棚からレコードを取り出す。 最近見つけたMilesのboot盤だ。 手に入れた当時は店に数枚しかなく、買う人も少なかったが、 雑誌で取り上げられたせいか値段が上がってきて、手に入れにくくなってきた。 最近HIP HOPの連中がネタとして使っているせいもあるだろう。
ジャケットが無く、レーベル名も無い。中央にmiles beatsと書かれているだけだった。音もとても良いものとは言えなかった。
針を落とす。いきなりパーカッションがリズムを刻む。延々5分くらい続く。 なかなかdeepだ。Drumの音が重なってくる。...いよいよMilesの登場だ。 低く抑えたお決まりのMute trumpetの音がbeatに絡みつく。歓声が上がる。 ベースの音が徐々に大きくなってくる。歪みきったギターが追い打ちをかける。
何度聞いても素晴らしい。自然とボリュームを上げてしまう。
片面延々30分1曲収められている。 雑誌によると70年代のライヴ音源を元に、東南アジアでプレスされたもの らしい。
−−−続く−−−
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