みゆきの日記
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2007年12月07日(金) 柴田さんに会った。

柴田さんに会った。
結局、東麻布の隠れ家的お店はキャンセルし、白金にあるもうちょっとうるさそうな店を選んだ。
一番重要なことは知り合いに会わないことであるのに、ここはまさに私の生活圏。
だけど生活時間帯が違うせいか、誰にも会わずにすんだ。
お店は地下にあるため、入ってしまえば誰からも見られる気遣いはない。
だけど、席について柴田さんを待つ間、隣の席のやけに美しい母子二人づれ(娘のほうは中学生くらいに見えた)や、
その隣に座る年配の夫婦などが気になって、指が震えてしまうほど緊張してしまう。
メニューに目をやっても、何も頭に入ってこないし、何かを食べられるという気がしない。
なかなか柴田さんは来なかった。
10分ほど早く着いて、柴田さんは少し遅れてきたから、たぶん、私が待っていたのは20分くらいのものだと思う。
なんて長い20分だったことか。

そして、柴田さんは、現れた。
何年ぶりかで乾杯した。
柴田さんの趣味や趣向を私は案外忘れていることに気づいたり、
お互いのシチュエーションの変化などが大きく、時間の経過を痛感させられた一方で、
信じられないくらい楽しくて、笑い続けて時が過ぎた。
柴田さんといると私はいつも笑っている気がする。
あっという間に時は過ぎ、気づけば11時に近くなっていた。

「もう帰らなきゃ」と私が言うと、柴田さんは送るよといってタクシーを止めた。
タクシーの中でも話は尽きず、降りるまでずっと話したり笑ったりして、
そして、また、といって私たちは別れた。
「また」があるのかな。
あまりに楽しかったので、もちろんまた会いたいけど、今回夫についた嘘、
払った犠牲を考えると、簡単には会えない。
また1年後くらいに、こういう時間が持てたら、、と思うけど、
やっぱり私は私の生活と家族が大切なので、本当に余裕があればまた会いたいと思う。

タクシーを下ろしてもらった場所を通りかかると柴田さんを思い出す。
ここは私の家の近くなのに、そこに柴田さんがいたということが不思議でならない。
夢をみていたような気さえする。
タクシーを降りる間際に話していたことを思い出して少し頬が緩んだりする。
(たいした話ではない)
私の毎日にとっては刺激的に過ぎるこの出来事。
1年に1回、いや、数年に一回でもいいかも・・。
だけど会えてよかった。
柴田さんはやはり私にとって特別な人で、そして食事をしただけで別に何も悪いことはしていないにもかかわらず、
私の日常生活とは相容れない存在であることが残念だと思うだけ。
友人と食事に出かけるように、たまに柴田さんと食事に出かけることができたらどんなにいいかと思うけど、
それが無理だってこともわかってる。


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