台所のすみっちょ...風子

 

 

白髪。 - 2005年06月18日(土)

この年になると、少なくとも一月に一回は髪を染めなければ

ならない。年を取ったなぁ〜と思う。


もういい加減に習慣づいてもいいはずなのに、

髪を染めることは相変わらず、私の中では一大イベント。

まず、頭を通さなくても脱げる、前開きのシャツに着替え、

スーパーの袋にハサミを入れ、即席のケープにして肩にかける。

そして、マニュキュアも満足に塗れない不器用さで、

白髪染めクリームをなぞるように塗っていくのである。

その作業がめんどくさくて、ついつい髪染めを伸ばし伸ばしにしてしまう。

ここ最近はもう一ヶ月以上も染めてない。


さっき、風呂に入るべく、髪を結ぼうとして鏡の前に立った。

梅雨に入ったからだろうか、髪がボア〜っと膨張している。

その両脇の生え際にも、今まで目立たなかった頭の上の方にも、

白髪がビッシリだ。

私は思うのだった。


あみだババア・・かよ・・?


おしまい。


...

ピーターと狼。 - 2005年06月17日(金)

前の前の会社にいたとき、私は相当な遅刻魔であった。

それはただ単純に、眠くて起きるのが嫌だったり、

雨だからなんとなく外に出るのが嫌で・・という理由だった。

当時私は結構痩せていたし、パッと見、弱々しくもあった。

だから、私は公言していた。

「貧血で・・朝・・起きられないんですぅ・・」と。


ところが、あるとき、健康診断で思いっきり、私の血圧が正常である

ことが、バレてしまった。

その後は遅刻の理由を、「朝、下痢しちゃって」とか

「なんか起きたら気持ち悪くて」などに変えてみたが、

それはかなり苦しい言い訳であった。


先月、新潟の友人のところへ寄ったとき、ほんのお遊びで

血圧を測ってもらった。彼は普段から血圧を気にしているのだという。

で、私の数値は「低血圧気味」というもの。

実はその数週間前にも、歯医者で「舌の色が白めですね〜。貧血ぎみですよね?」

と聞かれていたので、その結果には「あれっ?やっぱり?」とちょっと驚いた。


今日、カシューナッツを買った。

なんとなく、あの血圧を測って以来、体に力が入らないような、

貧血っぽいような気がしていたからだ。

舌の色はやはり白っぽい。

ネットで調べたら、カシューナッツが鉄分を多く含んでいて、

貧血に良いと書いてあった。


会社から帰った旦那がそれを見つけ、「これどうしたの〜?」と

早速聞くので、私は自分が貧血ぽいことを告げた。

すると、大きな目が急にメザシみたいに平らになって、私を横目で見る。

そして、「おまえが?おまえが貧血なわけ?」と繰り返した挙句、

元会社の同僚だった彼は「ハァ〜ア・・」とため息交じりにこう言った。

「で、今回は何が嫌で貧血なんて言い張るわけ?」



くそ〜〜〜、、本当だってば!


おしまい。


...

残されたもの。 - 2005年06月16日(木)

私はここに住むのが、本当に嫌だった。

それは、

「隣りのSばあさんにいつも監視されているようだから」とか、

「アパート周辺の雰囲気がどんより暗いから」などの些細な理由なのだが、

友人達などから

「少しの辛抱。貯金をするって目的があるんだから頑張れ!」

という励ましもあり、気持ちを強く持ちつつこうして現在に至っている。

そう、ここは家賃が安く、前のマンションでは考えられないくらい

貯金ができるのだ。


だが今月。給料日まであと8日ほどあるのに、なんと家計は火の車である。

「たまにはババーンと!」というウキウキな大義名分の下に

温泉に行ったり、化粧品買ったり、ご飯食べに行ったりで、

支払いのすべてをカードにしたため、今月はそれがごっそり引かれて、

貯金できる金はおろかもはや生活費もない。


そういえば、私は周りにいる人達からこんなふうに念も押されていた。

「お金が浮くからって、その分、使っちゃだめだからね!わかってる?」


・・・・・・・・・。

今月、私に残るのは、

Sばあさんの「月末の日曜日、草取りに参加しなさいよぉ〜」

という、先日言われた勘弁してもらいたい言葉と、この暗い部屋だけである。


おしまい。


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail