ミドルエイジのビジネスマン
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スコット スピードスター S30 CDというのが、12月27日に届いたロードバイクだ。お父さんのお年玉にしようと思っていたが、思いのほか早くサイクルショップから連絡があった。佐藤さんというお店の人は、偉ぶるでもなく、へつらうでもなく、色々なことを淡々と教えてくれる。
ショップからの帰りは車の多い坂道もあって緊張したが、なんとか家にたどり着いた。ロードバイクには自転車自体にスタンドが付いていないので、パイプ式のスタンドに後輪のハブ(車軸)の両側を外側から嵌め込んで留める。ところが、なかなか嵌まり込まず、ガシャガシャやっているうちに、小さいネジがコロコロと転げ落ちて、なんとデッキの隙間から地面に落ちてしまった。慌てて腹ばいになって頭を突っ込んで探し回っても見つからない。
結局、もう一度サイクルショップまで乗って持ち込み、ネジが外れたであろう場所を探してもらったが、自転車に異常はないと言う。あれこれ考えて、結局思い当たったのが、スタンド側のネジだった。大山鳴動してねずみ一匹だった。まあ、これで、一安心。
2009年12月20日(日) |
30年前からある居酒屋 |
古巣の仲間と忘年会をした。まだ独身の頃よく使った居酒屋が会場だった。改装され、黒く太い梁のある民芸風居酒屋は、こざっぱりとした個室居酒屋に変身していたが、場所も名前も以前と一緒だった。
冗談のつもりで、自分は30年も前からこのお店の常連で、若い時は独身の男女が集まって飲んだものだと話していたら、指折り数えてみると、冗談でもなんでもなくて、本当にその頃から30年経っていた。こっちも、30年以上も働いているということになる。
後輩も中堅どころか、管理職になった人もいて、あれやこれや大変そうだ。話題も、いかに部下の人が思うとおりに動いてくれないか、などというのがぼやきや、冗談のネタとなっていた。ご苦労さん。
2009年12月13日(日) |
資本主義はなぜ自壊したのか(中谷巌) |
この本が出たのは、ちょうど1年前の12月だ。当時、懺悔の書などと言われていたので、懺悔をしても職を失う訳でもなく、却って本が売れて金持ちになるような人の本など、読む気もしなかった。この本が発売されて評判になった頃のテレビ番組で、著者が大学のテキストに使っていたら、若者が鼻白んでいるシーンがあった。前途有為の若者にミゼラブルな話をしてもかわいそうと言うものだ。今回は、アマゾンで本を探していたら、頼んでもいないのに推薦されたので、図書館に注文して読むことになった。
301ページに主要先進国の貧困率比較という表が載っている。この表を見るだけでも価値があると思った。1985年から2005年の20年間の間に、日本の貧困率はなんと12.5%から26.9%へと2倍以上になっている。実はヨーロッパ諸国も2005年では同じような比率なのだが、課税や生活保護など手当てをした後の再配分後という数値を見ると、欧州では軒並み一桁になるのに対し、日本は14.9%でアメリカの17.1%に次いで貧困者の多い国ということになる。
一億総中流という言葉は、このように中流階層が下層に転落する形を受けて死語となった。今見ている日本の社会は、20年前とは全く違ったものになってしまったということだ。
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