東京の片隅から
目次|きのう|あした
久しぶりに昼休みに外出した。 低気圧が去って、いい天気である。 こんな昼には谷川俊太郎なぞ思い出す。彼の詩は湿度が低いようなイメージがあって、冬の気分がする。 詩集は実家においてきてしまった。 「空の青さを見つめていると 私にも帰るところがあるような気がする」 でも実際には帰る場所など存在しないのだ、と彼はうたう。
私は「死」に対して非常な恐怖感がある反面、「死」の匂いのするものに心惹かれる。 絵もしかり、音楽もしかり、小説もしかり。 小さい頃に身内の葬式に出ているせいもあるだろう。 なくなってしまうものへの執着かもしれない。
家に帰るときに空を見上げたらぽっかり満月。 向かいのビルの窓にも映って、月二つ。
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