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雪。 - 2004年01月19日(月) この週末、結局、東京に雪が積もることはなかった。 「雪降ってきたぁ〜?えっ?まだぁ〜?」と、私のバイト先でも、 行き交う会話といえば、皆そのことばかりであった。 そうだろう、そうであろう、 東京人はたまの雪景色が珍しいのであろう。 私は違う。 何故なら、新潟で生まれ、幼い頃より雪と戯れ、 雪に慣れ親しんできた、正真正銘の雪んこだから。 雪がうっすら路上を覆うぐらいでは、 「それがどうした」であり、 多少の雪では、ビクともしないのは当然である。 そわそわする東京人たちを横目でみながら、 私は一人思う。 「こ、今年こそは・・転ばないぞ・・」と。 おしまい。 ... 感心。 - 2004年01月17日(土) 木曜日深夜。 私達はベストヒットUSAを見ていた。 ブラウン管に映るのは黒人女性アーティスト。 流れるプロモーションビデオは恋愛ドラマ仕立て。 映画のようなその映像は、ある男性に恋をした女性が、 恋心をどんどん募らせてゆくという内容だ。 主役はアーティスト本人。 彼女はとてもきれいで、曲も感じが良かったが、 一番と二番の歌の間に入るセリフが気になった。 「意を決した女がついに告白する」という内容が、 セリフで綴られるのだが、いくら聞かせたい部分とはいえ、 長すぎる感は否めない。 (なっ、なっげぇ〜よ・・)と半ば呆れかけたその時であった。 隣で見ていた旦那が突然、、、なんと、、渥美清の物まねをしながら、、、 「わたくし〜、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯をつかぁ〜り〜 姓は車、名は寅次郎。人呼んでフ〜テンの寅と申します」 と喋り始めたかと思うと、次には 「♪お〜れがいたんじゃぁ〜お嫁にゆけぇ〜ぬぅ〜。わかあっちゃいるんだぁ〜、 妹とぉよぉ〜♪」と急に歌い出し、分からない箇所はハミングなど したりして、唖然と彼を見ていた私に向かい、 「結局この歌、寅さん調ってことでしょぉ〜」と笑いかけたのであった。 ・・・・・・・・・・・。 確かにゆっくりとした曲調で、 確かに、間にセリフが入り、 確かにセリフも長め・・・・ (す、素晴らしい・・・) 最近、彼にこんなに感心したことはない。 おしまい。 ... 体力。 - 2004年01月15日(木) 今日、地下鉄で見たおばさんは素晴らしく俊敏だった。 彼女は年の頃なら60歳ぐらい。 途中の駅から乗ってきたのだが、ドアが開くか開かないかのうちに、 物凄い調子で電車の中に駆け込んで来たのである。 それは運動会のパン食い競争で、 あんパンをめがけて走るかのような速さだった。 どうやら彼女は私の隣の隣の空いてた席をめざして頑張ったらしい。 しかし、一足遅かった。 他の人に座られてしまったのだ。 (あんなに頑張ったのになぁ〜)と、見ていた私も残念であり、 彼女はぼ〜っとつっ立つしか、もう他に成す術がないように思われた。 しかし、天は見放さなかった。 10数分後、立っている彼女のすぐ後ろの席が空いたのだ。 降りる気配をいち早く背中で感じ取った彼女。 チラリと後ろに視線をやるやいなや、 次の瞬間、さっきのリベンジとばかり、 後姿のままホイ!っと跳ねるようにして席をゲット。 「絶対座ってやる!」という決意が、彼女の尻を突き出させ、 尻から席へとダイブさせたのだった。 その様子は、海の中で天敵に会い、びっくりしてピョピョン!と 後ろへ下がるエビのようであった。 それにしても・・・・と私は思う。 あれだけ走ったり、跳ねたりできるのなら。 座らずとも じゅうぶん立っていられるだろう・・・と。 おしまい。 ...
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