帰宅途中の電車の中で音楽を聴きながらまどろんでいると、どこかの飲食店の店長っぽい人が肩を叩き「あっちを見ろよ」と言わんばかりに、親指で指し示していた。
そっちを見ると一人の女の子が去って行くようだった。
僕はその子に面識が無いのだが、なぜかその子の飛び切りの笑顔を思い出し、かつてそれが自分に向けられていたもので、今は記憶にしか無いと言う事を理解し、とても悲しく思った。
そんな夢を電車の中で見た。
全身に刻まれた傷によって
床に就き休む事も 抱き締められ癒される事も 歩き出し逃げ出す事も 辛さに涙を流す事も
なにもかもが 痛み 染み 苦しめる
なにもかもが
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