くるくるくろりくくろにくる
いんでっくすふるいのあたらしいの


2004年02月18日(水) 運命の日に向かって、もしくは後追いの切なさ

ナンシー関のHPの文章を纏めた文庫を読んでいる。
日付が進むうちに怖くなって頓挫。
この日付の1ヶ月後に…とか思ってしまうと今更なのに悲しくなる。

人生は常に続いていくと思うことには賛成。

だから、明日の予定とか、来年の計画とか、無いかもしれないなんて思うことはオイラには出来ない相談だ。

彼女もまさにそう。色んな計画があって、色んな構想があって、でも、実現しなかったものばかりを見せられる辛さったら。

でも、遣り残した事があってさぞ無念でしょうとは思いたくない。いやサラサラ思う気無し。
死後の事は結果論であって、当事者じゃない者の勝手な推測だからね。

生き続ける気持のまま逝ったのだとしたら、それは生きているに等しいのでは?

いやそれすらも勝手な憶測だよな。オイラの自己満足。ふむ。

兎にも角にも人は似非勝手に他人の人生を取り込んでしまう生き物なのだってことだ。と、するならば、少なくともマシな受け止め方をするべきだな。


2004年02月17日(火) 婦長さんは強い!

ゴーストシップを見ました。

オカルトホラーですが、良い方に想像を裏切られ、面白かった。
なんか低予算をコンピュータ技術でやっつけたようかイメージがあったんだけど、本当にゴメンなさい。大きな誤解でした。
ミニチュアセットとか駆使して結構金も技術もかかってるんですね。
とかいいながら、調べたら、やっぱりギャラを押さえた低予算映画っていう扱いらしい。(でも40億っすよ。ああ価値観の違う方の台詞は怖い怖い)
確かにギャラは低いだろうねぇ。だって二人しか知っている顔が無かったもの。
つーか登場人物が少ないからしょうがないか。

一目見て、こいつ主人公決定!と誰もが(NHKドラマフリークならね)思うジュリアナ・マルグリース(ERのハサウエィ看護婦長だい)。
いでたち、立ち居振舞いがトゥーム・レイダーのララ・クロフト調で、案外彼女の方がアンジェリーナ・ジョリーよりリアル感が出るんじゃないか?と思わせる。(ヒットするのか?とかは又別の話だ)
サルベージチームの面々がどれも有名どころじゃないにもかかわらず(ガブリエル・バーンは有名かな?)いい顔してるのもポイント高し。

何より、この手の映画にありがちなスプラッタ要素の殺人シーンが結構あっさりしてるのがオイラは気に入った。
「あ、あ、あ、あ〜この先絶対こいつ死ぬ、死ぬ、死ぬ〜あーーーーだから死ぬっていったんじゃん!」
みたいな心臓痛い長丁場が無いのがいいんすよ。

悪く言えば『ここぞ!』っていうオカルトホラーの見せ場(手垢まみれなんだけど)を思いっきり切り捨ちゃったって感じかな。

だからゴーストの登場も思わせぶりに思わせぶりに引っ張らない。
「え!?もう?」
みたいすぐに映像として認識させてくれる。

それで面白いのか?ってつっこまれそうだけど、楽しかったんだものなぁ…
しょうがないよね。

最近はねぇ、こういう映画はゲームで体験しちゃっているから(バイオハザードとかサレントヒルとかね)、ベタな脚本・ベタな演出・ベタなカット割じゃ面白くも何とも無いのよ。主人公として作中に参加しての臨場感には叶わないもの。

よっぽど感情移入できるナイスな主人公を作り上げてもらうか、ゴーストシップのように一歩引いて俯瞰で見ることを良しとしてくれる映画にするかでしょ。

あ、で、最後に一言。(ネタバレ?)
エイリアンのように戦って戦って勝つ!っていう女主人公とは若干(だけど)違うところも気に入ったのでした。


2004年02月16日(月) スティングが大好きだぁ

スティングと申しましても、幼少時、黄色と黒の縞々のシャツばかり着ていた為に「蜂っ子チックン!」てなあだ名を付けられて、それをそのまま芸名にしてしまったどこぞのミュージシャンのことではありません。
『いっちょカモろうぜ!』のスティングであります。
BSもここ最近はアカデミーが近いせいだろうか、色々と見ごたえのある映画を迂闊に流しているなぁ。(もちろんWOWOWもね)
何度も何度も何度も見ているし、どうなるのか、どっからどこまでが騙しなのか、この伏線の行き着く先とか、細部迄判っているのに、ああ、それなのに!
しっかり見ちゃいました。
多分ねぇ、出てくる人がみんな好きなんだなぁ。
基本的にチームプレイが好きなんだよね。
単純にクセのある有象無象が協力し合うのって見ていて痛快じゃないか。
欲を言えばチームの人数が多くて、そのくせ脚本(この脚本は映画そのものの脚本じゃなくてチームプレイで動く為の作戦の意)が緻密で、主役から脇役まで皆個性があるって話を望むとさぁ、行き着く先は「オーシャンズイレブン」じゃなくて「スティング」なわけよ。
脚本と人の動きだけであそこまで見応えのある映画って、今でも受けると思うんだけどなぁ。アクションやら意表をついたシーンやらをテクニックとして差し込まないとならないってのは淋しい限りだ。
そういうのもそういうので楽しいんすけどね…

スティングの中のレッドフォードを気取って「午前二時に孤独だ」と呟いて見たくなる夜なのだった。


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