デコラのひとりごと。
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9月が終わる。
気がつけば、背後にいた夏。 振り向けば遠い。 目の前の秋を、どんなふうに歩こうか。
土日はふらりと広島へ。 行列のできる店で美味しいお好み焼きを食べた。 大満足(^▽^)
今日は郵便受けにいつも以上にチラシが多く、 くたびれ果てて帰宅した私は、乱雑にそれらを取り出す。 ・・・ぽとり。 薄っぺらな紙キレ達に混ざっていたのであろう、独特の重みを持ったそれは 私の手からスルリとこぼれて落ちた。 足元で強い存在感を放ち続けるそのブツを、しばらく私はぼんやりと見ていた。 見覚えのある文字。クセのない優しくキレイな。懐かしい文字。 それは、大好きな友達からの手紙だった。
先日、遊びにきていたM。と彼女と私。 この3人は、それぞれ遠く離れていて、時々気まぐれに集まり、 そしてまた連絡を途絶えさせる。でもすごく大切な、不思議な3人。 共通の口座に月々3千円ずつ貯めて旅行に行こうと計画しているが、 なんせ気まぐれ人ばかりなので、お金は貯まるばかり。 もう余裕で海外に飛べる金額だ。
手紙は、2〜3年前までは定期的に来ていた。 A4の封筒に、数ヶ月分の手紙がまとめて入っていて 表には「中身が腐っていたらごめんなさい」と書いてある。 長い長い日記のような手紙。時々、好きな作家さんの詩が書いてあったり。 私はそれを、とても時間をかけて読んでいたが、 全部読み終えた後には、なぜかいつも清々しい気持ちになっていた。 悩んでいても、どこか前向きで強くて優しくて。 彼女はそんな人だった。
そういえば、私も昔はよく手紙を書いたっけ。 ポケベルからメールの時代となり、すっかり忘れ去られた文化。
久々の手紙には、こんなことが書いてあった。 先日、旅先にて便箋を買った彼女。 一緒にいた友人に、「なにに使うの?」と訊かれたそうだ。 もちろん手紙を書くのではないか。 そう答えると、すごく意外がられたらしく、 そこで彼女は気づいたそうだ。 (そうか。手紙を書く私を知ってるのは、あの二人だけなんだ) そう思ったら、なんだか嬉しくなってまった。
それを読んで、私もまた嬉しい。 なんだか小さな秘密事を共有しているような気持ち。 そうか、彼女の素敵な手紙を知っているのは私たちだけなのか。 すごくすごく得した気分。
今度、私も新しい便箋を買って来よう。 秋らしいものがいいかも知れない。 キーボードにすっかり馴染んだこの指先で、 長い手紙が書けるかな。。。
深夜2時。 コンビニに行く。 どうしても煙草が欲しくて。 夜の空気はしんとしてつめたい。 ほんの3時間程前に帰ってきた道なのに 全然ちがう空気。 なんだか少しこわい気もして 走り出す私の靴音が夜空に響く。 コンビニは意外に混んでいて 都会の街は眠らないのだとふと思う。 煙草と栄養ドリンク。 なんとも親父クサイ買い物をして 帰路に着く。 私の部屋は空気がぬるくて どうしようもなくホッとした。 煙草でも吸って、今夜も眠ろう。
季節の移りゆく時期に その季節にぴったりな色の、新しい服を着る。 ふふふ。それだけなのになんだか嬉しい楽しい。 らんらんらん♪
新しい自分になれた気がするよ。
明けてみれば、なんてことのない日常。 違っていたのは心意気。 寝不足に負けず、気合で起きる。 正直、死にそうにきつかった朝。
とりあえずの目標は「謙虚」と「素直」。 それが出来ていたかどうかは別として、久々に肉体労働。 人手不足が見ていられなく「手伝いますよ」と声を掛けた。 「ありがとう!」と感謝されたはいいけれど、 気づけばひとりで黙々作業。・・・あれ? どんどん帰ってゆく女の子たちを横目にちょっと後悔もしたけれど、 見てみぬふりより一歩前進。まぁいっか。 途中、気性の荒い商管の兄サンらの紛争に巻き込まれつつ、 巻き込まれついでに戦いつつ、なんとかふんばって頑張った。
夜風はすっかり冷たくて、ほんのりどころか実はすっかり秋なのでは? と、気づいた帰り道。長袖のカットソーが肌になじむ。 最近はなんだかもう悔しいことが多くて。 ジャンルを問わず、いろんな場面で。 わかってもらえないのが悔しくて。 でも本当にわかってないのは実は自分自身だったりするのかも知れなくて。 悔しいと心がスネてしまって、そうなるとますますわかってもらえなくて。 ますますワカラズヤの自分にもなってしまう悪循環。 ・・・そうです。だから、私は素直になりたいのです。
明日も頑張る。自分と戦う。
ものすごい雨が降っていた。 結局、今日から開催のはずのアジアマンスの屋台たちは 雨のせいか殆どが「CLOSED」の看板が下げてある。 私たちは足元をぐちゃぐちゃに濡らしたまま、仕方なく歩き出す。 どうしてもモスが食べたくなって、少し遠かったけれど我慢して歩いた。 食べ終わると、来た道を戻るのが嫌になった。 「それなら、目的を作ろう」と、今度は美味しいケーキ屋さんを目指すことにした。 (食べ物しか目的ないのかよッ、とのツッコミはなしね) しばらく街をブラブラした後、高速バスの乗り場でMを見送った。 それから電車に乗り、私も帰る。
本当のところ、この連休はひとりで過ごしたい気分だった。 いろんなことに疲れていた。 数日前の電話で、Mが落ち込んでる様子だったのが気になって ついつい呼んでしまったけれど、それは私のためにも良かったのかも 知れないなぁ、と思う。余計なことを考えずに済んだ。 たくさん笑ったし、たくさん楽しんだ。 それに、時々私がどうしても苦しくなって黙り込んでしまっても Mが放っておいてくれるのがすごく楽でありがたかった。
しかし、ひとりの時間が戻ると、またいろんなことを思い始めてしまう。 連休前から心に抱えていたモヤモヤとか。 それにプラスして、 昨日のあの時のMに対して優しくなかった自分への後悔とか自己嫌悪とか。 さっきの彼からの電話でどうでもよいことに怒ってしまった自分の我儘さとか。 自己嫌悪とか後悔とか自己嫌悪とか後悔とか。・・・漠然とした不安とか。 それからやっぱり、最初のモヤモヤが戻る。 ループ状態。霧は晴れない。 なんとも表現できないような気分になる。
こんな時、TVっていいよね。 ぼんやりと眺めているだけでも。 ドラマにほろりときたり。コミカルなCMについつい笑ってしまったり。 こんな私は単純に出来ているなぁ、と思う。 それからまた頑張ろうと思ったり。出来る。・・・かな? いや、思おうよ(笑)頑張ろうってば。
書いてるうちに、だいぶ楽になった気がする。 そう。気分なんて自分次第だ。 明日は笑って過ごします。そしたらきっと、大丈夫。
目が覚めると昼前で、体調は悪かった。空は曇り。 今日は一日ボケラーと過ごすか、と思っていると 唐突に「パソコン貸して」と、彼女。 見ると、遊園地までの電車賃と入場料を調べている。 「いや、昨日からちゃんと考えてたんだけどね」と彼女は言った。 こういうところがニクいのだ。 私は驚いて、それから嬉しくて嬉しくて、 正直言うと、やっぱり体調は悪かったけれど、こっそり薬を飲んだ。
遊園地に着く頃には2時も過ぎていたので、 私たちはポイント責めでいくことにした。もちろん絶叫マシーンのね。 彼女は「絶叫マシーンは得意ではないけど、好きだ」と ワケのわからないことを言う。「試練を乗り越えた」気分になるらしい。 「あんたMやろ」と私は笑った。
スピードと回転と急降下と。 私たちは次々と「試練」を乗り越えた。 面白かったものは、続けて2回乗ったりした。 移動の際にはポテトやクレープも忘れずに食べた(笑) 遊園地は久々だったけれど、以前に乗って「大したことない」 と思っていたアトラクションが全然大したことがあって、 もうトシかな・・・と、なんとなく思ってしまった。 そうそう。ホントに。前はゲラゲラ笑いながら乗ってたもん。 今回、声を失う場面が多かった。
ぐるぐると回りながら、ぼんやりと曇った空を見た。 空を飛ぶ感覚。空から落ちる感覚。 落ちる瞬間に見たのはメリーゴーラウンド。 すぐにまた飛び立つ。 心を無にして、世界がまわるのを見ていた。 私が欲しかったのは、こういう瞬間。 なにも考えない瞬間。
decora
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