台所のすみっちょ...風子

 

 

夢の中で。 - 2004年03月10日(水)

私は過去、イビキクイーンだった。

その音量は物凄いものがあったらしく、

例えば、一緒に暮らしていた妹を度々睡眠不足に

陥らせただけではなく、上の階で寝ていた住人の目をも

パチリと開けさせたほどで、

ある日、友人の家に泊まりに行った時などは、

主はもちろん一緒に行った他の2人も眠ることができなかったらしく、

朝起きたら皆が口を効いてくれなくて、危うく絶交されそうに

なった、という武勇伝を持つほどだ。


先日、SMAPの稲垣吾郎と自分が恋仲である、という夢を見た。

設定としては、

私たちはまだ付き合って間もなく、

もちろん2人でお泊りもしてなければ、

最後まで行っていない、出来たてホヤホヤのカップルというものだった。

ところが、夢が進むうち、ついに2人がぐっと

親密になれるチャンスがやって来た。

ゴローちゃんに、よく覚えてないが、何らかのトラブルがあり

落ち込む彼をかわいそうに思った私が、一晩側にいてあげるというものだった。

外で食事をしたあと、彼の家へと向った私達。

彼の部屋は、6畳のワンルームマンションで、

壁際にはベッドのマットレスだけを敷いたものがあり、

枕もシーツも蒲団も全部真っ白であった。


「じゃあ、寝ようか」

先に蒲団に入っていた彼に促され、ゆっくりと

片足を蒲団に入れる私。

彼は寝転がった姿勢のまま、肩肘をついて、私を見ている。

そして、彼にピタリと自分の体をつけようとした瞬間、彼が唐突に

「おまえ、まさか、イビキかく人じゃないよね〜」と言った。

「ま、まさか、、、」

咄嗟にそう答えたが、その先は覚えていない。

夢はそこで終わりであった。


朝型見た夢だから、記憶に残っているのだろう。

それにしても、

私にイビキをかかせまいと先手を打つようなあのセリフ。

疑心に溢れた目。

その様子は、

今までに何度も聞かれ、そして何度も見た、

私を取り巻く人々のセリフであり目であった。


夢とは思えなかった。


おしまい。


...

初心忘れるべからず。 - 2004年03月09日(火)

「何はなくても、お金はなくても、義理人情に熱い、
 そういうことを大切にする夫婦でいよう」

私たちは結婚した当初こんな誓いを立てた。

それは、日々追われるような都会での生活の中、

まわりの人を大切にしていきたい・・という願いを込めたものであった。


旦那が

「俺、おとといクリーニングに背広出したから、
 それを明日取りにいってよ〜」と

突然言って来たのは昨日の夜のことであった。

またか・・とそれを聞いて私はガックリ肩を落した。

と、いうのは旦那が出したクリーニング屋というのは、

私がひいきにしているところとは違う、

シルバーのチェーンがついてるザーマス眼鏡が似合いそうな

おばちゃん(以下ザーマス)がやってる店だったからである。

彼女は態度もふてぶてしく、渡す品物もよく間違うので、

私としてはそこを極力使わず、もう少し駅寄りの

大福顔のおばちゃん(以下大福)がいる店に行くことにしていたのだ。


大福は前にこの日記にも

書いたように、うちの旦那のファンである。

「今日駅で旦那さん見かけたわよ、キャ〜〜〜!」

とか

「偉いわね〜、男なのに洗濯ものを出しに来るなんて、キャ〜〜〜!」

と彼のすべてが好きらしい。

なのに、どうだ、

彼はただ「早く仕上がるから」という理由だけで、

ザーマスの方に洗濯物を出しに行くのだ。


私はそんな彼を見て思わずにはいられない。

大福にキャキャーと好かれて、君も悪い気はしなかったハズだ。

むしろ「俺って芸能人?」みたいな感じで、ちょっとうれしかったハズだ。

それなのに恩をアダで返すようなことをしてもいいのか!と。

初心に帰り私達夫婦のポリシー、「義理人情を大切に」を

もう一度思い出せと。


ちなみに、そう、誤解がないように言っておくが、

例えば、その大福が暑い日には良く冷えたジュースを、

冬、乾燥しているときには甘い喉アメを、

そして割引券がもらえない日に行っても、

また出してね〜、とこっそりそれをくれるから、ということが

この力説の理由では決してない。


おしまい。


...

謝罪。 - 2004年03月06日(土)

今日、とある施設に行った。

待合室で、まだかなぁ〜とキョロキョロしながら待っていると、

少し離れたところにちょこんと座っていた80ぐらいのおばあさんと目が合った。

意味もなく見詰め合ってしばらくすると、

そのおばあさんが私に向かって、

おいでおいでと手招きをする。


まったくの他人。

だが、その目線は明らかにこっちに向けられている。

私のこと?と半信半疑で不思議に思いながらも、

そのまま何の反応も示さずいたら、おばあさんが手招きに

加えて、「お嬢さん。お嬢さん」と私に向かって言い始めた。


やっぱり呼ばれているのだと核心した私。

ところが、「私のことですよね?」と確認の意味を込め、

首を傾げながら、私が胸の当たりを指で差す仕草をした瞬間、

おばあさんは頭を激しく振り、

「も〜、あんたじゃないよ!」と言いたげに、何か邪魔者を追い払うように、

さっきまで「おいで」をしていた手を

激しく左右にぶるぶる振るのだった。


やはり、「お嬢さん」とは私のことではなかった。



申し訳ありません。

この年になってもなお、娘気分が抜けておりませんでした。


おしまい。


...




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