戯言。
2005年07月11日(月)  やられた。

参った。完敗だ。
星戦争効果で某お気に入りサイトさんにお邪魔したところ、もしもパラレルにKO負けした。
ありえねーけど良すぎだルクオビ!!!稀に見る茨の道だ(爆
.........................で、結局そーゆー方向なのね俺orz


そして先日思いつきはしたものの、封印しよっかなーと思った宍跡だか跡宍だか跡部だかワケ分からんネタもパラレル....
よりによってお題が「Something four」だっつー辺りが痛い。
それならせめてかずむぎでやれ、と言いたいのだが(遠い目
どうやら最近はパラレルブームらしい。
ってバイオネタ全開な時点で既にパラレル真っ盛りだっつの。
やっぱどーしても宍戸さん出したいから、宍戸さんに攫われてもらおーかなぁ。
....あ、なんとかなるかも。
となるとごめん、手塚と菊リョの出番なくなったー(爆
もう少し考えてからにしよう、うん。


*****

「....っ!」

ドアを開けた途端、目の前に飛んできたのは大きなレンガ。
咄嗟に避けたが、当たっていたら確実に大怪我だ。
そして、レンガの後にも次々と飛んでくる凶器。
石に箒に麺棒....果ては錆付いた鉈。
それらを全て避けながら、部屋の奥へと近づく。

「おい」
「来るな!」

またレンガが飛んできた。
随分と元気な人質だ。

「おい、落ち着け」
「出て行けって言ってるだろ!」

仕舞いには樽を投げつけられそうになり、慌てて押さえる。
すると即飛んでくる蹴り。

「....ったく、とんでも無ぇ人質だな」

厳重に監禁されている訳だ、どうせなら縛り上げておいてくれれば良かったのに。
そうひとりごち、勢い良く蹴り出された足を受け止めそのまま押さえ込む。
すかさず口を押さえ(そうでもしないと確実に噛み付かれると思った)、しっかりと目を見つめて語りかけた。

「俺は跡部。てめぇの兄貴に頼まれてここに来た。分かるか?」

兄、と聞いてリョーマの目に理性が戻る。
軽く頷き、体の力を抜いたので、リョーマを離し体を起こした。
そのままリョーマも立ち上がらせ、先ほど投げつけられそうになった樽に腰を下ろす。
その横に立ち、大きな目で跡部を見上げながらリョーマが口を開いた。

「まったく、助けに来たならそう言ってよね」
「言う前に攻撃仕掛けてきやがったのはどこのどいつだ、あぁ!?」
「アンタ、プロなんでしょ?それくらい予測しときなよ」
「........そうだな、てめぇはアイツの弟だったよ」

言い返す気も無くなり、ため息をついた。
あの兄にしてこの弟、これほど納得いく説明は無い。
そして思い出す。今は無駄な口論をしている場合ではない。
こうしている間にもこの教会にあの狂った村人達が迫ってくるかもしれないのだ。
一刻も早く動かなければ。

「ンなことどうでもいい、ここから出るぞ」
「分かった」

まずは状況報告。
通信機を起動すると、もう聞きなれた声が聞こえてくる。

「俺だ。ターゲット救出に成功した」
「OK、じゃあヘリを向かわせるから」
「分かった。合流ポイントは?」
「村から出る道がもう1本ある。その先だよ」
「了解、すぐに向かう」

会話中、部屋の中を物色する。
無造作に置かれた9mm弾を取り、ありがたく使わせてもらう事にする。
手に持った愛銃の残弾数を確認し、それなりに余裕があることを認めてからリョーマに向き直った。

「今からヘリと合流する。ポイントまで少しあるが、行くしかねぇ」
「そうだね」
「ここの村人は見たか?」
「当然。なんか生気がないっていうか、おかしかったけど」
「それだけじゃねぇ、いきなり触手が出て来る奴もいるぜ?」
「何それ....既に人じゃなくない?」
「そうだ。だから油断すんじゃねぇぞ。おとなしく俺に着いて来い、いいな?」
「OK、わかった」

ターゲットは確保した。
だが、跡部の任務はそれでは終わらない。
戦闘に不慣れなリョーマを連れ、更にこの異常な敵だらけの中をいかにして目的地点まで到達するか。
頭をフル回転させながら、出口へと走る。
その足を止めたのは、聞こえるはずの無い声。

「その少年を連れて行ってもらっては困るんだがね」

教会内に居る筈の無い、第三者の声だった。

*****

リョ、凶暴すぎ(笑
アシュリーたんはめっさカワイかったのに....
ていうか人質の性別変えてる時点でアウトだってば(爆
そして通信の相手はまだお悩み中....でもたぶんあの人。
某魔王では決してない。

ちなみにエージェント跡部の愛銃はワルサーP99。
いろいろ調べてこれがいいかなーと思った。
どうやらワタシのお気に入り、ブラックテイルもコレがモデルかもらしいので決定。
それくらいは優遇しないと、なあ樺地(笑


2005年07月07日(木)  044.シンデレラの靴[テニプリ/跡宍]

放課後の、音楽室。
部活に顔を出した後、授業の際忘れていった課題を取りに来たのだが、何故か跡部もついてきた。
樺地が部活で忙しいせいだろうか、最近は一緒に帰るのがほぼ日課となっていた。
自分が座っていた机の中から紙の束を取り出し当初の目的を果たした穴戸は、室内に置かれたグランドピアノに近づき、蓋を開ける。

「おい」
「ちょっとだけ」

まだ帰らないのか、と片眉を上げてこちらを見やる跡部をサラリと無視して鍵盤に指を置いた。
特に何の曲を弾くでもなく、鍵盤に指を乗せていく。
ふと思いついて、振り返った。

「なあ、跡部」
「あぁ?」
「お前、ピアノ弾けるんだったよな」
「....少しくらいはな」

自分がこれから何を言い出すのか察知したのか、嫌そうに顔を顰める。
とりあえずは見なかったことにして、口を開いた。

「何か」
「断る」

言い切る前に却下された。

「どうしても?」
「どうしても」

にらみ合う事暫し。
折れたのはやはり、跡部の方だった。
ったく、とため息をつきピアノに歩み寄る。
慌てて場所を譲った穴戸をチラリと見やり、椅子に腰を下ろした。

「1曲だけだぞ」
「おう」
「リクエストは?」
「....特に無え」

そんなことだろうと思った、と再度ため息をつき、鍵盤に手を乗せる。

「じゃあ、適当に弾くぞ」

跡部の指が音を奏でる。
緩く目を閉じる横顔、鍵盤の上を滑るように動く長い指。
窓から差し込む西日を受けるその姿は、まるで絵画の様だった。
そして耳から入ってくる優しい音楽に、穴戸は聴き入った。
最後の一音が鳴り終わると、ゆっくりと鍵盤から指を離した。
その仕草も流れるように美しい。
拍手をするのも忘れて、その一部始終を見つめていた。

「これで満足か?」

穴戸を見上げる跡部は、いつもより少し優しい顔つきで。
でも青い瞳は、何か物言いたげで、不思議と胸が高鳴る。

「あ、ああ。ところで今弾いたやつ、何て曲?」

胸の高鳴りを誤魔化す為に、話題を変えてみた。

「自分で調べろよ、メロディは覚えただろ?」

口の端を上げて笑うその顔は、もういつもの跡部だった。

「分かるかよ」
「ああ、誰かに聞くのは禁止だからな」
「はぁ?じゃあどうやって調べんだよ」
「んなの俺が知るか」

そう言い捨て、ピアノの蓋を閉じる。
そのままドアまで行き、帰るぞ、と促す。
跡部について行きながら、更に食い下がった。

「じゃあヒント!ヒントくれ」
「ヒント?」

少しばかり思案して、一言。

「Ich will Sie. 」
「はぁ?」
「じゃ、後は頑張れよ」
「ざけんな!何語だよそれ....」

その後はいくら食い下がっても何も教えてくれなかった。

後日ふとした事でその曲名を知り、大いに赤面する穴戸の隣には、あの日よりも優しい眼差しで彼を見つめる跡部の姿があったらしい。


*****


えーと........た、たぶん跡宍(予定)。
ものごっつ間接的に気持ちを伝えてみるヘタレな跡部さんと全く気付かないけど潜在意識の中で既に跡部に転んでる宍戸さんのお話。
跡部が弾いたのは、サティのあの有名なやつ。
ヒントは曲名をドイツ語にした(たぶん合ってると思うんだが...
素敵に流暢だった為、宍戸さん聞き取れず....跡部もそれ見越してた、と。
つーワケで曲名=シンデレラの靴。
穴戸王子はいつシンデレラ跡部の真意に気付けるのでしょうか!?
....みたいなー(笑
ここまで説明入ってやっとお題と結びつくダメ小噺〜
つーかお題の更新いつ以来よ(爆

なんか最近本人たち(もしくはどっちか)に自覚症状無い跡宍が好きかも。
半ばコンビ話になりつつ....こんなんでいいのか俺。


2005年07月01日(金)  参ったな....。

脳内アシュリー×レオンの嵐が吹き荒れとる。
ああそうさ間違いじゃねーよレオン受けさ!(痛
アシュリー⇒レオン万歳さ。絶対押し切られるもんあいつ。
いーないーなーバイオ4小噺書きたいかも。

事件後アシュリーに懐かれてー。

それを邪険にできない程度にはカワイイと思っててー。

年の離れた兄妹みたくなってー。

保護者ちっくだった筈なんだけど何かしらあってー。

ハイできあがり!o(≧▽≦)o

みたいな?

なんかクレアより萌えポイント高いんですが!
まーね、バイオ初のカワイイ女の子だしなー。
ていうか俺、バイオ萌えしすぎか?(笑


*****

面倒な任務を終え、約1ヶ月ぶりにアメリカに帰国した。
長時間のフライトで硬くなった筋肉を軽く揉み解しつつ、ゲートから歩み出る。

「レオン!」

まさか。
声のした方に目をやると、ここにいるはずの無い人物が手を振っていた。
そのまま満面の笑みで駆け寄って飛びついてきたので、慌てて抱きとめる。

「....アシュリー!?なんでここに」

自分が今日、この時間に帰国するのを知っているのは組織の高官だけの筈だ。
それを何故彼女が知っているのだろうか。
そう問うと、とんでもない爆弾発言が飛び出す。

「ハミルトンのおじ様が教えてくれたの。『空港に行ってごらん、いい事があるかもしれないよ』って」
「副長官が?....やれやれ、君にかかると機密情報なんて無きに等しくなるな」

副長官が諜報員、しかもレオンクラスのトップエージェントの動きをおいそれと洩らしているなど、前代未聞の話だ。
だが目の前でゴールドの瞳を輝かせながら微笑むこの女性にお願いされたら、思わず教えてしまうだろう。
まあ彼の場合は聞かれなくても教えるに違いない。
なんたって彼女を溺愛していると言っても過言ではないほど可愛がっているのだから。

「レオンが帰ってくるのって秘密だったの?」
「いや、そういう訳じゃないんだが。一応任務だからな」
「だからって突然いなくなられる私の身にもなってよね」
「仕方無いだろ、任務が勝手に突然降ってくるんだから」

そう言って苦笑すると、分かってはいるんだけどね、と拗ねた様な顔をする。
あの事件以来随分と懐かれたものだが、不思議と不快では無い。
年の離れた妹の様な、でもそれとは違う大事な存在だ。
この想いが何なのかは、まだ確信が持てないけれど。

でもまずは、ひとつお説教から始めることにする。

「さて、お姫様。もうひとつ質問があるんだが」
「なぁに?」
「ここまで、どうやって来た?」

聞いた瞬間、しまったといった風に顔をしかめる。
どう言い訳したものか、と思案しつつ結局は素直に白状することにしたらしい。

「えーとね、怒らない?」
「君の返答によってはね」
「....できるだけ怒らないでくれる?」

叱られた仔犬の様に上目遣いで見上げられると、ついついほだされてしまう。
でも我慢。こんな時には任務の為に鍛えたポーカーフェイスが役に立つ。

「で、答えは?」
「....あのね、おじ様から話を聞いてちょっとでも早く行きたくて、その場でタクシー拾ってきたの」
「タクシーでね....護衛は?」
「うー....撒いちゃった」

大方予想通りだ。
まったく、このお姫様は自分がどんな立場に置かれているのか分かっている癖に、時たまこんな無茶をやらかす。
そんな所も皆から愛される理由の一つなのだが、今頃彼女の護衛は半泣きで探し回っていることだろう。
気の毒な同僚に同情しつつ、携帯電話を取り出した。

「まったく....俺だ、レオンだ。ああ、今帰国した。お前の護衛対象のお嬢様が何故かここにいらっしゃるんで、知らせておこうと思って。....ああ、そうしてくれ。あ、ちょっと待って」
「レオン?」
「アランだ。何か言うことあるんじゃないのか?」

携帯電話を手渡すと、おずおずと話し始めた。

「アラン?ごめんなさい、いっぱい探してくれたんでしょ?....うん、ほんとにごめんなさい。私考え無しだった。今ね、空港にいるから....ぇ?」
「俺だ。じゃあそういう事で。ああ、安心しとけ....じゃあな」

話の途中で携帯を奪い取り、切ってしまう。
アシュリーが不思議そうに見上げてくるのも当然だ。

「レオン?」
「じゃあ行こうか」
「え?どこに行くの?アランは?」
「アランは今日はもう上がり。この後の護衛が俺じゃご不満かな?」

口の端を上げて見やると、しゅんとしていた表情がたちまち笑顔になりゴールドの瞳が輝きを増す。
これだからついつい甘やかしてしまうのだ。
早く早く、と両手で自分の腕を引っ張るアシュリーがふと動きを止めた。

「あ、レオン」
「どうした?」
「会えたのが嬉しくて言うの忘れてた。お帰りなさい、それとお疲れ様!」
「ああ、ただいま」

*****

書きてーと言いつつ書いてしまった....あーあ。
書いてみて思った、やべー萌えvv
でもレオンが跡部ちっくになったり殿ちっくになったり....はは。


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