台所のすみっちょ...風子

 

 

バースデーケーキ。 - 2005年04月03日(日)

3月28日は旦那の誕生日だった。

ところが、その日、彼は忙しくて夜遅かったため、

ケーキにロウソクを立て、ハッピバースデーの歌を歌う、という

セレモニーができなかった。


で、その後も私がケーキを買えずなどで、伸び伸びになっていたのだが、

昨日、ようやくハッピバースデーの歌と共に、ケーキを囲むことができた。

ケーキにはもちろん旦那の名前を「くん」付けで書いたチョコプレートが

乗っかっている。

それを見て、

「え〜、オレ大人なのに”くん”ってどうかなぁ〜」と旦那はやや困り顔。


そんなこと言われてもしょうがない。

お店の人が聞いてきたのだ。

「くんってつけますか?」と。

昨日の私はヨレたジーンズに、ひっ詰めた髪。そして化粧がすっかり剥げた

おばさん丸出しの風貌。

だから店員さんは、当然息子用のケーキだと思ったのだろう。


「くんでお願いします」

その時、私も何故かそんな期待に答えたくなって、すかさずそう言うと、

店員さんはやっぱり小さいお子さんには

「くん」もつけなきゃ!みたいな納得顔で、ニコニコし、

さらに

「ロウソクは何本ご入用ですか?」と続けて聞くのだった。


あ〜、来た。これを言うと絶対そういうことになるなぁ〜と瞬間

予想できたのだが、なきゃ誕生日ができないので、思い切って

「お、大きいの3本とぉ〜、ち、小さいの6本」と伝えると・・・


やっぱり、、店員さんの顔がサッと変わった。

えっ!?今なんておっしゃいました?っていうふうに。


おしまい。



...

贈り物。 - 2005年04月02日(土)

おととい水曜日、二年間勤めたバイトが終り、

夜、事務所が開いてくれた送別会に参加した。

閉鎖になる私の部署から出席したのは仲の良いSちゃんと私の二人。


私もSちゃんも分かっていた。送別会といっても、メインが

私達ではないということを。

そう、メインは事務所のアザラシのゴマちゃんに似た、Mおじいちゃんである。

彼は71歳。もう充分働いたので、ここらへんでリタイアして

今後は住んでいる町内会の役員をするそうだ。


二時間あまり経ち、終わりも見え始めた頃、

幹事の子の動きが慌しくなった。

隠してあったのだろう。どこからか花束を3人分、紙袋を一つ持ってきた。

「長い間、ご苦労様でしたぁ〜」

拍手とともに一番にそれを渡されたのは、Mおじいちゃんである。

花束と紙袋。紙袋には何か付属のプレゼントが入っているようだった。


おじいちゃんが

「こんなにもらって、かえって気を遣わせて申し訳ない」などと

お礼の挨拶をした後、私達にも花束が渡された。

ちょっと工夫を凝らしてある。

可愛いピンクの紙のボックスにブーケがきれいにおさまっていた。


私達の部署はどちらかというと、厄介者扱いであった。

だから、当然、Mおじいちゃんのように花以外のプレゼントは

もらえないさ・・などと思っていた矢先、

幹事が、「そうだ、忘れてました〜、これこれ」と言いながら

大きな紙袋を渡してくれた。

うれしかった。絶対付属の、例えば写真立てとかのプレゼントだと確信した。

そりゃそうだ。二年間、同じ仲間として働いてきたのだもの・・と。

だが、幹事の口から出た言葉は

「その紙袋に花束入れて持って帰ってくださいね!」


言ったように、花束はボックス入り。そこにはちゃんと持ちやすいように

プラスチックの紐のような取っ手がついている。


そんな袋なくても、持って帰れるわい。


おしまい。


...

ある風景。 - 2005年04月01日(金)

旦那がとうに出かけた昼近く。

夢と現実が交差するまどろみの中で、ひとつの音を聞いた。

「ふにゃっ!」


蒲団から起き上がり、その音に導かれるように

窓の方へ行き、カーテンを開けると・・・


隣りのSさんちの茶ネコが、

うちのベランダにおいてある粗大ゴミの洗濯機の洗い槽に、

すっぽりとはまって

もがいてた。


「ふにゃっ!」という声は

Sさんちの方からベランダづたいに歩いて来たネコが、

うっかりとはまったその瞬間、ビックリして出したものと思われる。


バカよのぉ〜。



おしまい。


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail