デコラのひとりごと。
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カフェのオープンテラスに彼女はいて、 遅れてきた私はその向かい側のイスにドカリと座り込み 唐突に「明日、遊園地に行こうよ」と言ってみた。 晴れた午後。風の吹くビル街。見上げるとビルの天辺に青空。 彼女は一瞬眉をひそめたが、聞こえないふりをしたかったのか 「飲む?」とプラスチックのコップに入ったカフェラテを差し出した。 ひとくち飲むとそれはとても甘く、察した彼女は「血糖値が下がった」 のだと言い訳した。 「いや、ところで遊園地に行きたいんだけど」 もう一度言うと、今度はあからさまに嫌な顔をして 「まーじーでー?」と彼女は言う。 「うん。まじで」と私は言い、それから「行きたい行きたい行きたい〜!!」と 足をバタバタとさせた。 しかしそれは、「若いふりはやめなさい」との一言で却下される。
今日の目的、というのがアジアマンスという催しもので アジア各地の名物料理が屋台で食べることが出来るというもの。 ・・・だったはずが。会場前で愕然。それは明後日からの開催だった。 「ちゃんと調べて来いよ〜〜」と、私。 「だって、三連休から始まるって思ったんだもん〜〜」と、彼女。 でも正直、私はそのことはどうでもよくて。 「アジア〜〜〜」と、しつこくうめいていたのは彼女のほうで。 「じゃ、夜は沖縄料理食べに行こうよ」すべては私のひとことで解決。 あぁ食欲の秋。
では、これからどうしようか。となった時、 「家でゴロゴロしたい」と、言い出す彼女。 「せっかく出てきたのに?」と、怒る私。 しかし、「40分も遅れてきたくせに」の言葉に完敗。 仕方なく、帰る電車に乗る。 電車の中で、どちらからともなく「やっぱ、オケる?」と言い出す。 近所の200円カラオケ。 2時間歌って、腹が減らない。仕方がないので延長。 すべては沖縄料理を美味しく食べるため。
そんなこんなで、気まぐれに連休1日目は過ぎてゆく。 ・・・遊園地はすっかり諦めモード。
あれこれ悩んだり、苦しんだりしたあげく、 心をまっさらにしてみて気がついたことは。 私に足りてなかったのは「素直さ」。
素直になりたい。 私は素直になりたいです。
昨夜の月は、ほそーく細く、ほんのり赤く。 今夜の月は、ちょっぴり太ってその赤みを増していた。 ・・・歯車が狂い始めたのか? いや、むしろこれまでがうまくいきすぎていたのだ。 本来ならば、これが普通なのかもしれない。私にしてみれば。 帰り道、ボケッと空を見上げつつそんなことをふと思う。 とりあえず初心に戻ろうと思って、規則正しい生活を決心するも 携帯が鳴る。液晶の名前を見て、長電話の予感。 あぁ規則正しいのは明日からにしよう。
Mからの電話は久し振りのこと。 Mは私の親友。離れてるし時々しか逢わないし話さないけど、 それでも親友と呼んでしまうのは何故か。 身近にもっと親しい友人もいるのに、 「親友」という言葉は彼女にしか使ったことがない。何故か。 彼女が私のことをどう思っているのかは知らないけれど。
とりあえず、Mは酔っ払っていた。 ケラケラと笑いながら、わけのわからないことばかり言うので 私もわざと暴言を吐きつつ、彼女の心中を探っていた。 絶対にこれは落ち込んでるなと直感した。
予想通りに電話は長くなってしまった。 携帯の充電は切れてしまったのに、家の電話でまた語り始める。 彼女と話していると、いつも不思議な世界に迷い込んでしまったような 気分にもなる。一種の宗教観のような。 Mは少し不思議な子で、独特の世界観を持っていた。 根本的なところから違っていたりするので、話しているうちに なにが普通でなにが普通じゃないのかわからなくなってしまう。 所詮、私やその他大勢の持つ常識や概念なんていうのは、 TVだとか小説だとかそういったものに影響されているに 過ぎないのかもしれないなぁなんてことも思ったりする。 だからといっても、彼女はいたって普通の子なのだけど。
共通の部分はもちろんあって。 でも違う部分もたくさんあって。 だから、私たちは互いに「目からウロコ」な話を吸収しあって なんとなくだけど目の前の道を切り開いたような気分になる。 うん。なんか納得した。本当になんとなくだけど。 戦いは明日から。 ただしそれは寝不足をともなって(苦笑) あぁ、頑張らなくては。
言葉が伝わらない。 気持ちが伝わらない。 大好きなのに、なんでだろうね。 悔しくって悲しくって 今夜はフテ寝。
おやすみバイバイ!
会社帰りに旅行会社に寄った。 10月に、母と姉を連れて湯布院にでも行ってこようと思う。 とりあえず、宿がとれて良かった。 この時期、どこもいっぱいみたい。ギリギリセーフってとこです。
〜友達来たる・番外編〜 真夜中過ぎ、なかなか寝付けなかった友達のひとりが見た光景。 黙っていればかなりの美人なYの口開け・半目・大の字の寝姿。 しかも首にタオル。(し、死んでる?) 寝顔は普通なのに、独り言のような寝言。 そうして枕元に置いていた折りたたみ式の携帯をひたすらに カチャカチャ延々と開け閉めしながら眠りつづける私。(む、夢遊病?) それはそれは恐ろしい光景だったそうな。 自前のカメラがあったら是非是非撮って見せたい光景だったと 彼女は熱弁していたが、ンなもん見たくないってば!
二日間、友達がふたり来ていた。 街をブラブラ買い物したり。 沖縄居酒屋で「ソーミンチャンプルうますぎ〜ッ」と がっつきながら、まったり泡盛ベースのカクテル飲んだり。 一日中遊んでいたので、帰り道にはすっかりぐったりな 私たちでしたが、家に帰り着くなり復活。 あつかましくずうずうしい我が友のワガママ放題に キーッとキレまくりながらもお世話係りの私。 神サマ、私は友達の選び方を間違ったのでしょーか?(涙) しかし翌日のランチの会計時には絶対に私に払わせようとしない我が友。 そうして、夕方に別れた後には携帯メールにて、しおらしいお礼の言葉の数々。 そういったフォローを忘れないニクい奴ら。 神サマ、やっぱり私は間違ってはいなかったのですね!(涙) 今日もダマされ、デコラはゆく。
友達が帰ると、部屋に一人の時間が戻る。 淋しい、とは思わないけれど、ふと 生まれ育った場所から離れたこの街で、ひとり働き暮らしている今を 少し不思議に感じた。
週末に地元友達がふたり遊びにくる。 ひとりは地元から。もうひとりは小倉から。 小倉在住の友達が土曜からの予定を自分だけ金曜からにしたい、と言い出した。 「あんまり自宅に居たくないんだよねー」と気になる発言。 聞くと、ものすごい恐い体験をしたらしい。
1週間程前のこと。 彼女は自宅に女友達を集めてワイワイ楽しい時間を過ごしていたらしい。 すると、深夜なのにドアチャイムが鳴る。 騒ぎすぎたかな、と恐る恐るインターホンに出ると頼んだ覚えのないピザの配達。 頼んでないですよ。そう伝えると、相手はタメ口でなにやらモゴモゴ言う。 不審に思った彼女は、新聞受けからそぅっと外を覗いてみた。 すると、同じくこちらを覗き見ている男と目が合った。 !!!!!(T□T) それだけでも恐いのに、その後も男はアパートの周りにいて 友達らは電気を消して外の様子を伺っていたところ 出窓の擦りガラスの向こうに、二人の男の人影が・・・。 しかもシンナーを吸っているらしく、ビニールを口にあてている影が はっきりと見えたのだそうだ。 ・・・私は電話でその話を聞きながら、開け広げてた窓を閉めドアチェーンをかけた。 結局、大声で警察に電話をしたところ男たちは逃げていったらしいのだけど、 肝心な警察はそこまで真剣にとりあってくれるわけでもなく。 結局私たちは、自分の身は自分で守るしかないのだろうか。 この1週間、友達は知人の家を泊まり歩いていたそうで、 昨日からようやく一人で自宅で過ごすことができているらしい。 こ、こ、こ、こわい〜〜〜(;>_<;) 他人事には思えなかった。 私も以前に住んでいたマンションでは下着泥棒に遭ったり 窓ガラスがパチンコ玉でヒビを入れられたり、時々無言電話があったりしていた。 今のとこでも、泊まりにきていた友達が夜中にドアノブがまわっているのを 目撃している。(←めっちゃ、コワイ) でも、正直最近はそんなことも忘れていた。 夜に窓を開けるわ、ドアチェーンかけ忘れるわ。夜道も平気で歩くし。 「あんたのそういうところが甘い」 友達が言った。危機管理がなってない、と。そうして彼女も人のことは言えていない。 そもそも私たちは、そういうことに欠けている。 玄関を開けたまま外出するのが当たり前な田舎に生まれ育ったのだから。 夜は暗いのが当たり前で、オバケの心配はしたことはあっても、 人に害を与えられるかもしれないという警戒心なんて微塵もなかった。 「まぁ、あんたも気をつけりーねー」 そう言って彼女は、私を散々恐がらせておいて、眠くなったと電話を切った。 しかもその数十分後に「やっぱり用事が出来たから最初の予定通りに土曜から行くわ」とのメール。 ・・・・・(--;) ポツリと残された私は、なんだか恐ろしい気分のままで、 微かな物音にもいちいちビクビクと過ごしている今夜である。
decora
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