AS ‖BAGDAD Cafe‖ 暇喫茶的育児休暇

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日々つれづれ、育児休暇中の日記です。(2002/8-2003/3)
その後ぐら小学4年生、ぐり小学2年生になり
中学受験を視野に入れた勉強の記録

2002年11月09日(土) お呼ばれ

今日は久しぶりに仲人をしていただいたダンナの上司宅へお呼ばれ。この前訪問したのはぐらが今のぐりぐらいの時だったな。もう結婚して7年なんだよなあ。その時はダンナの直属の上司だったが今は違う。けれどもダンナの大学の先輩でもあるので異動してからもなんやかやとダンナと顔を合わせていてお世話になっている。気さくでリラックスできる雰囲気を持ち合わせている夫婦だ。私はここの奥さんの雰囲気がとても好きで、一見ごく普通の人なのだけど話をしているとこの年代の人にしてはかなりの柔軟性があってかつ、鋭敏というより柔らかさを感じさせる人で年代が離れているという違和感がまったく無い。私にとっては魅力的な人だ。

朝から段取り良く昼食、夕食の準備等の家事を片付け、パワーのありあまるぐらを朝10時から散歩へ連れ出し買い物、図書館と用事を済ませながら、階段を上らせたり追いかけっこをしたりかなり運動させてエネルギーを消費させた。早めに昼食をとり早めにお昼寝させる。お呼ばれの時間は昼の2時、一番ぐらが眠くて愚図る時なのでそれを想定して少し寝させて気持ちよく外出できるように・・・と思ったのだけれど、1時前に起こした途端寝が足りないぐらは愚図りマックス状態。とほほほ。けれどケーキを買って車が高速に乗る頃はかなり持ち直し親も胸をなでおろす。

着いたら元上司が迎えに出てきてくれた。ぐらは一瞬「この人だれ?」と記憶の中を捜していた模様だけれど、にこにこの元上司の笑顔に瞬間で気を許したらしくなんと会ったとたんに抱っこされてこちらも満面の笑みだった。部屋でくつろぎつつぐりぐらにおもちゃのプレゼント(ぐらは消防車、ぐりは布絵本)をもらってぐらはサービス全開、親しげに「おじさーん」とその上司が行くところへはどこにでも付いていき、その家の幼稚園の先生である娘さんに遊んでもらい、ケーキを頬張りご満悦だった。その家にあるピアノを触りたがり、弾かせてもらうとよく子どもがやるようにバンバン叩くのではなく、一音一音集中して鳴らしていた。かなり気に入った様子、こりゃ習わせても楽しくできるかも。新しい発見。

その後結局夕食までご一緒することになり、おいしい和食の創作料理のお店の座敷で、まるで実家に里帰りした夫婦と孫とおじいちゃんおばあちゃん状態だった。ぐらも元上司と上司の娘さんの間の席に陣取ってあれこれ世話を焼いてもらい、初めていくら丼を食べて「あかいのおいしい、ぐらあかいのすき〜」とかなり気に入ったようだ。おしゃべりも絶好調でダンナと元上司が仕事関係の話をしているところに自分もとばかり割って入り、元上司の言葉を真似して「かんきょー」とか言ったりしてみんなの笑いを誘っていた。ぐらは今日はかなり楽しい1日だっただろうなあ。

ぐりは最後のほうは眠くなってしまってぐずぐずして家に帰り着いた途端眠りの淵へ。お風呂間に合わず。風邪気味だしまあいいか。

2002年11月08日(金) 抱っこ癖

昨日図書館で借りてきた絵本「おやすみなさい おつきさま」(マーガレット・ワイズ・ブラウン作 評論社)、例の雅子さまの育児ネタで大きく取り上げられていた絵本、初めて読んだんだけどいい絵本だった。だんだん部屋が静まってきてだんだん暗くなってきて暖炉の暖かい火と外の月と星がいつまにか明るくなっている。おやすみなさいをする前のゆったりした時間の流れを感じられる。ぐらはまだこの良さはわからんだろうなあ・・・何冊か借りてきた中で「どれがいちばん好き?」と聞くと「きかんしゃ」と答えていた。これは安西水丸の絵本でお察しのとおりかなりシンプルで分かりやすいです。これももちろん面白いんだけど。

さて、ここまでなるとは思わなかったぐりの抱っこ癖、この2,3日下に降ろした途端泣くというすさまじいもの。もちろん朝の保育園へ行くのに家へ出る前などのばたばたした時なんかとても抱っこする余裕もなくほったらかしなのだけど、それこそこの世の終わりのように顔を真っ赤にして泣く。どうしようもないのが分かってるので割り切っているつもりでも心の何処かで罪悪感があるんだろう・・・イライラしていてその微妙なイライラがどうしてもぐらに向けられてしまう。今日も風が強くて家を出たときにぐらが喜んで走り出し帽子が飛んでしまったときも「とってきなさーい」と強硬に命令、押し問答しているうちに近くで見ていたお母さんが取ってくれてなんだか自分の余裕の無さをみられたようで情けなかった。

しかしぐりの私を見る目ってのはほんとうにこう、なんと言うか「積極的に熱烈に愛されている」といった感じだ。ぐらの時にはこうお互いがお互いに向ける愛情がほんわりしていたような・・・。そのほんわり愛情に慣れている私が戸惑うぐらいすごい(笑)。例えば授乳の時に吸い付いてごくごくごくと飲んでは私の顔を見て安心しにっこりしてまた飲むを繰り返す。身も世もなく泣いてても抱き上げた途端、ほんとにその瞬間ぴたっと泣き声が収まる。私に抱っこされている時は私の髪をさわり顔をさわり自分の顔を抱っこしている胸にごしごしごしと擦り付ける。私の指をかなり強い握力で握って離さない。添い寝する時には自分の足を私の体にくっつけないと寝ない・・・。うーん、言い方が変だけど赤ん坊に「強烈に愛されている」のをひしひしと感じる。なんだか妙な気分だ。そりゃ私に男から「おまえさえいればなにもいらない〜」とかなんとか熱烈に愛された経験があればまだ理解の延長線上にあるのだけど、幸か不幸かそういう経験はほとんど無いし(笑)。いやはや、嬉しいけど大変、大変だけど嬉しい、これも母親の醍醐味の一つと思いつつ、ふと来年の保育園入園の慣らし保育のことが頭をよぎる私。多分、いやきっとかなり大変だろうなあ・・・

2002年11月07日(木) ぐりぐら比較考察

毎日「大変だあ〜」と言い続けているのも芸がないので、ここらで少し心機一転。
今日、ぐりをバウンサーに座らせて夕食の準備をしていると案の定愚図りだしたので、手近にあったビニール袋をふくらませて持たせてみた。するとむんずとわしづかみにしてちょっとの間シャカシャカしていたがすぐに恐れをなしたのか泣く。でもシャカシャカはしっかりと握ったまま。面白いもんだなあ。ぐらは恐る恐る手を出して大丈夫と分かった段階ではにこにこしながら遊んでたよなあ。こんな小さい時から性格ってあるもんなんだ。

今日から離乳食を開始・・・といっても10倍粥から。懐かしい。ぐらのときに作りおき用に買った小さい小さいタッパーを出してきて洗ってまとめて作った粥を流し込む。もう2年経つとどのあたりからはじめるのか記憶も定かではなく、育児書を再度ひっぱりだしてきて勉強。ぐらはそういえばもうこの時にはほうれんそうとかを入れたお粥食べてた写真があったなあ。2人目ってほんとに雑になる。結果的にいつ離乳食を始めるかってのがさほど重大なことではないって経験則で分かるからだろうね。で、初のスプーン、ぐりは私やぐらが食べているのを見て欲しそうによだれを出していたのでスムーズにいくとは思っていたが・・・行き過ぎです(笑)。よく食べてまだ欲しそうだったけどさすがにやめた。私がスプーンを近づけるとこれまたむんずとスプーンをつかみに来る。おいおい、それは遊ぶモンじゃないよ、ぐり。掴めないとわかるとこんどは手で払おうとする。リアクション激しすぎるよ、ぐらなんてちんまり座って嫌なものをスプーンで持ってこられてもとりあえずは口に入れる「耐える赤ん坊」だったのにさ。

同じ遺伝子を受け継いでもこれだけ違う。楽しいなあ。あと2年後ぐらいには言葉だってぜんぜんぐらと違ってたりするんだろうなあ。しかしもうこの段階でぐりぐらの兄妹の勢力バランスは見えたような気が。ぐり、お兄ちゃんを頼んだよ。

ぐら覚書、今日の夕食での会話。
私  : ぐら、きのこ好きなんだね〜(前は「ぐら、いやだ〜」といって料理からつまみ出していた)
ぐら : ぐら、きらいっていってた
おお、過去形がちゃんと機能している。ほんとに言葉の理解がすすんでびっくり。少しづつじゃなくて急に話し言葉がこなれてきて日々驚きの母でした。

ぐり、本日DPT3回目終了。これで3週間後のポリオ2回目を終わると一段落。かかりつけの女医さんが聴診器をあてるとじたばた暴れるぐりを見て一言、「まあ〜この子はお兄ちゃんと違って嫌なことはほんとに抵抗するのねえ〜」

2002年11月06日(水) 今日もてんやわんや

ぐら、元気なんだけど体調が本調子じゃないらしく珍しく寝坊・・・その姿を見たダンナ「もう1日保育園休ませたら〜」という無言のプレッシャー、それってぐりぐら二人をみるのがどれだけ大変か分かってて言うのは気が引けるからかもしれないが感じは悪いぞ。といいつつ睡眠をとりたいと体が要求してるんだからまあ、もう1日休ませよう、というわけで今日もぐりぐらとてんやわんやな状態が続く。

ぐりは昨日の夜泣きに引き続き強烈な抱っこ癖。下に置くと3分と持たず泣き出す。バウンサーに据わらせると仰け反って嫌がる。で私が必然的に抱っこした状態のまま用事をすることに。こりゃ本格的だなあ。おんぶ紐が必要かもなあ。短い細切れのお昼寝の間にどうにか夕飯の準備と簡単な掃除はできた。その間ぐらは一人で遊んで「天空の城ラピュタ」のDVDを見る。どう考えても保育園に行ったほうが健康的だと思うのだけど体を休めるんだからまあいいか、と自分に言い訳。

さてあっという間に昼ご飯。といってもこんな状態。奥の手を・・・それはホットケーキ(笑)。さつまいもとにんじんとかぼちゃをラップにくるんでレンジで「茹で野菜」にセットし、チンと鳴る間にホットケーキミックスと卵と牛乳を混ぜる。チンしたとたんにぜんぶの野菜を小さい賽の目に切って種に流し込んで焼く。栄養もあるし、なんせ子どもサイズの大きさに焼いたら子どもが手にとって食べられる。パンみたいに粉が落ちないから洋服も汚れない、後片付けも楽。ぐらも大好きなので片手でフライパンをゆすってさっさと作る。ぐりも欲しそうにしているのでちょっと舐めさせてみたり←離乳食はマダだけど、かなりよだれを出して欲しそうだったので・・・

お昼寝の時間、ぐらは私に寝付かせて欲しいのだけど、ぐりが愚図り真っ最中なので私の冷たいひとこと「もうおにいちゃんなんだから一人で寝れるでしょ」にあっさりあきらめて寝る。後でしおらしいぐらに毛布をかけながら「ごめんね」と心で謝る私。「おにいちゃんだから」って言葉、私嫌いなはずなのにね。

ということで今日も自分のキャパの無さをちょっと余裕が出来た時に反省するという繰り返しなのでした。ああ。

2002年11月05日(火) 子どもたちにごめんなさい

久しぶりにやってしまった。今日はぐらは双方の実家に帰ったときに寒い中遊んでいたからか咳がひどくて大事をとって保育園は休ませた。ぐりはもう疑いようもなく抱っこ癖がついてしまってよく愚図る。ぐりをなだめつつ、ぐらがビデオを見たりおもちゃで遊びながら私に話しかけてくるのに適当に返事を返しつつ家事をしていた。

夕方にじたばたするのが嫌なのでだいたい最近は夕飯は午前中、もしくは午後の早い時間に作ってしまう。ぐりはまだぐずぐず言っているのでバウンサーを台所の入り口に置いて私が見えるようにしておき、野菜を切ったり下ごしらえを開始する。しかしぐりはぐずぐず、とうとう泣き出した。少々こちらであやしてもまったく泣き止む気配はない。2、3度抱き上げると嘘のようにぴたりと泣き止み、鏡の前であやすとにこにこ笑う。体の調子が悪いわけではなさそうだ・・・ということで少々泣かしておいてもいいかなとそのままバウンサーにぐりを置く。置いた途端火のついたように泣くぐり、しかしもう火を使う料理に取りかかってしまっているのでとりあえずそのままに。ぐらは鼻がでると「おはな〜」といって私のところに拭いてもらいにくるのだが、私がなんとなくイライラしているのを察知しているのかいつものようにはこっちに来ない。ぐりは号泣、もうダメだと火を消してじたばたしているそのタイミングの悪い時にぐらがこっちにきて「おはな〜」と言った。「おかあさん忙しいから向こうで待っててっていってるでしょ!」語気の荒さにひるむぐら、一瞬「しまった」と思うが自分のイライラを自分で今押さえる自信がない。「もう二人とも忙しいからって言ってるのに・・・」と呪文のように唱えつつ頭のどこかで「早く気持を切り替えなきゃ」と思っている自分がいる。別室に閉じこもりぐりぐらの大泣きの声と遠くに聞きながら気持を静めようとする。
きっかり2分、今回はどこをどう眺めても自分が悪いのだともちろん納得して部屋から出てくるともちろんぐりとぐらがそのままの位置で声を上げて泣いていた。ぐらの足もとのフローリングに涙の粒がぼとぼと落ちているのを見て反射的にすぐに抱っこする。ぐりはバウンサーに据わらせたまま手を握って揺らしながら「おかあさんわるかったね。ぐりもぐらもぜんぜんわるくないのにね。ほんとうにごめんね」声に出して謝る。ぐらも私にしがみついていたけど背中をぽんぽんしていると安心したのか泣き疲れて抱っこしたままうとうとしている。ぐりも私が手に触れているだけで安心したのかピタリと泣き止みこちらもすぐに寝てしまった。

こんなにもお母さんを必要としているのに、余裕がなくてごめんよ。完全な母親じゃあないから次もまたやっちゃうかもしれないけど、おかあさんちゃんと自分が悪いことをしたって言葉にして謝るからね。ぐりぐらが育っていくのと同じように私もお母さんとして育っていくからね。許してね。

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