戯言。
2002年09月12日(木)  陽だまり。

突如思いついた小ネタ。
つか甘げなのいきたかったらしい。
改良の余地ありすぎな予感....
つかレゴフロの続きはどうした続きは!(爆

*****

空を、見ていた。
今日はとてもいい陽気だったから。
彼の蒼い瞳を思わせる美しい空と木々のざわめき、それは自
然と共にあるエルフの自分にとっては最高の休息。
そして他の仲間達も思い思いの場所で休息をとっていた。


そこに突然聞こえてきた声。
愛しい愛しい彼の声。

「レゴラス」

「どうしたの、フロド?」

「貴方がいるのが見えたから。何しているのかなと思って」

「それを聞くためだけにわざわざこっちに来たの?」

「え、えっと、いえ、そんな訳じゃ....」

頬を染めて慌てる君を眺めながらくすりと笑ったら、もう、
と睨まれてしまった。
そんな表情も愛しくて仕方がない。


「良かったら、座らない?」

「良いの?」

「ええ、勿論」

「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます」

そう言って私の隣に腰を下ろした君の肩に頭をもたれかけ
させてみた。
君は驚いていたけれど、結局はそのままいさせてくれたね。


「空を、見ていたんだ」

「空を?」

「そう。綺麗な青空でしょう?」

君の瞳のように澄みわたった蒼い空。

「本当に。貴方の瞳の色のように綺麗」

「私の?」

「ええ、貴方の瞳のよう。優しくて、包み込むような青」


そこまで言って、突如君は言葉を止めた。

「フロド?」

「い、いえ、その....と、とにかく綺麗な空ですねっ」

「君には、私の瞳はそんな風に見えていたの?」

ごめんね、フロド。
君が困ってしまうのは目に見えているんだけど、ここはち
ゃんと確認しておかないと。


すると君は可愛らしく頬を染めながら答えてくれた。

「そう、です。凛としているけれど優しくて。貴方の優し
 い瞳に見つめられると、心が暖かくなるんです、まるで
 陽だまりにいるみたいに」


その言葉に、私はかつてない喜びを覚えた。
今日のことは、生涯忘れないだろう。
だって、愛しい君と想いが通じた素晴らしき日なのだから。


「ああ、君が愛しくて仕方がないよ」

「レゴラス」

愛しくて、愛しくて。
だから。

「君の蒼い瞳には私だけを映していたいんだ」

そう、私だけを。
無理と分かってはいても、そう願わずにはいられない。

「君の時間(とき)を、私にくれる?」

限りある君の時間、全てを。


頬を染めて頷いた君のこの愛らしさを私は生涯忘れまい。

「......貴方の時間も、僕にくれる?」

「ええ、勿論」

もう私の時間は、君のためだけに在るのだから。
君のため、だけに。


それと、と言葉を続ける君。

「貴方も僕だけを見てくれる?貴方の優しい瞳で」

「始めから君しか見えていないよ、私のフロド」

そう、君に出逢ったその時から、君だけを。

すると君はこれまでに見たこともない可愛らしく微笑み、私
を見上げた。

「貴方の僕?だったら貴方は僕のレゴラス?」

「そう、私は君の私。もう離さないよ、フロド」



そして私はそんな君を抱きしめた....筈の手が空を切る。

そこではじめて、自分が微睡んでいたことに気付いた。
まあこの暖かい陽気と爽やかな風、澄んだ空気、つい寝入っ
てしまうのも仕方がない。


そういえばあの時もこんな風に美しい空だったなぁ、起き上
がってそんな事を考えていると、ふと背後に気配を感じた。

「レゴラス」

振り返った私の目に映ったのは、私だけの陽だまり。


綺麗な、綺麗な君の笑顔。


(fin.)

*****

実はコレ、別ジャンルで考えてたモノなんだけどね。
でもレゴフロ〜な感じがしたのでこっちに使ってみる。
レゴとフロ、どっちにするかは悩んだんだが。
綺麗な=レゴの代名詞だからねぇ。

ていうかコレ、いつ、どこ....??


2002年08月29日(木)  Please let me alone, my dear.(2)

1から結構間空いちゃったわ〜
でも今某ゲームまみれなもんでなかなかこっちに手が回ら
ない。一騎当千、やめられんな(笑)

***** Please let me alone, my dear.(2)


彼らが去った後も、フロドはその場に佇んでいた。

知らなかった。
全くもって知らなかった、アラゴルンがレゴラスを好きだ
ったなんて。
(ちょ、ちょっと待て、それは誤解だって)

そういえばレゴラスも、僕とアラゴルンが一緒にいるとじ
っとこちらを見ていたし....
(それはアラゴルンにガンたれてるんですよ)

それに、2人でどこかへ行っていることも多いし....
(それはアナタを巡ってケンカしてるんですよ)

そうか、僕が彼らの邪魔をしていたんだ。
(だから違うって、誤解だってばー!)

「だから、もう邪魔しないようにしなくちゃ」

でも。分かってはいるけれど。
自分の心に育った、レゴラスへの想いは大きすぎて。
大きすぎて、消し去ることが出来なくて。

「結構、辛いかも」

そう呟いたフロドの瞳からは、一筋の涙がこぼれ落ちた。



フロドがかなわぬ想いに苦しんでいた頃。
アラゴルンとレゴラスは喧嘩をしていた....

「フロドにベタベタしないでもらおう。彼は君のものでも
 なんでもないのだからな」

「確かに彼は誰のものでもない。でも私達は間違いなく両
 想いなんだから、邪魔しないで頂きたいね」

「........どこからその自信が湧いてくるんだか」

「自信もなにも、事実なんだから仕方がないでしょう。
 男の嫉妬は見苦しいよ、アラゴルン」


まったく、このエルフときたら。
どうしたらここまで悠然と構えていられるのだろうか。

でも確かに彼の言う通りなのだ。
フロドは自覚してはいないが、レゴラスと語らう時と自分
と話す時の彼は、明らかに違っている。
そしてレゴラスの方も慈愛に満ちた微笑を向け、2人の周
囲にはとても柔らかい雰囲気を持った空気がとりまくのだ。
そう、嫉妬せずにはいられない程に。

分かってはいるが、でもやはり邪魔はしようと思う。
だってまだ2人は互いに想いを通わせた訳ではないから。
だからそれまでは、少しばかりの邪魔をしても良いではな
いか、どうせ自分は選ばれないのだから。


「........もういい、付き合ってられん。私は戻るぞ」

そう言って踵を返す。
後ろから呆れた声で「言い出したのは自分の癖に」とぼや
く声が聞こえてきたが、無視する。

そしてアラゴルンとレゴラスは、仲間の許へと戻っていっ
た。


その少し前に、フロドがとんでもない勘違いをしたとは露
ほども知らずに。

to be continued....

*****

なんか話がわけわからなくなって来たぞ。
オチは予測通りだと思われますがどう収集つけたものか。
だいたい題名がカッコつけ過ぎだっつ〜の(笑)


2002年08月26日(月)  Please let me alone, my dear.(1)

なんかバイト中にネタが浮かんできたのでメモφ(.. )
つか前回のネタ、レゴフロ←アラじゃないし。
気付いたら王子が完全に掻っ攫ってたよ(^^;
今度こそレゴフロ←アラを目指して。
とりあえず仮題つけとくか。

***** Let me alone, my dear.(1)

フロド達がモルドールを目指し旅を始めてから、暫く経っ
た頃。
仲間達も漸く打ち解け始め、厳しい旅路の中にも穏やかな
時間が流れるようになっていた。

その中でもエルフの王子と指輪を持つホビットの仲の良さ
は皆が羨むほどだった。(勿論羨まれてるのは王子)
だがしかし、レゴラスもフロドも互いへの恋心は明かさず、
ただ共にいるのみ。
そして、今日も2人は仲良く談笑しているのだった。

そんな2人を剣呑な目つきで眺める人間が1人。
アラゴルンこと通称馳夫(笑)、これでも人間の王である。
勿論視線の先にいるのはレゴラス。
思うことはただ1つ、
[いい加減私のフロドから離れろ]。

その視線を感じながらもレゴラスはそれをアッサリと無視
し、なおフロドに構い続けた。
でもその視線はフロドも勿論気付いていた訳で。
[ 最近、僕とレゴラスが一緒にいると、アラゴルンが険し
 い目でこっちを見ている。何か気に入らないことがある
 のだろうか?]


そしてアラゴルンに見せつける為か、レゴラスがフロドを
自分の膝の上に抱き上げたその時。

「レゴラス、ちょっと良いか」

アラゴルンが険しい顔つきのまま、レゴラスに話し掛けた。
だがフロドとの時間を邪魔されたくはないレゴラスは、何
とかして彼を追い払おうとする。

「何か御用ですか?それなら後で聞きますから」

そう言ってまたフロドに微笑みかける。
でもここで引き下がる訳にはいかないアラゴルンは、なお
食い下がった。

「後では駄目だ。今すぐ私と一緒に来てくれ」

冗談じゃない、と突っぱねようとしたレゴラスを制し、言
葉を発したのは彼に抱かれたフロドだった。

「レゴラス、アラゴルンが困ってますよ。僕のことは良い
 から、行ってあげてください」

彼にこう言われると、さすがのレゴラスも従わないわけに
はいかない。
レゴラスは渋々、アラゴルンに従って去っていった。
対するアラゴルンは喜色満面でレゴラスを引っ張って行く。
2人とも、その後フロドが呟いた言葉を聞くこともなく。


to be continued....

*****

なぁ〜んか軽いテイストだけどこの後ちと暗くなる予定。
次はフロドの独白って感じかな。


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