スナックおのれ
毛。



 ベッカム人口爆発の危機に際して。

ベッカム・ヘアーが増えています。いや、増えすぎています。最近、1日に2人は見ます。これはすごい確立だと思うんですよ。だって、女の人が流行の髪形を気にして、同じ場の人とバッティングするのはよくある話。でもね、男の人のヘアーでは、そうはないでしょう。だのに、現在のベッカムヘアー増加、もしくは、にわかベッカム人口の爆発を見ておりますと、そんなバッティングもありえないことではないはずです。

このベッカムフィーバー。その被害の予兆はすでに出始めています。例えば、今朝、私が電車で見たベッカムは、ちょっぴりハゲ気質の方で、せりあがった頭髪のサイドが少し透けて見えていました。あのヘアーは、真中を隠せると言う利点があるようですが、いかんせん、サイドを強調してしまう。なおかつ、本人が鏡で顔を覗き見る程度ではわからない。「もてたい」、ってのはわかるんですけれど、ベッカムの力に頼ろうとすると、不具合がでるみたい。そして、それは思わぬ勘違いを生み出しているみたい。

ところで、最初にベッカムヘアーのバッティングの話をしました。それでも、別にいいじゃんん、好きにさせてよ、と思う人もいるかもしれません。でもそれは、個人のパーソナリティの欠落を意味するんですよ。たとえば、コンパ等で男性全員がベッカムだった場合。女どもが「私、左のベッカム」、「私は真中ベッカムかな?」、「えー私も真中のベッカムが、イイ〜」と言い出す。個人のパーソナリティ。それは生まれてすぐにつけてもらえた名前が基本にあります。名前を失うことは、「あなた自身」を無くす、ことにつながりかねません。

そもそも、私たちが日本人でいる限り、ベッカムにはなれません。あんな長身も青い目も、金色に輝く髪の毛も手に入るわけがないのです。もちろん、それは人工的に作り出すことはできますよ。脱色してカラーコンタクトつけて、白いシューズをシークレットブーツに改造して。子供だったら、「別歌夢」なんて名前つけて。でもね、それでいいのか、と。キムラタクヤぐらいで満足しといた方が無難だぞ、と。私は思っておるのです。

「別歌夢」ってよ・・・。

2002年06月13日(木)
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