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プロジェクトX - 2005年02月19日(土) 昨日深夜、プロジェクトXの再放送をやっていた。 私は知らなかったのだが、旦那は 「俺今までのヤツビデオ屋で借りてこようかなぁ〜」というぐらい、 この番組がとても好きだそうだ。 組織に生きるサラリーマンとして、共鳴するものがあるらしい。 すっかり見終わった後、彼が言う。 「おまえさ〜、TDKが東京化学電気工業の略って知ってた〜?」 出てきた企業はあのカセットテープで有名なTDKだったもよう。 その内容はというと、もともとメーカーの下請けでテープを作っていたこの会社が、 どうすれば自分達がメーカーから独立してやっていけるかを 試行錯誤し、結果、今日の地位を築くまでの話らしかった。 「ただのテープだったらそれまでもあったわけよ。けど、それじゃあメーカーに 対抗できないじゃん。だから音楽の音質を綺麗に録音できる テープを作ろうってことになったの。で、開発したテープを まずアメリカで売り出したんだ」 せっかく画期的なテープを作っても、市場でそれを売るノウハウがない。 そこで、音楽産業が当時日本よりぐっと進んでいたアメリカで マーケティング展開をしたのだそうだ。 「それが爆発的に売れたんだ。でその結果を見て、逆輸入みたいな感じで 日本で売り出したんだって。そしたら日本でももの凄く売れたんだってぇ〜」 感動も手伝ってか、彼は見てない私に興奮気味に話す。 「でさ、日本で売り出した時期、それがまた凄いんだぜ〜」 「何?」 「ふふ・・日本で発売された年は俺の生まれたとしでぇ〜す!」 旦那の生まれたのは昭和44年。日本経済が今よりずっと活気のあるときだ。 「成功した原因は日本が元気だったってこともあったのかもね〜」 私は相槌を打った。 「でね、結局さ」と彼は嬉々としてこのプロジェクトXについての 話をこうまとめた。 「そういう世間が元気付いてる時に、 おかんが産気づいて、 俺が元気付いて生まれて来た訳よ!」 おしまい。 ... 太巻きその後。 - 2005年02月17日(木) 太巻きを買った日、夜の10時を過ぎても帰って来ない旦那に、 やっぱり電話をしてしまった。 「ねえ、今どこ?」 「まだ、会社」 「今日はさ〜、二人一緒にご飯を食べなきゃならなくなったので、 帰って来るの待ってるんだ」 「えっ?マジで?またなんでだよ」 「実はね、今日は節分でさ〜、太巻き買ったんだよ。食べると福が来るんだって」 「ふ〜ん・・・」 「太巻きは家族揃って食べないとダメなんだって。だから待ってんだ」 「・・・・?・・な、なんだよ・・それ」 受話器の向こうで彼が戸惑う様子が私には容易に想像できた。 太巻きのためだけに、早く帰って来いだと〜??みたいな感じで、 アヒルそっくりの口がポッカリと開いているに違いなかった。 「というわけでさ、一刻も早く帰って来るように!じゃあね!」 私はそう念を押し、電話を切った。 そして、12時近く旦那は帰って来た。 彼の第一声は 「おまえいつからそんなに信心深くなったんだよ。アホか?」であった。 太巻きを前にいよいよ食事が始まった。 食べるにあたって、毎年縁起の良い方角があるらしい。 今年は西南西で、ちなみに、かぶりつく時に話してはいけないそうである。 旦那と2人で方角を確認し、交代で食べ始めた。 すると、旦那ったら、あんなに人のことを言ってたくせに、 どんなにつけっ放しのテレビが面白くて笑っていようと、 どんなに私と話が盛り上がっていても、 太巻きを持った途端、急に黙り込み、 いちいち西南西の方角に体を向け直してからそれを食べるのであった。 結局、私が参加したのは初めの一口、二口で 太巻きはほとんど旦那が食べたのであった。 彼も今よりちょっぴり幸せになりたかったようで・・。 おしまい。 ... キュート。 - 2005年02月15日(火) うちの旦那は毎土曜日、必ずサーフィンに行く。 鴨川にサーフィンに行く。 この前の土曜日も当然行った。 だから、出会った。カモちゃんに。 カモちゃんとは、千葉の鴨川あたりに住んでいる野生のアザラシである。 タマちゃんはヒゲの生えたイカ飯のようで可愛くなかったが、 カモちゃんは良い。ぬいぐるみみたいでとってもキュート。 頭1つ海面に出しプカプカ浮く姿を、ちょっと前ニュースで見て、 いつかは、旦那とバッタリ会うのではないかと思っていた。 「いやね、ボードに腹ばいになってパドリングしながら沖に向かってたのよ そしたら、海の中からポコっと海坊主みたいなのが出たのよ。 で、なんだ〜?と思って見たら、カモちゃんの後頭部だった」 「ホント〜!?それって遠くにいたの?」 「いやいや、すぐ近く、俺のすぐそばでだよ〜!」 彼は出会った瞬間の様子を興奮気味でこう話し、 そしてさらに 「でね、口でコンコンって音出して呼んだら、 もの凄い、もの凄い勢いで振り返ったんだ〜」 旦那が言うには、それは「エっ?何?なんか用?」という感じだったらしい。 よほど印象に残ったのだろう。 「ほらほら、こんな感じだった。こんな感じで振り向いたんだよ〜」 と彼は何度も言い、その度にいちいちカモちゃんが振り向くさまを 一生懸命、首をビュン、ビュンと回しながら、私に真似して見せる。 そのハシャギよう。 おまえの方がよっぽど可愛い。 おしまい。 ...
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