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良かったこと。 - 2004年02月19日(木) 1月21日で結婚丸9年をむかえた私が、 新婚当初はもとより、今になってみても、 伴侶を持って良かったと思うこと。 それは例えば今日のように、 夕飯を作ってる最中、 「奥さ〜ん、読○新聞ですがぁ〜、少しでいいから 新聞とってくださいよ〜」 と勧誘人が訪れたとき、 「あ〜、すみません、主人がいないので・・聞いてみないと・・」 と、紙面構成やその内容より、本当は景品命!の旦那を 引き合いに出し、 「私はお宅でいいんだけど、黙って替えると主人が怒りますからねぇ〜」 みたいなニュアンスで、責任の所在を全部彼に押し付けるなど、 面倒くさいやり取りを楽々回避することができ、 しかも、鍋の里芋も焦がすことなく立派に煮あげることが できる、という点である。 おしまい。 ... 食虫植物 - 2004年02月17日(火) 私のバイト先にはAさんという女性がいる。 彼女は40前半で、とっても若々しい。 鮮やかに染め上げた栗色のショート。褪せたジーンズに スニーカー。背筋の張った姿勢。 顔の様子も、頬骨の高い位置にチーク、唇にはグロスという、 流行のメークそのもので、特に目には相当力を入れている。 「どんな細毛も逃がさないわよ!」と、 上下のまつ毛一本一本にきっちりとつけたマスカラ。 まばたきするたびに、ばっさんばっさんと動く様は、 葉を形取るように腺毛がついている、ハエトリ草を彷彿とさせるほどだ。 そして、今、私はそんなAさんに対して、何かこう・・言い知れない 恐怖を感じている。 何故なら昨日、彼女と立ち話をした時、 「ねえ〜、今度飲みに行きましょうよ〜。 あなたの携帯の番号は、事務所でメモって知ってるから、 メルアドの方教えてよ」 と、言ってきたからだ。 私は驚いた。勝手に?と。 ちなみに彼女は事務所内にある、そういう個人情報を 見れるようなポジションではない。 なのに、どう見たのか勝手にメモまでとるとは・・。 普通、私に断りを入れてからではないのか? 私は言葉を失い、固まった。 けれど、 「ハイ!これ私のアドレス!メールしてね!」と 彼女はまったく悪びれた様子もない。 実はこれと似たようなことが、去年の12月にもあった。 退院後、バイトに復帰してまだ間もない私が、 受付周りの準備をしていると、 「まぁ〜!もう具合はいいの〜?」と心配そうに彼女が駆け寄ってきてくれた。 大丈夫だと話すと、支配人しか知らないはずの私の病名を挙げ、 彼女は私に 「顔を見ないと思ったら、入院しているって支配人が言うじゃない。」 と話し始め、 「私、あなたのことが心配で心配で、病名はなんですか?って 聞いたのよ〜。」 と笑みを浮べ 「なかなか教えてもらえなくてね〜。でもしつこく 教えてください!って聞いたのぉ〜。心配だったから」 と言って私を驚かせた。 その当時、私と彼女は「お疲れ様でした〜」と挨拶のみのお付き合い。 ハテ・・?個人のプライバシーを無理やり知りたがる意味とは・・? 昨日のことといい、年末の術後の時といい、Aさんは 何故私に近づくのだ!?何故!? こうして、パソコンに向かいながら、 私は昨日のAさんの顔を思い出さずにはいられない。 ニヤリとした笑みを見せ、 マスカラべっちょりの腺毛、、いや、、まつ毛に覆われた目を 開いたり閉じたり、パッタンパッタンとまばたきさせながら話す彼女を。 いつか、、挟まれて・・ く、食われるかもしれない。 おしまい。 ... 忘却。 - 2004年02月16日(月) 土曜日はバレンタインであった。 今年、私が旦那のためにチョイスしたのは、 コー○ーコーナーのチョコロールケーキ。 中に苺とバナナがくるくると巻かれている だけではなく、上にも苺が一列にトッピング されているというやつだ。 昨年のシンプルなチョコレートシフォンケーキも旨かったが、 今年もまた、大満足であった。 ごちそう様。 ところで、今はこうしてケーキをムシャムシャ夫婦で食うことが 恒例になったバレンタインデーだが、 その前はというと、つまり、結婚する前に付き合っていた 男たちとはどうだったかというと・・ それが、まったくと言っていいほど覚えてない。 付きあった人たちの顔、例えば鼻がでかかったとか目が怖かったとか、 そういうことは思い出すのだが、ウキウキしたであろうハズの バレンタインデーのことは記憶にないのである。 しかしこの忘却は、 「一生添い遂げる人を見つけたのだから、過去のことなんて・・」 などという、旦那に対する清い想いからでは決してない。 では何故か・・・ それは、街中で会って渡すことがほとんどだったため、 自分が一緒に食べて楽しむということが、できなかったから、 ただそれだけである。 おしまい。 ...
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