AS ‖BAGDAD Cafe‖ 暇喫茶的育児休暇

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日々つれづれ、育児休暇中の日記です。(2002/8-2003/3)
その後ぐら小学4年生、ぐり小学2年生になり
中学受験を視野に入れた勉強の記録

2002年10月30日(水) お友達

ぐらが密かに隠し持って保育園に行き毎日2、3個ずつぐらい増えていっている「どんぐり貯金」、かなりの量になってきた。ぐらがほんとに嬉しそうにどんぐりを引き出しの中に足したあと触っていると、まわりにぐらと同じクラスのお友達が群がってきて「どんぐり〜どんぐり〜」とかしましい事この上ない。ぐらは得意気、私が「○○くんに一個あげたら?」というと「いやだ〜」と言う。それじゃ宝石をにんまり眺めては私服を肥やしまわりの貧しい人に何も分けてやらない物語の高利貸しのようだよ・・・と毎日内心で思う私。

こんな高利貸しのぐらにもお友達ができつつある(笑)というか、この月齢でやっと1対1のお友達関係というのが楽しくなってきた模様。まず、行きにいつもいっしょに玄関を入ってくる○○くん、ほぼ毎日同時なんだけど、ちょっとでもぐらが早かったら「○○くんまっとく〜」と靴も脱がず玄関に張り付いて待っている。○○くんがにこにこして「ぐらくん〜」と来るとほんとに読んで字のごとく「きゃっきゃっ」言いつつにこにこで追いかけっこをしながら教室へ入る。私と○○くんのお母さんが「ぐら〜帽子ぬぎなさーい」「○○〜リュック早くかけなさーい」と大声で言うけどそんなことはお構いなし。ほんとに楽しそう。準備ができると二人で手をつないでちょこんと座り、もうはじまっている絵本の読み聞かせを熱心に聞いている。そんな姿を窓から見て嬉しい私。

帰りにいっしょになる△△くん、この子とは微妙にお迎えの時間がずれたりするので毎日というわけにはいかないけれどそんな日には「もう△△くんかえっちゃった〜」とかなり寂しそう。一緒になるとこれまた「きゃっきゃっ」と保育園の前にある小さなおままごと用のお家に出たり入ったりして遊び、帰り一緒の方向なので私は△△くんのおかあさんと話しつつ、ぐらは△△くんと肩ならぬバギーを並べて「あ、トラック〜」「トラックトラック〜」とか言いつつ駅まで一緒に帰る。会話じゃないけどもう立派なコミュニケーションの初期段階だと思う。

こうして2人で、3人で遊べるようになり、もっと意思疎通できるようになり、時には喧嘩や悲しい思いをして人とのつながりを作っていくんだね。まだまだ先は長い、はじめの第一歩だよ。

ぐり、昼夜逆転の兆し、抱っこ癖がつきつつある。さあ大変になってくるぞ〜。

2002年10月29日(火) 友達来訪(2)

確かこの題名で日記を書いたような気がするのでナンバリング。我ながら安直だけど(笑)
仕事がらみの友人、といっても彼女は旦那さんと結婚して退職した珍しいタイプ。私のまわりには子どもができたからやめる人はいるが結婚してやめる人ってのは皆無に近い。けっこうちゃんとしたポジションについていたがあっさりやめてしまった。それも未練も懊悩も無く。まあ旦那さんの職業がかなり年収のいい職業、かつ不規則で深夜に及ぶ仕事なのでそれもあるのかもしれないが、ある意味その潔さにはあこがれる。彼女は音楽関係の仕事だったのでよく2人でマイナーなコンサートに行ったものだ。今は彼女は4歳になる女の子の母、わたしは2児の母、いやはや・・・。

彼女とは思い出したように1年に1回、今の季節頃に会っている。来てアルバムを見てもらっていたとき2年前、2歳の娘さんと今のぐりぐらいのぐらと彼女と一緒の写真を見て「はやいね〜もう2年かあ」と頷きあっていた私たち。去年私が仕事に復帰した年、職場の近くでランチをしたときも確か秋の今ごろだった。ぐりのお昼寝のタイミングがうまくいって、わざわざ遠いところに来てくれる彼女のためにペンネアラビアータとトマトのサラダの準備が出来た。コーヒー狂の彼女と自分のために大量のコーヒーを入れ、リビングでぐりの相手をしつつゆっくりしながら近況報告。

子供が幼稚園に入って一段落、子育ても第一段階はクリアという彼女、のんびりしているのかと思うとそうでもない。子供のお稽古事がスイミング、音楽教室、英語とあって付き添いで忙しいようだ。音楽教室は私たちの小さい頃なんて女の子がピアノ、たまに一人か二人の男の子がいるといった感じで男の子ははっきりいって「異端児」だった。でも今は違うんですねえ。彼女の娘さんは土曜のクラスをとっているのだけど「お父さんと息子」のカップリングが半数を占めるらしい。お父さんがピアノの横にきて子供に教えたりする微笑ましい光景もあるくらい・・・これっていいことだよね。権利や仕事以外にも性差のボーダーがこういうところからなくなっていくんだろうなあ。

彼女曰く「習い事の参加するグループが違えばお母さんたちの考えや教育についての考えも見事に違うのでおもしろい」特に英語グループってのは教育熱心で情報網をくまなく張って「あそこがいいらしい、ここがいいらしい」と集まれば情報交換、彼女が「英語なんて中学とか高校とか然るべき時に1,2年留学させればいいじゃない」と気楽に言い出せないような熱気が満ちているという。いやー、うちはまだ2人とも小さいしそんな話したことないから聞いてるだけでかなり「目からウロコ」の話が多くて面白かった。このときに「お受験」の話も出たのだけどそれはまた別の機会に書きます。

子育てにストレスを感じるとみんなが寝静まった真夜中に映画のビデオを集中して見るのが一番の発散法という彼女、「子供の手が離れたら真っ先にコンサート行こう」と言いつつ帰っていった。さて、いつになるやら・・・

2002年10月28日(月) 厳しい保育園

今年一番の冷え込み、朝は窓ガラスが白く曇っていた。今年初めての長ズボンとトレーナーを出しぐらに着せる。去年まで少しずつ大きかった服が半年後少しずつ小さくなっている。だって体重はほとんど2歳になってから変わっていないのに背ばかりぐんぐん伸びるから着れるけれども丈は短くなっているんだね。

今日はぐら保育園まで歩きました。所要時間20分。大人の足でも15分弱かかる距離なのにこれは快挙だ。夏から送り迎えによく歩かせたからかな。まあ、ベビーカーを私と変わりばんこに押して手を離す遊びをしながらだったからなあ。遊歩道なのでこんなこともできてしまうのです。普通の道なら車が気になるし人もたくさん歩いているのでそれどころじゃないものね。

さて、ぐりを抱っこしての帰り道、いつも髪を切ってもらう店の若いマダムが真っ黒なラブラドールを散歩しているところに出くわした。「おはようございます〜」「どちらへ?」「上の子を保育園へ送っていった帰りなんですよ」「ああ、あの保育園ですか、厳しいって評判の」「え・・子供じゃなくて親にですか?」「そうそう、よく聞きますよ」

そうなのだ。ぐらの通っている保育園は認可私立なのだけどどちらかといえば「親に融通をきかせてくれる」保育園ではなくて「子供第一、親は苦労してください」という感じの保育園なのです。新しく設備も良く行事も充実、人気もかなりある反面「○○ちゃんのおかあさんが副園長先生と喧嘩して転園した」とか「躾のことについてとやかく言われた」とかいろんな噂が後をたたない。ぐらのクラスのお母さんたちも「あの人と目をあわさないようにしている」人もいるくらい。人生一筋保育に従事してきたカリスマ副園長(50歳ぐらいのおばさん)のもと若い保育士が多い。そういえば「保育士が定着しない保育園」という噂もあったな。多分かなり仕事として要求されることが多いのだろう。

しかし、私はこの副園長と相性がいいんですね。というのはまず、教育・・というか育てる方針というのが「子供はのびのびとはだしで外で遊ばせて体力をつける」「勉強なんて2の次3の次」なんですが・・・これが私の方針とぴったりマッチする。ついでに厳しいことを言われるのが私は苦にならない。かなり楽天的というか、自分にとって大事かもと思うところを取捨選択して取り入れるタイプなのでかえっていろいろ聞けてありがたい。ふと思えば私の母親もダンナの母親もなんとなくこのカリスマ副園長と共通するところを持っているような気がするのです。

何といってもここの子供達はほんとに生き生きしてる。それだけで十分な気がする。

結局園の方針とかによって親と保育園の相性ってのも、どこが良い悪いではなくあるんだろうな。相変わらず待機児童はものすごい数で園を選べる状態ではないけれども、私はこの園よかったと思っています。

2002年10月27日(日) 買い物魂のゆくえ

すぐ近くの大型スーパーで食材を買うのに、そのスーパーのカードを作っていつもキャッシュレスで買い物をしている。ここのはその上サインレスなのでとても便利。特に子供で両手がふさがっていて荷物も多かったりする私は、はっきり言ってこのカードのヘビーユーザーだ。このカードには使った金額に見合ってポイントがつくようになっており、1年でだいたい15,000円の商品券と引き換えるぐらいのポイントが貯まる。さて、今年も商品券と引き換えた。でもこの2年ぐらいは消耗品以外の生活に必要なものがほとんど揃っていて「これが必要、これを買おう」といったものがなく、結局少しづつ食料品を買うのに使ったりしていつの間にかなくなっていた。

ぐらと一緒に「寒い〜寒い〜」と行ったそのスーパー、ぐらは広いところで嬉しそうに走り回っている。ああ子供が生まれる前ならこんな子供には眉をひそめていただろうなという感じ。ふとぐらを追っかけている時通りすがりの食器コーナーを見ると、海外の食器が並行輸入+品数が揃わないという理由でかなり安く売られていた。その中に私がペアで持っているカップ&ソーサーが。そうか、このデザインは気に入っているし買い足せばいいんだ。そうだ、商品券!ということでめでたく2組購入、ついでにケーキ皿も4、5枚買って商品券はおしまい。今年はかなり記憶に残る有意義な使い方ができたと我ながら満足。満足ついでに一緒に「ぐらこのおっきなのがいい」とかなんとか言いつつ割れ物に囲まれておとなしくしてくれたぐらにトミカのショベルカーを買ってあげて大盤振る舞い(笑)

家にもどるとダンナが会社から福利厚生の一つとしてカタログをもらってきていた。その中の商品をどれでも一点選んで葉書を送ればその商品が送られてくるというもの。毎年あって今までもこの形式だったけど商品ラインナップがいまひとつだったので当てにしてなかった私。しかし今年は違った!某百貨店セレクションでそれこそ前に書いたような私の好きなデザインのブランドが目白押し・・・・これもめでたくパスタパンを注文。

通販で買うと宣言してそのまま注文せずにずるずる「そろそろしようかな」と思っていた矢先のことだった。結果的にはこちらのほうがいい買い物になったかな?ってお金の持ち出しはいっさいないなあ。すごいなあ。というわけで一瞬燃え上がったと思った私の買い物魂はそのまま消えてしまいましたとさ。次に燃え上がるのはいつになるやら・・・・・

閑話休題、今日は寒かったのでおでんと、小豆とサツマイモ入りご飯を作りました。寒い日にふさわしくほこほこでとてもおいしかったぞ〜

2002年10月26日(土) おかあさんは忙しい

という台詞を1日に何度言ってるか・・・遊んで欲しいぐらに、泣いているぐりに、やらなきゃならないことが次々あって自分に言い聞かせるように。といっても特に後ろめたいとかどうしようもなく辛いとか思っているわけではありません(笑)。本当に忙しいんだという客観的な事実を書いてみたいということで。

休みの日といってものんびりテレビなど見たり新聞を読んだりする時間は子供達が起きている時間には訪れない。本を読んでるとぐら「おかあさーん、こっちきてえほんよも〜よ。こぐまちゃんよも〜よ」とにかく母親の注意が自分以外のモノに集中することが我慢ならないらしい。PCに向かっていると「ぐら、おおきくなったらこれであそんでいい?」と健気に聞いてくるので「大きくなったらね」といいつつまだ向かっていると「おかあさんこっち」と必ず呼びにくる。
トイレとか鼻をふくとか歯を磨くとか私が家事で手を離せない時にダンナにお願いしても「おかあさんがいい」と逆指名が入る。その時にダンナに家事をお願いすればいいのだがなんとなく自分がやっている最中のものを引き渡すのが嫌なので結局すべて引き受けることになるのだ。

ぐりはぐりでだいぶん発達してきたらしく、「いつも一緒にいる人」=「私」ということがわかっているようで、お腹がすいていないときでも私が抱っこしないと泣くようになった。この前ダンナに預けて3時間髪の毛をカットするために外出したときも、帰ってきたら号泣のあまり声のかれたぐりと疲れ果てたダンナが出迎えてくれた。この時はたまたま機嫌が悪いのだろうと思っていたけれど、今日またぐらと一緒にスーパーに買い物に行って帰ってくると、同じ状態のぐりとダンナ。私が抱き上げると今までが嘘のようにぴたっと泣き止む。まあ、母乳だしいつも前抱っこ紐で私と密着している時間が長いからそうなるのだろう。ぐらの時はミルクだしあまりこういうことはなく、簡単にダンナに任せて外出をしていたのだがちょっと今回は勝手が違う。

つまり2人とも「おかあさんじゃなきゃだめ」という状態がやってきたということで、これで忙しくならないほうがおかしいのです。

しかし、2人が同時に昼寝してくれて、ダンナとリビングにいるとこの静寂がありがたいけど物足りなく感じる。だいぶん私も慣れてきたということだね。

最後に今日のぐらネタ。2人だけでお出かけする唯一のイベントのスーパーの買出しでぐら「だんごさんきょうだいほしい〜」というので三色だんごを買ってあげたらシールを貼ってもらって大事そうにかかえて家まで帰ってきた。2歳児が三色だんごを嬉しそうにかかえて帰る図ってのはなんともおかしいです。

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