない明かりを うつしだして―
いつのまにかこんなに遠くまで 歩いてきた 赤い実をひろって手のひらに ころがす さがしてる結晶は、どこにあるの
明かりをさがして たどりつくのは 雪の中にともる星の ひとつだけ あかあかと てらして 手の中に光り続けた きみのような 私をともす灯り
ずっとさがしてた、もうひとりのわたし 見たこともなくきらめいた あたたかな結晶
何かになりたかったの、私 有名になりたい、 人から受け入れられたい、 実績をつくりたい、 世間からみとめられたい…
―そんなふうに? “誰か”のようになろうとしていたの ほんとうは、”私”にならなくちゃ いけなかったのに―
わたし、私になりたい。 こんな音楽を、聴いていたいのです ただ降ってくるやさしい雨のような。 時に激しくかなしく歌う風のような。
こんな音楽を、感じていたいのです 奥深くからこみあげてくる 慟哭のような。
わたしが、わたしでいること 本当に好きなことを、「好き」と言えること。 薄い卵のカラのようなものを やぶっていくこと。 それがどんなに大切なことかを。 それがどんなに私を強くするかを。
その殻が、私といっしょに サラサラと流れていく うすい砂のように、光を放ちながら 流れていくなら―。
私はその様を遠い記憶とともに 眺めながら この音楽に酔いしれて 月の傾くまで ペンを走らせているでしょう とめどなく、とめどなく あふれる言葉に身をまかせながら。
|