走り転び心に楔を打ち込み歩き走るドッグレースの機械仕掛けの兎を追う犬は何を思う陽に灼かれ月に照らされ吹き出た塩に痛みを覚え夜気に湿った服に重さを覚え何を思う走り走り知らず知らず走るために意識を削る
好きがいっぱいで爆ぜてしまった心古いかけらがたまに大きくなりうつわを満たす一つ一つのかけらが一つ一つの想いがよみがえり一瞬のぬくもりを与えるねぇ僕は誰を求め癒され抱いて愛でて微笑んでいたんだろう