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■■■ 流れる雲を追いかけて(後編)
■■■ 2004年01月29日(木)
続き。
「2泊3日で、30時間以上の睡眠を取る」
という野望を心に秘めつつ、上げ膳据え膳を決め込んだ成さん夫妻だった わけです。
ただ、ちょこっとだけ宿の中をフラフラ歩き回ってもみたんですがね。
そしたら、あーた!
去年泊まった時に(部屋備え付けの)落書き帳に書き残した「子供等の似 顔絵」が廊下に展示してあったんですよ。
↑Ninさんが描いたんですけど。
ちょこっと残念だったのは。
「さいたま市 ○○○○さん」の作品。
と、見ず知らずの人の名前が添えてあったって事で。。。 (そういえば、名前書かなかったもんなぁ。)
こうなると、気を良くして頑張っちゃうタイプの女。(=Ninさんは)
今回こそ「福島市 □□ □さん」の作品。
と、名を残してもらいますわよ!
などと、鼻息も荒く。
 ↑ちょっと、ヂーンと来そうなメッセージも添えつつ。
落書きしてました。
閑話休題。
 外は、こんな巨大な氷柱(つらら)が出来る程の寒さなもんで。(≒1�叩�
 ↑↓こんな事して遊んでたんですがね。
←あぶねぇ〜、嫁の素顔晒すとこだったわい(<<加工済)
夜、子供等に「智恵子抄」を読んで聞かせてやってました。
『レモン哀歌』
そんなにもあなたはレモンを待つてゐた かなしく白くあかるい死の床で わたしの手からとつた一つのレモンを あなたのきれいな歯ががりりと咬んだ トパアズいろの香気が立つ その数滴の天のものなるレモンの汁は ぱつとあなたの意識を正常にした あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ わたしの手を握るあなたの力の健康さよ あなたの咽喉に嵐はあるが かういふ命の瀬戸ぎはに 智恵子はもとの智恵子となり 生涯の愛を一瞬にかたむけた それからひと時 昔山巓(さんてん)でしたやうな深呼吸を一つして あなたの機関はそれなり止まつた 写真の前に挿した桜の花かげに すずしく光るレモンを今日も置かう
『人に』
いやなんです あなたのいってしまうのが――
花よりさきに実のなるやうな 種子よりさきに芽の出るやうな 夏から春のすぐ来るやうな そんな理屈に合はない不自然を どうかしないでゐて下さい 型のやうな旦那さまと まるい字をかくそのあなたと かう考えてさへなぜか私は泣かされます 小鳥のやうに臆病で 大風のやうにわがままな あなたがお嫁にゆくなんて
いやなんです あなたのいってしまうのが――
なぜさうたやすく さあ何といひませう――まあ言はば その身を売る気になれるんでせう あなたはその身を売るんです 一人の世界から 万人の世界へ そして男に負けて 無意味に負けて ああ何という醜悪事でせう まるでさう チシアンの画いた絵が 鶴巻町へ買物に出るのです 私は淋しい かなしい 何といふ気はないけれど ちょうどあなたの下すった あのグロキシニヤの 大きな花の腐ってゆくのを見る様な 私を棄てて腐ってゆくのを見る様な 空を旅してゆく鳥の ゆくへをぢつとみてゐる様な 浪の砕けるあの悲しい自棄のこころ はかない 淋しい 焼けつく様な
――それでも恋とはちがひます。 サンタマリア ちがひます ちがひます 何がどうとはもとより知らねど
いやなんです あなたのいってしまうのが――
おまけにお嫁にゆくなんて よその男のこころのままになるなんて
いいですねぇ、旅の宿で智恵子抄。
子供等も、何か感じてくれてたようで。
「ちえこちゃん、いいねぇ〜」
とか、
「いやなんです、あなたのいってしまうのが」
なんて(訳も分からずに)言ってました。
チャン〜ス!!
(智恵子ちゃんに、夢中のご様子)
お父さん的には、このまま一気に畳み掛けたいところなんで。
あした、「智恵子ちゃん」の生まれたお家行ってみよっか!
ということで、帰り道寄ってみたんですが。

記念館の方は。
また今度ね。
っつー事で。
「めちゃくちゃ、ノンビリしてきた」という(今回は創作無しの)旅日記でした。
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