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■ 道で出会った異文化交流。
午前1時。あたりには寂しい気配すら感じる夜更け。大崎の駅付近を徒歩で家路に就いておりましたら、「戸越銀座ハ、ドコデスカ」と、アジア系の姉さんに尋ねられました。確かに私は戸越銀座の通りっぱたに住んではおりますが、住居暦1年。地理を把握しているわけではない。彼女は私が行く逆方向の方が早いと言われたのですが、といっておりましたが、そちらの道順を私は覚えていなかったので、「私も戸越銀座の通りに住んでいるのです、いっしょにいきませんか?」と誘い、帰路を共にしてみました。一緒にいた時間は10分そこら。でも、彼女に東京特有の悪い予感はしませんでしたし、本当に困っている様子でしたので、私もなんとなく、酒にも酔っていたこたこともあって、フラフラと一緒にしました。 彼女の名前はデヴィ:本人は「デヴィ夫人じゃないよ」と冗談を言っておりました。ネパール人、28歳。戸越に住んで4年。 手探りでお互いの話題を探している様子が、とても良い時間でなんとなく本当に彼女に感謝してしまいました。 そして、分岐点。戸越の通りを前にして、彼女の行く方向は右、私は左。「戸越銀座であったら、声をかけて下さいね」とお互いに不思議と自然に笑い合って、別れました。 ああ、私が求めていたのは、悪意のない手探りの思いやりだった、そう思いました。
2002年05月04日(土)
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