![]() |
猿人と海。 - 2004年05月24日(月) もう何年も見てないが、 私と旦那の愛の奇跡を閉じ込めた2人のアルバムに、 一枚の写真がある。 それは、新婚旅行で行ったハワイのアラモアナビーチでの一枚。 海で泳いでいた彼が、それを止め、浜辺にいる私に向かって 微笑む姿だ。 手を肩幅まで開き、大股開きで突っ立つゴツイ彼。たった今海の中から 現れました、といったその姿は、 長めの髪がオールバックになっていたこともあって、 半漁人?という言葉を私の頭に浮かびあがらせたものだ。 先週の金曜日、久しぶりに海での彼を写真でみた。 サーフィンの、まさに彼が波に乗ってる瞬間の写真だった。 一緒に行った友人の奥さんが撮ってくれたものだという。 さすが2年近くやってるだけあって、 形が決まっている。 意外な恰好良さは予想外でちょっと驚いたのだが、 一目見て、顔がいつもより・・な・・長い?・・ことに 気がついた。 よく見てみると、よほど気持ち良く乗っているのか、 口を縦長に開けて「うぉ〜〜〜〜〜〜〜!うぉ〜〜〜〜〜!」と 雄叫びを上げているのだということがわかった。 板に乗ってはしゃぐ・・・猿人? 今度はそんな言葉が頭をよぎった私だった。 おしまい。 ... プロポーズ。 - 2004年05月21日(金) ご飯を食べ、旦那と2人、換気扇の下でタバコを吸っていたら、 「今日さ〜、いいもの見つけたよ〜」と 彼がニコニコしながら言った。 聞けば、いいものとは会社のことで、それも かなりの規模なのだそうだ。とある場所を歩いていて、 偶然見つけたらしい。 「俺、そこに飛び込みで営業かけようかと思ってんだ」 彼の声はどことなく上ずり、まさに「やったるぜ!」といった感じであった。 営業の仕事について、彼もはや、12年。 今までの経験が、積み上げてきた実績が、 営業の血を燃え上がらせているのだろう。 で、彼は 「まずさ、Webで電話番号を調べて電話すんのよ。 で、アポを取るときは疑問形はだめなんだなぁ〜。 伺ってよろしいですか?って言って、結構です!って言われたら、 話終わっちゃうから。」 と私に言い、 「行きたい時間、例えば三時なら三時に行きますっ!みたいな感じで、 こっちで決めちゃって、押すのがコツ」 と続け、 「まあ、そうするとだいたい上手く行くね!」 と得意そうにタバコの煙を鼻から吐いた。 ゴーゴーと音を立てる換気扇の下で、自信に溢れた彼の営業テクを聞きながら、 私は何故か、彼からプロポーズをされた時のことを思い出していた。 あ〜、だからプロポーズの言葉は、 ”結婚してくれる?”じゃなく・・・ ズバリ、”結婚決めたよ!”だったのか・・と。 そして、 自分が彼のテクにまんまとひっかかった、ということに気がついた。 おしまい。 ... 疲労。 - 2004年05月20日(木) 昨日、旦那が帰って来たのは遅かった。 深夜の12時、もちろん仕事。 ふらふらしながら帰って来た彼の第一声は 「腹減った〜」であった。 早速、パソコンの手を休めて、私はご飯を出す準備に取り掛かった。 メニューは 魚のタラを焼いたものと、トマトと新玉ねぎのサラダ。 肉じゃが、そしておととい作ったミネストローネだ。 目の前におかずが並べられると、彼は端のサラダから箸をつけていった。 だがその様子は、お腹が空いていると言っていたわりには、 がつがつ!といったものではなく、のんびり、ちびちびと・・といった 感じ。 疲れているのだろう・・・と私は思った。 しばらくして、彼が焼いたタラをつまみ始めた。 いつもなら、猫のように上手にサクサク食べてゆくのだが、 一旦つまんだタラの切り身をまた皿においてみたり、 口に入れる前にボーっと眺めたりしている。 こりゃ、ものすごく疲れている・・・と私は確信し、 やはり、魚というメニューは今日の夫には 少し面倒くさいおかずだったかな?と 私が反省しかけたその瞬間 「さざえさん一家の中でフネと波平だけが食べられないんだよね〜」 と、突然夫が言った。 そして 「ほら、タラちゃんとかかつおとかマスオさんとかわかめちゃんとか あなご君とか みんな食べられるものの名前じゃん。 いやさ〜、今ね、タラを食べようとしたらさ〜・・・」 と、夫は目の前のタラからタラちゃんを発想し、そして次々に 一家の名前を思い出した結果、考えがそのように及んだのだという ことを、シャキシャキと楽しそうに話し始めた。 タラを食べようとしてタラちゃんだなんて・・・。 なおも「ねえねえ、、マグロ君ってさざえさんのメンバーにいたっけ?」 とさざえさん談義に火のついた旦那を見ながら、、 壊れるまえに一刻も早く寝せなければ・・と 一人で焦る私だった。 おしまい。 ...
|
![]() |
![]() |