2002年08月20日(火) |
ミッドナイトウォーリア |
それは、今日の帰り道での出来事でした。
例に拠って終電間近に帰ってきた私。 長時間の酷使により、しぱしぱする目を半開きにして(…)家の側まで差し掛かった時です。 自動販売機の灯りが、白い光を路上に投げかけていました。 星も見えない夜の中、無機質で硬質な明かりのなか、発光するようなアスファルトの上を銀色に輝くものが駆け抜けていきました。 その滑らかな背は、白い蛍光灯の明かりを受けて、銀のロケットのように光って見えたのです。 幻想的な光景でした。
………。 …………………………。 ゴキブリだったけどな!
あーあ。 ゴキブリすら詩的。それが真夜中、霞の掛かった頭の見せる幻想。 なんて厭な生活だ。
2002年08月17日(土) |
SSS#20「来須→瀬戸口→速水」 |
[SUNNY DAYS]
愛らしい声に、呼ばれている。
「瀬戸口先輩!」
振り向けば、天使のような微笑みの可愛らしい少年。 暖かい眼差しにウインクで返すと、少年は照れたように頬を染めて下を向いた。 そして、恥じらいながら提案。
「あの…一緒に仕事しませんか?」
この世にこれ以上可愛いものが存在するだろうか。 そのぐらい強烈に可愛らしい笑顔でなされた速水の提案に、瀬戸口はたちまち幸福状態になる。 そのシアワセ真っ只中状態で、可愛い親友の方へと歩き出そうとする瀬戸口の身体が浮いた。前に進まなくなる。
「???」
身体を捻って肩越しに背後を見る。 白い物。 速水が目を円くしている。 自分を止めている者の正体を悟り、瀬戸口の目がきりっと吊り上った。
「…来須」
名を呼ぶ声は、普段より1オクターブ低い。
「何のつもりだ。手を離せ」
腰に屈強な腕が巻きつき、床につま先が付く程度に持ち上げられている瀬戸口は、だがみっともなくじたばたする事を嫌って極低温の視線で来須を一突きする。 来須の回答は簡潔を極めた。
「訓練をするぞ」 「は?」
瀬戸口の答えを待たず、来須は彼を抱えたまま歩き出した。バランスを崩してひっくり返りそうになり、瀬戸口は慌てて(不本意ながら)来須の肩に掴まる。
「待て…!降ろせって!!」 「……」 「聞いてるのか!」
とうとう暴れ出した瀬戸口をいとも容易く押さえ込み、来須は彼の両足を一括りに抱えて肩の上に担ぎ上げた。 上半身を来須の肩越しに、後ろ向きに乗り出す格好になった瀬戸口の視界に映るもの。 それは只でさえ大きな瞳をよりいっそう大きく見開いてこちらを見つめている速水の姿だった。
「…瀬戸口先輩。来須先輩と物凄く仲良かったんですね。僕、知らなかった…」 「あっちゃん!これは違うんだ。つまり…その…。 ええい!降ろせって言ってるのが聞こえんのか!来須!!」 「……」 「何とか言え!黙ってちゃ判らんだろうが!!」
怒り心頭に達している瀬戸口に構わず、歩き続ける来須。 やがて速水が見守る中、瀬戸口はどこかへと運搬されていった。 ぽつんとひとり残された速水。
「…瀬戸口先輩…。持ってかれちゃった…」 「ふふ…銀河は、焼もち妬きなのデス」 「ぅわ!?」
突然の背後からの声にびっくりして飛び上がる。 振り返れば、陽だまりのように優しく微笑む背の高い女性の姿。
「よ、ヨーコさん…」 「ゴメンナサイ、速水サン。銀河、あなたに嫉妬したのネ。 ホントはいい子。仲良くしてあげて欲しいデス」 「はあ…」 「銀河、あなたの事も大好きネ。 でも、一番好きなのは、瀬戸口サンなのデス」 「は…なるほど!!」
速水はようやく合点が行ったように、片手のこぶしでポンともう片方の手のひらを叩いた。
「僕の知らないうちに瀬戸口先輩と来須先輩、付き合ってたんですね!」 「みんな仲良くが一番デスv」 「うん!先輩たちが恋人同士でもなんでも、僕にとってはふたりとも大事な親友だもん。 ずっと仲良くします!!」
速水の言葉に、にっこりと太陽のように暖かく微笑むヨーコ。 それに負けないくらいの明るい笑顔で、向日葵のように微笑む速水。
瀬戸口はまだ速水が恐ろしい誤解をしてくれた事を知らない。 彼は今、嫌々ながら来須と共に体力の訓練をしている。しかし、嫌々ながらとはいえ、今の彼はすべてを知らないがゆえに、幸せであると言えよう。 瀬戸口がショックのあまり教室の床に撃沈した後、速水に取り縋って泣きながら自分の身の潔白を釈明するのは翌朝以降の出来事である。
Fin ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― やはり瀬戸口は不幸なのか!?これはもうお約束なのか!!? …まあそれはともかく(笑) 初めてヨーコさん書きました。喋り方が難しいです。物凄く違和感。
久々に、スポーツクラブに遊びに行きました。 身体中バキバキ。やっぱり定期的に行かないとダメですね。 肩こりとか腰痛も運動不足から来るっていうし。 でも、エアロバイクとか延々こいでいると、段々苦しいのが気持ちよくなってきます(危)マラソンする人ってこんな感じ?
アンケートのお礼メールを前回回答された方へは送り終わりました。 私はアンケートに答えるのがとても苦手です。文章書かなきゃならないアンケートでは特に。 書きたい感想などがたくさんありすぎて、上手く纏められなくて…。 なので、自分が実施するアンケートは出来るだけ簡単に答えられるものにしようと思いました。 だから、チェックを入れるものばかり。 文章で答えなくてはならない欄は、一箇所だけにしました。
アンケート結果を発表しようかと思いましたが、回答があまりにもバラけているので、どうしようかと思案中です。(特に「好きなSSは?」なにしろ元もとの数が多いですから/苦笑) 本当はもう少し丁寧にコメントをつけてメールしようと思っていたのですが、数が数だったもので(苦) 時間を割いて応えて下さった方に却って失礼だったかもしれないと、今更ながら痛恨。
すみません。今日はちょっと下品な話なので、大人の人以外はご遠慮ください。
いや…先日せとはやチャットに参加していらした方はご存知だと思いますが、あの時私が散々「エロが終わらない〜!」とじたばたしていた例の話、やっとこさ終わりました。 と言うわけで明日中には、シュークリームマシンガンにおける読者様の傾向と対策アンケート(こんな名前だっけ?)に参加してくださった方に、SSのURLをお届けする事が出来るかと思います…。
というか…。 18禁の話だけ、他の2本の倍以上の長さってどう言うことよ。 しかもあれじゃ、玄関先でむにゃむにゃっていう意味がない。床さえあればどこでも一緒だ。 もうちょっと楽しく書けば良かった…と、今更じたばた。 楽しくってなんだろ。玄関らしくて楽しいエロって何?誰か楽しいシチュエーションご存知の方いらっしゃいますか…?
神矢、少々壊れがち。暑さにやられたか。 次の裏は気をとりなおして、お風呂ネタだ!(壊)
14日、一周年記念企画部屋無事に開通いたしました。
(私信) シラタマさん、いつもいつもご迷惑を掛けてすみません(涙)お忙しいのにね。 でもほんとに、あのラスト大好きです。
前回も思いましたが、リレーは自分だけの事じゃないので、大変であるとしみじみ実感。 それ以上に、楽しさも並じゃありませんです。メールで相談したり、相手をびっくりさせたり(笑)しながら書き進めていく楽しみは、他の事では味わえません。 最愛のシラタマ嬢を散々困らせながらも、やっぱり楽しかったです。(いや、困らせた事がじゃなくてね…)
サイトを改装していこうかと思っております。 日記が重いと教えていただいたので、変えてみました。 …これも重いかなあ。 あと、日記でもキリ番を受け付けようかな、と思います。 なんでも、「これは!」と思うようなキリのいい数字を踏まれた方は教えてください。 SSSぐらいしか書けませんが(笑)
早いもので、うちのサイトが開設してから、丁度一周年になります。開設当初は「薄明の〜」が完結するまで…2,3ヶ月ぐらいやれればいいな…などと考えていましたもので。何事にも飽き易く、さっぱり続いた記憶のない私が一年もサイトを維持できたのは奇跡に近いです。 ひとえに皆様が暖かく見守ってくださったおかげです。ありがとうございました。 それにしても、私、自分のサイトの開設日を13日だと思い込んでいたのですが…。私の記憶って一体?
ま、それは兎も角、一周年記念企画を企んでおります。8月15日にサイト開設一周年を迎えるcirculatorのシラタマ氏と合同で、間を取りまして(?)14日に発表いたしますので、皆様お楽しみに。 シラタマさんのおかげ様で、素晴らしいものになりましたのでw
それから。夏コミ、皆様お疲れ様でした。 酷暑の中、皆様お疲れのご様子でしたのに、ふらふらと現れた私に大変優しくしてくださって、本当にありがとうございます。 皆様、御本を下さったりお菓子を下さったりピンクのバンビちゃんを下さったり(爆)…ののたんになった気分でした(…でかいののみだな) なかでも。初対面にして拉致監禁してしまったどんべさん、すみません、そしてありがとうございます。
例によって(笑)その後は飲み会へという流れになったのですが。 神矢は参加者全員にぎゅーwして回るというセクハラオヤジっぷりを披露していました。でもいいですね女の子は。ふわふわで(もう変態) 事あるごとにあっちゃんに抱きつく瀬戸口の気持ちが判る気がします。
それにしてもシラタマさん(私信) 私に「ビールのおつまみに☆枝豆えびせんべい」を迷わず下さったのは一体どういう意味ですか(笑)
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