台所のすみっちょ...風子

 

 

ショック。 - 2004年10月20日(水)

夕方寄ったスーパーで、買った品物を袋に入れている最中の出来事である。

台風が近づいているからなのか、今日は客が極端に少なく、

そこにいたのは私と20代の女の子の二人だけ。


静かな店内に、私達が手を動かすたびにする、

カサカサという頼りない音。

そして

お腹をくすぐるシューマイの臭い。

そう、そのすぐ側の一角では「北海道フェアー」なるものをやっていて、

大きな蟹シューマイを売っていたのだった。


良い臭いだったが、食べたかったが、給料日前だから買わない。

下をひたすら向き、気がつかないふりをして袋詰をしていると、

突然、「え〜〜ん、いいんですかぁ〜〜ん。すみませぇ〜〜ん」の声。

なんてことだ。見れば、シューマイ売りのおやじが、

私の斜め前にいた女の子に楊枝にさしたシューマイを差し出してるではないか。

もちろん、私にはナシである。


女ということではちっとも変わりがないのに、

少し若いということだけで、シューマイがもらえるのか・・と思ったら、

気が遠くなるほどショックだった。


こう書くと、大袈裟かと思うかもしれないが、それが証拠に

次に寄った薬屋で、買った品物をレジに忘れ店を出てしまい、

店員に「おきゃぁくさまぁあ〜〜〜!」と

追いかけられてしまいました。



おしまい。



...

母という役割 - 2004年10月15日(金)

高校時代の私は

ちょっとだけ髪が茶色でくるくるしていて

ちょっとだけ制服のスカートの丈が長くて

ちょっとだけぺちゃんこの学生鞄を持っている女の子だった。


ある日、学校の近くのバス停で、

友達と喋りながらバス待ちをしていると、前から歩いて来る母を偶然目にした。

「お母さん!」

私は声をかけた。

すると母は

「どちら様でしょ?」

といった感じで、無言で私の横を通り過ぎて行った。

どうしたことかと思って、家に帰り母に問いただすと

「だって、あんな格好している子が娘だなんて恥かしくって!」

と逆にすごい剣幕で叱られた。

あんまりだと思った。


今日、帰り道、家の近所で自転車に乗った親子を見かけた。

娘とその母親と思しき女性2人である。

彼女らは横2列に並んで走り、完全に歩道を塞いでいた。

娘は明らかに未成年ふうで、自転車をヨロヨロこぎながら

ハンドルを握る片方の手には火のついたタバコ。

母親は前のかごに犬を入れていた。

犬はいつもそうしてもらっているのだろう。

運んでもらうのが、当たり前だワンという表情だった。


タバコは座って吸うもの!

犬は歩かせるもの!

自転車は縦一列で!

そういうことは、いい大人である母親がまずきちっと

娘にも犬にも諭さなければいけない。


私は今になって、

娘を無視したあの時の母の態度を

正解だったと思う。


おしまい。


...

早起き - 2004年10月14日(木)

私がドラッグストアーやスーパーなどの新聞の折込広告に

目を通すのは決まって夜の12時頃だ。

何故かって?ふふ・・理由は簡単。朝起きて新聞を取りに行けないからだ。

だから、私にとってそれらのチラシは、

「本日はこれがお買い得!」のお知らせではなく、

今日の出来事のような、「こんなものが安かったです」という

単なる結果報告に過ぎない。

倹約!などと口では言いながら、私は

お買い得チャンスを日々逃がしているのだ。


そんなこともあって、最近の私は「早く起きる」ということを

考えてみたりする。

例えば、起きるのは・そう・・6時半。

ゆっくりコーヒーを沸かし、パンを焼いて朝食の準備をし、

すべての用意が整ったところで、夫を起こす。

「行ってらっしゃい」と彼を見送った後は、朝の散歩。

空気はきっととても澄んでいて、爽やかな初秋の風が私の頬を

撫でるに違いない。

そして、帰り際一階の郵便BOXから新聞を抜き取り、

部屋に戻って目を通す。もちろん折込広告にも。

これなら、健康にも良いし、お買い得情報も早く手に入れることができる。


今日の夜「トリビアの泉」で

「お年よりが選ぶ、こんなことわざは当てにならない」

というのをやっていた。

「早起きは三文の得」がベスト10に見事ランクイン。

インタビューをされていたお年よりは

「早く起きても遅く起きても一緒だぁ〜」と笑った。

そうなのだ。お買い得の食材といっても、

それが例えば、普段扱ったこともないアボガドだったりすれば、

私にとって何の意味もない。

それに、大家族じゃないからシャンプーやリンスは別に買い置きしなくても

日々の大勢に影響はない。


人生の大先輩であるお年よりの考えに妙に感心した私は、

早起きを止めて今まで通り自然体で生きることにした。


おしまい。


...




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