台所のすみっちょ...風子

 

 

霜降り和牛 - 2005年05月01日(日)

昨日の夜のことであった。

明治○菓のプッカを食べていたら、

歯が欠けた・・・ような気がした。

すごく焦った。この大型連休、私達夫婦には

和牛を食べる計画がある。

しかもそれは霜降り和牛のコース。欠けたままでは

充分に堪能することもできないではないか・・と。


一夜明けた今日。用事を夕方で切り上げ、歯医者に一目散。

結局、見てもらったら、欠けたのは歯ではなく、

この前詰めた仮詰めの一部であったことが分かった。

「大丈夫、しっかりまた詰めなおしゃ心配ないよ」と

オコゼそっくりの歯医者が笑う。

笑ってる場合かよ、と私は思った。前に詰めたものがもっと強固であったら、

欠けはしなかったのである。

だから、言ってやったさ

「中の詰め物は和牛を噛んでも充分耐えられる、和牛使用でお願いします!」



おしまい。


...

就活その4「登録の巻」 - 2005年04月29日(金)

私は昔から大事な場面になると、ついくだらないことを

考えてしまう人間である。

例えば、彼氏とケンカの最中、結構な修羅場にも関わらず、

(夕飯はあそこのラーメンがいい・・)

などと考えたり、

そこが海だったりすると、寄せ来る波を見つめては、

(ほ〜、波ってのは一つも同じ形がない。すごい)

なんて考えてる。

そういえば、幼い頃、母親に叱られたときなども、

(あっ、アゴにヒゲが・・)

と、母の顎に一本の髭が生えているのを見つけてしまい、

顎一面に髭が増殖した彼女の顔を想像して、噴出しそうになったこともある。


おととい、転職を支援してくれる会社に行った。

そこはファッション業界専門の支援会社で、もうすでにWebで

登録をすませてあり、より詳しくインタビューを受けるために行ったのである。

メールで送った私の経歴を見ながらいろいろ話をしたのだが、

やはりテキスタイル業界は不景気らしく、すぐには紹介できないとのこと。

特に私みたいに、専門の人に考えた柄を絵にしてもらい、

それを染工場にプリントして貰う、というような

すべて他人任せ、右から左へのお手伝い、口が達者なら誰にでもできる、

みたいな仕事をしていた者はダメらしい。


「う〜ん、たまに、パリコレとかミラノコレクションに出るブランドなんかで
 募集があることはあるんですがね〜。でも、そういうとこが求める人材は・・」

担当である、40半ばの女性が悪そうに言う。

「アーテイストっぽい人が良いってことなんですよね?」

「そ、そうなんですよ〜。この前もね、ミヤ○イッセ○の募集が来たんですね
 で、決まった人は、もう糸から作っちゃうような人で・・・」


「糸から作る」

この言葉を聞いた時、一生懸命話す彼女を見ながら、

ごめんなさい、、ついくだらないツッコミを心の中で・・してしまいました・・

「蚕かよっ!!」って。



おしまい。



...

この町 - 2005年04月27日(水)

以前に4ヶ月ほどこの町に住んでいた私だが、

今さらながら改めて驚いていることがある。

それは町の風景。

例えば車。

やけに族車ふうの車が多い。

真っ黒に塗りすぎてクジラみたいになってしまった、大きいバンとか、

白いセダンの高級車のシャコタンとか。


で、車がそうなら、当然それに乗る人も・・といった感じで、

この町では良くパンチ頭の人や、「水割り作って30年!」と

いったような女性を良く見かける。


駅まで続く細い路地には、一昔前のキャバレーを思わせる電飾のキツイ店構えの

スナックやパブがひしめき、道にはゴミが溢れている。

そして、自転車置き場の立て看板に書かれてる注意は、

「自転車泥棒は犯罪です!」

おいおい、それが犯罪なのは当たり前。


で、今日の夕方。

道を歩いていたら、

後ろから自転車で来たハゲたオヤジに、

追い越し様に手を振られた。

ニッコリと笑ったその顔には、歯がない。

オヤジは私の前をふらふらと走りながら、何度も振り返り、手を振る。

何度も・・。


この町を出るまで、残り半年とちょっと。

無事でいられるのか?





おしまい。


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail