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ついうっかり。 - 2005年05月22日(日) ここは、やたらと住民運動が多いとこである。 引越してきたばかりの時も、突然「50年前のキャンディーズ」といったような 三婆トリオが、防犯のため街灯の設置運動に署名してください、とやって来た。 そしてその2週間後にも、もっと東京都を住みよい町にしましょう!と、 別のおばあさんが、どっかの政党のチラシと冊子を置いて言った。 こういった呼びかけは、だいたい夕方だ。 で、昨日。夕方5時頃家にいたら、ピンポ〜ンとチャイムの音。 やな予感はしたのだが、思い切ってインターフォンに出ると、 「ハ〜イ、Sでぇ〜す」といつものひねた声。 こっちが呼んでもいないのに「ハァ〜イ」と言う。隣りのSばあさんであった。 また、何かのお願いかよ・・という気持ちと、来たのがどんなに避けても 会ってしまうSさんだったということで、 インターフォンに向かって、「今開けますね」の言葉より先に出てしまったもの。 それは 「ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」とついたデカイため息。 絶対Sさんに聞こえたと思う。 おしまい。 ... 親子二代 - 2005年05月21日(土) 「せっかくここまで来たんだから」と、 温泉に行った帰り、ちょっと足を伸ばして観光スポットのガラス工房へ行った。 そこは吹きガラス体験ができ、 「あんたたち〜、ガラス吹きに来たんかねぇ〜」 と出てきた主は、半ズボンにTシャツの60過ぎのオヤジ。 ただのオヤジではない。ちょんまげがある。 そう、頭の髪をてっぺんまで持ってきてキュッと ちょんまげを結っていたのだ。 体験料が高かったこともあり、結局やったのは旦那一人。 私はその様子を脇の椅子に腰掛けて観ていたのだが、 後半、「ホラあんたも手伝って!ホラ、あんた、この棒持って!」 などと、やたらオヤジに声をかけられるようになり、 ひととおりの作業が終ると、オヤジはニヤニヤ笑いながらこう言った。 「俺、なんかあんたのこと気に入っちゃったなぁ〜。タイプかも〜」 その後、実家に寄り、母親にそのことを報告。 すると 「あ〜!月○にあるガラス工房だろ〜。行ったがねぇ〜 それってちょんまげのオヤジだろ〜。私も言われたがね〜。タイプだって」 母の話によると、そこに行ったのは2年ほど前。 女だけの6人グループで押しかけ、そのうち母だけが一人気に入られたらしい。 「愛人にしたいぐらいだって言われたんてぇ〜」 母はコロコロ笑った。話しぶりから察するに、彼のアプローチは 私の時より、強烈なものがあったようだ。 親子で同じ人にタイプだと言われたことに、 不思議さを感じたのはもちろんだが、 そんなことより、当時65歳だった母への アプローチが「愛人」で、遥かに若い私のそれがただの「タイプ」。 これってどういうことなのですか? あのオヤジには好かれたくはないが、事実だけ考えると・・ ちょっと複雑である。 おしまい。 ... 疑惑。 - 2005年05月20日(金) 無職なので、最近は前にも増して遅寝遅起きになってしまった私。 当然、人と約束をするのも、用事を済ませるのも お昼、または午後からということになる。 おととい、昼過ぎに出かけようとしたら、 またSさんと会った。 私を監視しているのか?と思うほど、何故か彼女とは良く会う。 無視するわけにもいかないので、鍵を閉めながら、 「こんにちは〜」と思いっきりの愛想笑顔で挨拶。 すると、彼女は引きつった作り笑いを浮かべ、 「あらぁ?これからお仕事〜?」と聞く。 前に書いたかもしれないが、私は仕事をしていることになっている。 下手に無職などと言おうもんなら、団地の婦人会の役員に させられてしまうからだ。 私は答えた。 「ええ、そうなんです!これから仕事です!」 躊躇う素振りも見せず、キッパリ言い切ったつもりだったが、 彼女は明らかに疑った表情で、視線を上下に舐めるように動かしながら、 「あらぁ〜?いったい何の仕事なのぉ〜?」とひねた声で食い下がる。 こういう質問が来た時、私は時々、「フリーでイラストの仕事を・・」 などと言ったりする。実際、大したお金にはならなかったが、 以前、イラストの仕事をちょこっとやっていた時期もあり、 「当たらずしも遠からず」「嘘は言ってない」というとこがあるからだ。 ところが相手は70歳。 「フリー」も初耳なら 「イラスト」も何のこっちゃ?であろう。 私は仕方なく言った。 「はぁ〜、まあ、いろいろ」 「いろいろぉ〜?」 「はい・・いろ・・いろ・・」 その後、彼女は自分の部屋にひっこんだのだが、 最後まで私への疑惑の目は続き、というか一層ひどくなっていたようだった。 ばあさんするどい。 こりゃ、役員にされる日も近い。 おしまい。 ...
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