無理矢理日記

2001年02月13日(火) 中途半端の有害性。

中途半端という言葉があります。
意味をここで説明しなくても皆さんご存知でしょう。
えてして中途半端な行動というものはろくな結果を生みません。
結果が悪くなかったとしても中途半端というものは忌避されるものなのです。

例えば、地球の環境問題。
やれ温暖化、やれオゾン層破壊、やれ排気ガス、やれゴミ問題。
こんな問題を中途半端な気持ちで受け止めて、中途半端な行動に出たからといってなんになるのでしょう。
すこしだけ地球の寿命が延びるだけに過ぎません。
やるからには徹底的な姿勢と精神で取り組むべきです。
車には乗らない。
二酸化炭素を吐かない。
ゴミはゴミの日。

ふざけているのか。
と、何かの団体に怒られそうですが、おれが言いたいのは対処法についてではないのです。
中途半端な精神がダメだと訴えているのです。
対処法なんかどうでもいいのです。
嘘です、いいことはないです。撤回です。

他にも例えば学生の勉強など。
中途半端な気持ちで勉強することほど無駄なことはありません。
中途半端な気持ちで身につけた知識が社会に出てから、一体なんの役に立つというのでしょう。
一生懸命勉強した人の知識に足元も及ばないはずです。
遊びにしても勉強など一切せずに遊びまくってた人の足元にも及ばないでしょう。
なんでもそつなくこなすということは、逆にいえば何もそつなくこなせないという弊害を持つことになるのです。

さて、おれは今日髪を染めることを決意していました。
ちょっと前から計画していました。
計画を立てるのは得意です。
今回は行動も伴いました。
厳密にいえば、今日は髪の色を抜いて染まりやすくしておき、明後日くらいにレッドブラウンのヘアカラーで赤茶色に染めようという計画です。
夕方に買い物に出かけ、脱色剤を買ってきました。
そうです、自分でやるつもりですこの男は。
美容院だと金がもったいないとか思っているのです。
まぁいいです。
で、おれが買ってきたのはかなりハイパワーなものでした。
サンプルを見れば、30分で「白髪か?」と思うほどの金髪です。
そうです、いままでおれは中途半端に色を抜いてから染めていたため、いまいち理想の染まりかたにならなかったのです。
中途半端はいけません。
ここは一念発起です。
プラチナブロンドに脱色したあと染髪して、理想の紅茶色の髪を手に入れるべきです。
脱色したあと1週間くらいはヘアカラーを使わない方が髪のためにはいいので、1週間くらい金髪になってしまいますが、これも理想の髪のためです。

で、うちに帰って染め始めました。
なかなか良い調子で薬剤を塗り終わり、結果大きな失敗もありませんでした。

で、おれが脱色するまでに考えていたこと。
「これでおれの理想の紅茶色が・・・」
「ああ、でもまだ明後日か」
「あんまり出来がよかったらしばらくこの色にしておこう」
「・・・出来が悪かったら?」
「いやいや、そんなことあるか」
「へっへっへ。小便みたいな色になるんじゃねぇか」
「そんなことはない。おれにミスはない。ってゆーか、誰だお前」
「おれはおまえのなかにいるおれさ。ヤンキーみたいな髪になって後悔しな」
「な、なにをぬかすか」
「そんな頭じゃ女の子にもてねーぞ〜。彼女いない歴を何年延長したら気が済むんだ?」
「ぐっ。うるさいうるさい。悪霊退散」
「へっへっへ〜。1年延長お願いしま〜すってかぁ」
「ぎゃ〜、助けてくれ〜」
そしておれは恐ろしくなりました。
この男のいうとおり、いやまさか。だがしかし。
時計の針は15分動いていました。
計画では2、30分は放置しておくつもりでしたが、悩んだ末シャンプーしました。
シャワ〜〜〜〜・・・。

で、上がって鏡を見る、と。

茶色でした。

ただの茶色でした。
ブラウンでした。
確かに抜く前よりは明るくなったものの、効果はかなり微妙です。
金髪にはほど遠いです。
どこらへんがプラチナブロンドですか。
何が小便色ですか。

あえて言うなら大便色。

・・・ものすごくシモに走ってしまいました。

というわけで、中途半端はいかん。と言うありがたいお話でした。


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