小学生の頃かなりの漫画を読みました。 あの頃の漫画は、今の漫画よりもずっと品があったと思う。 好きだった漫画は、「おそ松君」「サブマリン707」「ミラクルA」「W3」「バンパイア」「マグマ大使」「ビッグX」「スーパージェッター」「サイボーグ009」「5年ひばり組」「伊賀の影丸」などあげたらきりがない。 その中でも特に「W3」が好きでした。 最終回は感動的だった。 別にドラマチックな終わり方じゃなかったのだけど、手塚先生は最後に夢を盛り込んでくれた。 その夢がぼくの中でずーっとくすぶっていたんです。 それが10年程前に突然蘇って、「W3]を読みたくてたまらなくなった。 探しましたねえ、2年間。 だってどこにもないんですよ。 北九州や福岡の有名な本屋はだいたい回りつくしたし、東京に行った時も他の場所には目もくれず、神保町の本屋をうろうろしていた。 それでも見つからないものだから、東販や日販に問い合わせてみたりもしたんです。 「廃刊」との答でした。 でも、秋田書店のサンデーコミックのリストにはちゃんと載っているんですよ。 それで秋田書店に聞いてみると「切れている」としか言わない。 2年が過ぎ、ようやく解決しました。 ハードカバーの手塚治虫全集が出たんです。 ありました、「W3」。 一気に読みましたね。 小学3年生に戻っていました。 ぜんぜん感動が変わらない。 やはり最後は考えさせられてしまうんですね。
内容はここでは書きません。 大人の目で見たら大したことではないので、馬鹿にされそうですから。 でも、ぼくとしては子供の目でそれを読めたことが嬉しかった。 実は、今日も子供の目で「W3」を読んだのです。
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