デコラのひとりごと。
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2003年04月15日(火) まぶしい。

寝坊して、大慌てで外に出たらびっくりした。
まぶしい。世界がまぶしいのである。
目もまともに開けられないまま自転車を飛ばす。
まるで、光の中を走っているよう。

昼休み、すっかり目は覚めていたけれど
やっぱり外はまぶしかった。
生まれたての緑が光に映えてまぶしかった。
私は目を細めたままで、煙草を吸った。

帰り道、おなかがすき過ぎて死にそうだった。
後輩とふたりでたこ焼き買って、道端で食べた。
生き返るというのは、こんな気持ちかな。
まぶしい光はすっかり失せて、
ぼやんとした街灯の下。
煙草のけむりがゆらゆらとのぼる。

そういえば、今日は幼なじみの友達の誕生日だ。
小学校に入学して、一番初めに喋った子。
あの子も今は一児の母。
最近は人の誕生日とか覚えるのすっかり苦手になったけど
昔の友達の誕生日ってなぜかずっと覚えてるよね。不思議。



2003年04月14日(月) 肩こり頭痛。

今日は一日中、頭に重りをのっけているような気分だった。
気を抜くと、そのまま重さに任せてぶったおれてしまいそう。
「重たいよぅ。重たいよぅ」
そうつぶやく私に、誰かが「偏頭痛?」と訊いた。
そうなのか?これがかの有名な偏頭痛なのか?
同時に、肩こりというか首のあたりがやたらと痛い。
どうにも辛くて耐えられない。

救世主は、オリジンズのマッサージクリーム。(だっけ?)
随分と前に、お土産でもらった。
メンソールの匂いがきつくって、ずっと使わずにいたんだけど。
首筋から肩にかけて、うすーく塗ってみたら、あら不思議。
嘘のように痛みが引いた。
うっそー!まじでー?
思ったけれど、どうやらマジらしい。
「これ、マジでいいらしいよ」
くれた人が、そう言ってたっけ。
信じてなくて、ごめんなさい。
ていうか「いらない」とか思ってごめんなさい。←サイテー。

ガラクタの山から、ものすごい宝物を見つけた気分だ。




2003年04月13日(日) 葉桜。

選挙の帰り道。
ふと見上げた桜の木はもう緑。
早いなぁ。早いねぇ。
ついこないだまで「早く桜咲かないかなぁ」と
待ち遠しく思っていたのに。
ぐるぐる巻きのマフラーも
もうしまい込んでしまった。

春から夏に移りゆく季節が好きだ。
多分、いちばんに。
葉桜の緑色はその象徴のようにも思う。
それらを揺らすさらさらとした風とかも同じ。

これからだ。ここからだ。



2003年04月12日(土) 気味が悪い。

へんな電話があった。

1つめは、NTTを名乗ったもので「郵便物は届きましたか?」とか
そういった内容だったので、あまり気にもしなかったけれど
なんとなくNTTの人にしては下品な喋り方をする人だなぁと思った。
・・・またしばらくして、電話が鳴った。
次は某地方TV局を名乗ってきたのだけど、それは明らかに先程の
NTTの人と同じ男性の声だった。
何故か私のフルネームを知っていて、とある番組のあるコーナーに
出演しませんか?とかナントカカントカ。

ていうか、胡散臭いだろ、ソレ。

大体、どこでどうやって私のことを知って、私の名前と電話番号が
わかるんですか。
そう訊ねたら、近所で見かけたスタッフがいて勝手に調べさせて
もらいました。どうやって調べたかは言えないんですけど、
こちらにはこちらの秘密のやり方があるんですよ、とかナントカカントカ。

かなりシドロモドロで、かなり感じの悪い下品な印象を受ける喋り方だった。
そんな見え透いた嘘に騙されると思ってるのか?
私をいくつだと思ってんだよ???腹立つ。
今時、若い子でも引っかからないでしょう、こんなの。

番組に出演しないのなら、簡単なアンケートにだけでも答えてほしい、と
どうにか外に呼び出そうとしているみたいだったけれど、
「今、ひとりじゃないから」と言ったら「彼氏とご一緒ですか?」
と聞いてきて「そうです(嘘)」と答えたら、慌てて相手は電話を切った。

ほらね。やっぱりね。うっさんくっさーい!!
新手の悪徳商法?それとももっと恐い犯罪目的ですか?
念の為、そのTV局に問い合わせてみたけれど、
案の定、そんな出演交渉のやりかたは絶対にしていないとのこと。

正直、めっちゃ気味悪い。
一人暮らしって、こんな時はすごく心細いです。
ぐすん。







2003年04月09日(水) パワー。

上司に頼まれて、会社で付き合いのあるエステの練習台になりにゆく。
なーんて、素敵な仕事!!!こんな仕事ならいつでも引き受けましてよ。
晴れた午後、忙しない職場を抜け出し電車に乗って出掛ける。
いいのかなぁ。いいのかなぁ。
自分ばっかし、こんなイイ想いしちゃってさ。

近日オープンの新しいファッションビル内にそのエステはあって。
ビル内は、作業服を着た人やらテナントの準備中の人々で
ごったがえしていた。ものすごい活気。この雰囲気、めっちゃ好きだー。
なんだか、パワーに満ち溢れてるかんじ。
まぁ、実際に中にいる人達はめちゃめちゃ大変なんでしょうけど(笑)
なんとなく、仲間に入りたい気分にもなる。
ワクワクしながら、紙の敷いてある真新しい階段をのぼる。

練習台とはいっても、タダでマッサージしてもらうようなもん。
おかげさまで、優雅なひとときであります。
気持ち良過ぎて、うたた寝。
気付けば「くかー」とイビキにも似た寝息をたてていた。

会社に戻ると、当たり前のように山のような仕事が残っていた。
とりあえず、やるべきことをやる。終わらせる。
午後をエステ(昼寝)で過ごした私はパワーがあり余っているらしく。
新ビルで働くみなさんに貰ったパワーもそれに加わって。
なんだか働きたい。働き足らないくらいのだ。
実はうちでも新店のオープンを控えていて出荷場とかはかなり忙しい。
というわけで、大喜びで手伝ってみる。
「ありがとうー♪」なんて感謝されてはみたものの。
だって私、今日は昼間働いてないんだから(爆)
これで早々と帰ったら、人としてどうなのよ?ってハナシだし。(笑)
実は罪悪感もあったんだよね。えへ!

そんなこんなで、にわかに元気な今日でした。
ホントは朝はかなりブルーな始まりだったのだけど。
終わりよければ、すべて良し。なのです。






2003年04月08日(火) 雨上がりの今日。

あめあーがりのーみちをー
かささーしてーあるいたー♪

久々にミーシャを口ずさんでみた朝っぱらから。
そう、雨上がりの朝だったんです。
雨の匂いがほんのり残っているアスファルトとかが好き。
とか思いつつ、唄った歌にまつわる思い出とかも思い出す。
えびの高原にバッグ置き去りにして凹んだ宮崎旅行の帰りの車中で
ひたすらリピートで聴いていたこととか。
夜遊びした店でこの曲が流れ始めて帰りそびれたこととか。
前に働いていた会社のまわりの風景とか。
あの頃、私は若かった。
とか言ってみたりしたくもなるのです。

気がつけば、いろんなことが変わっている。
1年前と今日。1ヶ月前と今日。1週間前と今日。
昨日と今日とで、なにかが違う。

もう、どうでもいいや。
私のことなんて。

流れに任せた。









2003年04月05日(土) 戦場のピアニスト。

今日は上司であり友人でもあるHさんと天神に出かけた。
天気が良くって気持ちがよかった。
大名あたりをぶらぶら。
Hさんが買い物をしたいというので付き合ったつもりが
自分が大量に買い物してしまった。
おかげさまで、明日からの生活に大変困っております。えーん。

夕方から映画を観た。
Hさんがチケットを貰ったらしくて。
「戦場のピアニスト」
どんな映画なのか全然知らずに観始めたのだけど。
始まってすぐに後悔した。
私は、あの時代の映画がものすごく苦手なのだ。
ドイツナチス軍がユダヤ人を虐待した、あの時代。
何度かビデオでこの時代の映画を観る機会もあったけれど、
いつも私は途中で観るのをやめてしまっていた。
目を背けてはいけないのかもしれない。
それでも、やっぱり耐えられないものは耐えられない。
吐気がするのだ。

ユダヤ人家庭の食卓に土足でドカドカと入り込む兵士たち。
食卓を囲む家族に「立て」と命令する。
怯えながら立ち上がる一家。しかし車椅子の老人だけが
座ったままだ。「おまえもだ」と兵士は言う。
立てるわけがない。そうして車椅子の老人はテラスから
車椅子ごと落とされてしまったのだ。
ほんの数秒の出来事だった。

こんなワンシーンを観ただけで、私はもう発狂しそう。
もしも自分の父親が、こんな殺され方をしたら?
そんな想像をして、ものすごい怒りと悲しみが込み上げる。
難しいことはよくわからない。ただ単純に率直に。
こんなふうな出来事が、もっとひどくて残酷な出来事が
過去に現実にあったのだと思うとやりきれない思いでいっぱいになる。

この映画の感想・・・。
「これは、ものすごい運の良いピアニストの話?」
とか思ってしまった。
主人公のピアニストは、死の収容所行きから逃れ、
それからも数々の困難から助かって、
もちろん飢えと孤独と恐怖との戦いはあったのだろうけど、
彼を助けた人はみんな捕らえられたり殺されてしまったりしたのに
なんと彼は最後まで生き延びて、戦争が終わると
ピアニストとして復活して、88歳まで生きたんだそうな。
彼が亡くなったのは、2000年のことだ。

彼を最後に助けたのはドイツ兵の将校だった。
戦争が終わって、ソ連軍に他のドイツ兵と共に捕らえられた
彼も後に収容所にて亡くなったそうだ。

つくづく、戦争っていうのは人の心を狂わせるものなのだなぁと思う。
加害者のドイツ人にだって、人の心を持つ者がいたのだ。
それは、当然といえば当然のことだよね。
ただ、戦争がすべてを狂わせてしまうのだ。

今、イラクを攻撃しているアメリカ兵たち。
彼らは、私と同じ位の年頃だったり、年下だったりもするのだろう。
この平和な時代で生まれ育った彼らは、
一体どんな気持ちで、街を壊し、人を殺しているんだろう?
国のためだと信じているんだろうか?

私は政治とか世界の事件やニュースには、疎いほうだけれど。
難しいことは、本当によくわからない。
だから、えらそうなことはなんにも語ったりはできない。

ただただ「戦争はイヤだ」って、そう思う。












decora