台所のすみっちょ...風子

 

 

残されし者。 - 2004年04月12日(月)

会社から帰って来た旦那が、私の顔を見るなり、

「俺さ〜、明日の朝までに片づけなきゃいけない仕事が
 あるから、飯食ったらまた会社行くわ〜」

と言ったのは、木曜日の夜のことであった。


なんて仕事熱心な。

私はそんな彼に大いに感心した。

だが、同時に体は大丈夫なのか?と

ちょっと心配でもあったので、

彼が靴を履き、いよいよ出かけるという

その時に、仕事中へたれないようにと

「途中でお腹空くよね、きっと。何か食べるもの

持ってく?バナナとか、キットカットとかさ〜、あっ、

昨日買ったごまプリンはどう?」

と言ってみたのだが、彼は「いいよ〜」というばかり。


そんなに頭を振られては、妻としてはやるせない。

そこで、

「じゃあ、私を持っていくぅ〜?」と言ってみた。

すると

何故か彼の呼吸が一瞬止まり、2秒ほど私を見つめた後、

気を取り直したように息を吸ったと思ったら

「じゃ、、じゃあ行ってきます、、」って


逃げるように


行っちゃった。


おしまい。



...

連絡。 - 2004年04月09日(金)

「ついに!」と言わせてもらおう。

この土地に引っ越して、早4年。

ようやく近場に商業施設ができた。

それはそれは様々な店がある。


― 妹へ ―

そこには、私たちの大好きだったモ○バーガーがある。

もうこれで、はるばる1時間もかけて我が家を訪ねてくれた君に

空腹な思いをしてもらわなくても済む。

君はもう隣のコンビニの菓子で、かろうじて腹を膨らませなくてもいいのだ。


― 妹の夫へ ―

飲み屋もできた。

来週の月曜、火曜はオープン記念半額セールだ。

急なので、とりあえずその日は旦那と下見しておく。

家族として、同年代として、レッツ!私と楽しく一献!

お待ちしてやす。


― 友人の方々 ―

今までご迷惑をおかけしました。

ファミレスも入りました。

これで、我が家に昼間来ていただいた際、

「何食べる〜?ピザ〜?
 あっ!ピザって昼間やってないじゃん、、4時からじゃん。
 じゃあ、ハンバーグ屋の出前でいい?」

という有無も言わせない私の申し出に対し

「う、、うん、、いいよ、、それで、、」と

辛い思いをしていただくこともありません。


― そしてこの日記を読んでいただいてるすべての皆様へ ―

そういうものができて、とってもうれしいです。

私はこれからもこういう一つ一つの些細なことに、

幸せを感じて、生きていきます。




では、お休みなさい。


おしまい。


...

都会。 - 2004年04月08日(木)

銀座の西武に修理をお願いしていた靴を

取りに行って、帰り際にそこのトイレに寄ったら

チャーリーズエンジェルのような

華やかな女性たち3人が鏡に向かって、

化粧を直していた。


毛穴に寸分も呼吸を与えないほどの濃い化粧をし、

ローンはもちろんセゾンカードで?毎月いくらですか?と思わず心配してしまう

ぐらいの流行の服装に身を包み、

そのうちの一人はゴールデンリトリバーか?と思わせるような

カールを茶髪に施していた。


圧倒されつつも気を取り直し、個室の方に目をやると

3つある個室はいっぱい。

エンジェルたちの放つオーラに、

今だに黒いセーターを着、裏地が少し破れた皮ジャンを着ていた私は、

塩をかけられたナメクジのように、小さくなりながら待っていたのだが、

しばらくして一番先に空いた端の個室から出てきたのは

グレーに黒が混じったごま塩のようなツイード

のウールのコートにこれまたピンクのウールのマフラーをまいた、

「あなたも冬に未練があるのですね?」といった感じの

髪の毛が真っ黒な、チャーリーな3人とは対局にいるような女性。


彼女を見たその瞬間、

私もこの都会で生きてていいんだ、、と

ほっとした。


おしまい。


...




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