ちきちき日誌




2000年11月29日(水)
また…なのですか?チラシ。

本日昼バイトで普通に接客などしていると(なんだそりゃ)、TELが鳴って社員のMさんが出た。
TELはたいてい社員宛てにかかってくることが多いので、おいらはお客様にガラスケースの貴金属など見せながら「あ、良かった」などと思っていた。
すると、Mさんは受話器(子機)を持ったままこちらにやってきて、「接客代わるから」と受話器をこちらに差し出した。
「え?わたし宛て?相手は誰です?」
「Jさん」
Jさんというのは社長の弟さんで、本部長の名前である。
「え?わたしに??!!」
「うん、もといさんに替わってって」
本部長がいち支店のいちバイトのおいらに何の用なんでしょう??!!
なんか嫌な予感を覚えつつ受話器の保留をはずす。
「もしもしお電話かわりました」
「あ、どうもお疲れ様です」
「お疲れ様です」
「今送ったFAX届いてますか?」
「FAX…ですか?少々お待ち下さい」
急いで電話(本体)のあるレジにダッシュ。FAXが来ていたのでそれをやぶって
手にとる。
あー…これは……。
「見てもらえましたか?もといさんにまたこのチラシの絵を頼みたいんですよ」
「は、はぁ……(ーー;)」
「自信なさげですね」
「いえ、前回社長に頼まれた時にイキナリ『3日後までにできますね?』と言われてしまったものでちょっと引いちゃって…(^_^;)」<冬コミ新刊〆切あって今ヘロヘロだし…(ここが問題)
「ハハハ…今回は大丈夫です。期限なしということでいいので」
「え?本当ですか(ホッ)。それでしたら業務の合間合間にやるということで…大丈夫でしょうか?」
「ええ。それではよろしくお願いします」

FAXで送られて来たのは、チラシの絵以外が埋まっているレイアウトだった。
また、来てしまった。カット描き…。

ことの始まりは、今年の春、おいらの所属する支店がチラシを新しく作ることになったことだった。
店長がおいらのPOPのイラスト絵を見込んでくれて(POP絵は店員全員が描く)、「絵描いてみてよ」と言ったのだ。おいらなんぞでいいのかなぁと思いつつ、興味があったので、承諾し、広告屋さんと打ち合わせなどに加えてもらったりして、言われたおりに描いてみた。
初めての経験で、嬉しかったのだけれども、はっきり言って本人としてはかなりこっ恥ずかしいコトになってしまった。と、いうのもチラシなので店のあらゆる所に置いてあったりするからだ。しかもそれをお客様にわたしたりすることもある。
同じ同人絵描きの方ならわかるかと思いますが、自分の絵は後になればなる程下手さがわかってこっ恥ずかしいものなのです〜(>_<)。
ま、でもこんなこと滅多に経験できることじゃないから…と良い様に思いなおしていました。
が、この夏。
チラシを見た社長が、「今度はタウンページに載せる絵をかいてもらえませんか。今度は全店の地域のものになりますが」と直々に言ってきたのだ。
この時もイキナリの事に驚きつつも、いちバイトのおいらに断る権限もなく、そしておいらの方でも断る理由などなかったので、引きうけたのです。
これは今秋からのタウンページに載っている。うう…これもやはりいろいろ思うところがある(>_<)
しかしチラシは描いたし(しかも現在他店のチラシにも使いまわされている)、電話帳広告も描いたしもう描くものあるまい!
もうこんなこともないだろう…ははは…今となっては可愛い想い出だ…。おいらはフツーのいちバイトに戻ります…。(フェードアウト)
と、思っていた矢先だったのだ!

あ、ああう……なんだかなぁ…。
とりあえずは期限なしと言う事だから冬コミ原稿UPまでは保留させていただこう。

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