デコラのひとりごと。
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縦社会の恐ろしさを見たような気がする。
目に見えている悪いことなんて、生ぬるいことだったんだ。 多少の心の痛みで済んだ。 本当にこわいのは、良いものに見えていたことの裏側。 心臓がギュウと痛む。息が苦しい。恐怖で震えを覚える。
人ってもう少しは温かいものだと思っていた。 なにが真実でなにが真実じゃないのか 今はわからなくなっている。
会社の後輩が、大好きな後輩が、 精神的にまいってしまっている。 今朝、発作を起こしてしまった彼女を見て 私はただ、隣りで泣いていることしかできなかった。 こんなにこんなに苦しんでいたなんて。
まわりが音をたてて崩れてゆく。 楽しかった過去も夢のような話。 もうすっかり疲れてしまった。
今週に入って、仕事はにわかに忙しい。 慌しく過ぎ行く時間の中で、ふと周りを見渡せば その中には確実に終わりに向けて歩みだす人たちがいて。 3月に入って、現実となりだした現実。 これまでは、わかっているけどなんとなく遠い出来事のように 感じていた。あの人たちがいなくなる。 少しだけ、社内に以前とは違う空気が流れ始めている。 どことなく、そらぞらしい空気。 それぞれがそれぞれの感情を誤魔化してるかんじ。 笑っていても、どことなくうわなそらなかんじ。 なげやりなかんじ。どうでもいいようなかんじ。 そうして、なんとなく私は悲しい気分になったりする。 残されるひとは、いつも淋しい。
土曜日は24時間中、20時間は眠っていたのではないかと 思われるくらいに眠っていた。ので、日曜日はばりばり元気である。
春めいた空と気候にウキウキしてしまう。 スーパーまでの道程を用水路の水の流れを覗き見ながら歩く。 緑の手すりを子供のような気持ちでぽんぽんと叩きつつ。 雪溶けとは縁のない地方ながらも、何故だか春には水の流れる音に敏感になる。 きらきらと日差しが反射して、小さくさらさらと流れる水の音。
ちょっと掃除でもしようと思ってたらば、普段はやらないとこまで 気になり始め、結局は大掛かりな大掃除となる。これも春効果なのか? 隅のほうの埃まで拭き取って床はツルピカ。あぁ気持ちよい。 って、これをいつもやっていれば良いものを。続かないのが私である。 まずはモノを減らさないとなぁ。いちいちこれらをどかして掃除するのは ホント大変。目指すはシンプル・イズ・ベストなのだ。
昔の写真とか見たり(お約束)して、のんびり掃除してたので 気づけばすっかり日が暮れて。友達から電話が鳴る。 そうだ。晩御飯の約束してたんだっけ。 埃まみれだからお風呂に入ってから出掛けたいと私が言うと それじゃあ、久々に風呂屋に行こうや、ということになる。
体中の汚れをゴシゴシと落として、お風呂につかる。 露天に泡風呂に薬湯にサウナ。お風呂屋さんってホント幸せ。 久々な私はすっかりのぼせてしまったけれど。
なんか作って食わしてくれるはずだったのに、友達はすっかりその気を なくしていて、結局、風呂屋の近くのファミレスに行った。 あんまりお腹すかないね、なんて言ってたくせにメニューを見た途端に食欲旺盛。 目玉焼きハンバーグとチーズハンバーグと和風ハンバーグと。 どれにしようか、真剣に悩む。小さく記載されたカロリーを見て更に悩む(笑) 友達はハンバーグを食べたい上にドリアも食べたいなんて言い出して、 ドリア半分こにしようよ、なんて無理な相談を持ちかける。ていうか、無理! 案の定、ハンバーグだけで満腹になってしまった私達。 帰りの車中で、苦しい〜!!と叫びまくる。
そのまま友達んちに泊まりに行く。 というか、彼女は会社の上司でもある人で。 毎朝、私を車に乗せてくれる人でもある。 翌日は月曜なのに、その自覚がない私たちは遅くまで 超音波だかイオン導入だかよくわからないけど 彼女が趣味で集めている美容器具を顔にあてがって遊んでいた。 深夜のTVショッピングの痩せる薬やら美白効果のクリームに 危うく騙されそうになりながら。
そんな日曜。
昨夜は遅かったのに今朝は早起きしなければならない事情があって。 午前中はバタバタしているのに鼻炎に悩まされ、薬を飲んだ。 薬が効いてくると、ものすごい眠気におそわれて、人との会話の最中にも 意識が飛んでしまうくらいでヤバイヤバイ。
そうして観にいったレイトショーで、私はとうとう眠りこけてしまった。 あぁ、やってしまった。もったいない。 ホワイトオランダー。結局どんな映画だったのやら。謎のまま。
一部の人たちと飲み会が催されて それはそれで、楽しく笑って過ごす。
問題はもうすっかり終結に向かっているものだとばかり思っていた。 あとは3月20日までの時間が只々静かに流れてゆくのだろうと。 しかし水面下ではまだまだ多くのしがらみが渦巻いているのだと 今日知った。知らずにいることはある意味幸福なのだね。 人間同士っていうのは、どうしてこうも難しいのだろう。 誰かが悪いとかそういうことではないのにな。 それぞれに感情があるってだけで、ほんの少しのすれ違いが こんなことになってしまう。
新たな試練が待ち受けていることも発覚して。悩みの種は尽きない。
深夜過ぎの公園で、寒さに凍えながら 私たちは只々、自分達の無力さに打ちのめされてしまう。 明日もまだ仕事だというのに、ぽつりぽつりと語る言葉は途切れなくて。 あなたの存在が救いでした、と彼女は言って それはこちらのセリフだよ、と私は思う。 あぁ。もう、辛いね。淋しいね。不安だね。 でも、頑張るしかないんだよね。私は頑張るよ。 離れ離れになってしまうけれど、時々は話を聞きにきてね。 あんたがいてくれて、本当に良かった。
平穏な日々である。
楽しいといえば楽しいし 退屈だといえば退屈。 うん。 でもけっこう笑って過ごしてる。
お気に入りのCDがあって 最近はTVをまったく見ないで そればかりを聴いている。 遠い未来にその曲を聴くと きっと今の私を曖昧な記憶で思い出すだろう。
平穏な日々は些細な変化を見逃してしまいがちだけど。 時間は容赦なく過ぎているということとか。
もうすぐ2月も終わる。
decora
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