フィギュア品出し
今朝、電車に乗ったら変な男の人が向かい側に座っていた。 うつむいて、膝の間に頭をたれてうなだれている。と思うと、突然周りの人をみたり、席を移動したりしてはまた、うつむき…。 今はどうしているかしらない知り合いに、似ていた。ぼろぼろの格好をして、表情がとても悲しそうだった。 おいらは同情しかけて、やめた。 彼の何を自分は知っているというのか。知らないのにそういった情をかけるのは返ってその男性に失礼だと思った。
彼が悲しいのは、きっと今日が雨だから。そう思ってバイトに向かった。
さて、ここからはいつもの日記です(笑) 今日は、いつも雑貨や玩具を仕入れている業者のおじさんがお店にやってきた。 店長に言われて、おいらは業者さんからその場で仕入れた品を品出ししていった。 すると、その業者さんと話していた店長が突然、 「もっち(仮名)さんって保存用とそうでないのと2個買ったりする?」 と、聞いてきた。たぶん「おたく的コレクション」についていっているのだな…。 「うーん…場合によりますね」 不思議そうにこちらを見ているおじさんに向かって、店長はコトもあろうに、 「この子、実はデジモン好きでいつもチョコ食ってるんですよ」 と、言い放った。 ぎゃー!!ばーらーすーなーっっ!!おやじーっっ!!(赤面) おじさんは「へえ」と無表情にこちらを見てから、 「ウチでも2000個仕入れてるんですよ」 と言った。さらに続けて、 「中だけ取り出して、セットにして1万で売ってます」 なーにーっ!? わたしはそういう業者さんがいることは知っているが、自分がいる店に出入りしているこのおじさんがそういうコトを手がけているとは知らなかった。 まぁ、でも今おいらが品出ししてるの「スポ○ン」フィギュアだし…。 「1万だってよ」と店長。 うっ。 ちょっと甘い罠だ。 でも、でもこういうのってこういうのって…とっても『事勿れ主義』っぽくて嫌!!お札1枚でハイ、なんて!やはり苦労して集めてナンボでしょ。(最初からそうと決めてれば別だけど) と、いう訳でそのお話はあきらめた。
その後業者さんも帰り、ひとりで黙々とフィギュア品出し。 今格闘中なのは某ギャルゲーフィギュアだ。このお姉さん方(何種類かある)、フックにかけるにはでか過ぎるので棚に並べているのだが、安定が悪く、すぐ前のめりに倒れてきてしまう。 なんとか上の棚の前にテープ止めした「柵」を作って落ち着いた。 のもつかの間、わたしがその場を離れて間もなくお姉さん方は柵を壊し飛び降り自殺してしまった。 「うんぎゃーっっ!!時間かけて出したのにーっっ!!」 どうしてもう少し思い留まってくれなかったのか…(T_T) 家具の組み立てをしていたI君が一緒に落ちたフィギュアを拾ってくれた。 「どうですか、こういうの、1体」 落ちたお姉さんを1人差し出してきた。どうも「1おたくに1体」ぐらいに思っているらしいな…。 「…いや、わたしは女の子だから女の子はいらんよ」 「ああ、そうか」 「おいらの欲しいのは男の子サ!!」 …あんまり深い考えではなかったのだけれども、言ってからマズった、思った。 「もといさん(仮名)…」 I君が明らかに軽蔑の眼差しでこちらを見ていたのだ。 「あーッ、いや!冗談だよ!!冗談!!!」 すぐ、フォローを入れたが、I君の眼差しは暗い。 「いや、いろんな人がいますからね…」 「わー!そうでなくて!!!」
でもフォローを入れながら、賢ちゃんがこのくらいのフィギュアだったら(もちろんムシ付きv)買っただろうなぁ…と、思うアレな自分がいるのだった。トホ。
夜バイトでは、社員のHさんに呼ばれてかけつけたところ、「おぅ、こっちだ!」とイキナリ手をひっぱっていかれた。 「……これって…」 手は別に引っ張らなくてもいい局面だったとおもうが。 でも、引っ張っていかれる間中「外にいて冷えていた身体には暖かくって丁度良かった♪」などと思った自分はちょっと他の人とこのあたりの考え方がおかしいかもしれない。 まあ、これくらいならね。…甘い?
|