2001年02月14日(水) |
コラムに回すべきだったか。 |
今日も働いてきました。 世間一般で言うバイト上がりです。 なにも今日夜になって日記を書くのがめんどいから今のうちに書いとこうとか思ってないです。
さて、まぁいつもの通りバイトしていたのです。 なんてことなく時間は過ぎてゆき、午前3時ごろ。 みなさん寝ていたであろうその時間に事件は起きました。 2時ちょっとすぎに我々がセンターと呼んでいるところからブツが届きました。 弁当やらなんやらの商品です。 売りモンです。 命綱です。 放置しました。 商品棚に並べるのを放棄していました。 放置プレイです。 のんびり雑誌など読んでいました。 時間が経てばこれらの物も何とかなっているに違いない。
なんともなりませんでした。 しょうがないので並べ始めます。 なんて働き者なおれ。 ジュースのパックがやたら多かったのでやや苦戦しましたが、これはまた別の話。 並べていると客が来ました。 並べている最中の客は「お客さん」ではありません、「ファッキン客」です。 おれの仕事の邪魔以外の何者でもありません。 それもお前の仕事だろう、とか言う意見もあるでしょうが通りません。 邪魔です。
で、その客です。 レジの前に立ちました。 しょうがないので仕事の手を止めてレジに向かいます。 そこで彼の顔をみました。 よくみる顔です。 世間では常連と呼びますね。 そして嫌いな顔です。 生理的に嫌いなタイプの顔なのです。 取り立てて不細工だとか、妬ましいほどハンサムというわけでもないのです。 すごく中途半端です。 昨日のネタを引きずるわけではないですが中途半端です。 いや、顔が中途半端だからって嫌いになるわけではないのです。 なんか、こう超次元的なものです。 きっと前世で何か因縁があったに違いありません。 親を殺されたとか、恋人を殺されたとか、唇を奪われたとか。 そうです、きっと奴はおれの前世の恋人カトリーヌを殺した奴なのです。 だから無性に腹が立つのです。 おれの前世はフランス人らしいです。今思い出しました。 まぁいいです。おれの前世のことは。プライバシーでもありますし。
話を戻しましょう。 うちの店には「フィレチキン」という商品があります。 注文を受けてから作るファーストフードタイプの商品です。 これを書くとバレそうですが、書かないと話が続かないのでしょうがないです。 で、そいつです。 レジのおれに向かってのたまいました。
「フィリチキンとポテト」
間違っています。 非常に腹が立ちます。 彼はたまたま噛んだだけなのでしょう。 「はぁ?今なんてった、ファック野郎」と言ってやりたいです。 言えない自分がもどかしいです。 これがきっと女の子だったりしたら、 「HAHAHA。そんな商品はありませんよ。ところで君いくつ?」とか膨らますとこですが、膨らます気にもなりません。
「少々お待ちください」 イライラしながらおれは注文を作り始めました。 ただでさえ仕事を中断させられてムカついているのに、カトリーヌの仇がよりにもよって面倒な注文をしてきたのです。 これが許せる行為だろうか。 「へっへっへ、カトリーヌはいい声してたなぁ」 とか言っているような顔です。 くぅ、貴様。 復讐してやるからな。 しかし、金をもらった以上は作らなければなりません。 で、作っていました。 うちのフライドポテトってのはフライヤーでポテトを揚げて、塩をふって味をつけるんですよ。 塩をふるのは店員のさじ加減ひとつです。 なかなかいい感じの味にするのは難しいのですが。 まぁ、ここらへんまで言えば懸命な方なら想像できるでしょう。
いつもの倍ほどふりました。
だって、カトリーヌの仇なんです。 これくらいですんだんだから感謝すべきです。 誰ですか、今「外道」とつぶやいた人は。 赤穂浪士だって主君の仇を討ちましたよ。 おれもカトリーヌの仇が討てたのでしょうか。 天国でカトリーヌが微笑んでいると思いたいです。
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